残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

自分を消したいから百合男子をするのです

すげえこと書いてますな……。でもタイトルの通りだ。

●ぼくは百合趣味の男です

そうなのです。ぼくは男です。で、百合が好きです。
少女と少女の睦みあいが好きです。清らかな関係性が好きです。コンプレックスに基づいた関係性もよかです。基本イチャラブで明るい百合が好きですが、ダーク百合もいけることはいけます。

さて、百合文化の担い手、というか消費層、クリエイト層は「女子」です。これは言うまでもない。
しかし、近年、男性が百合趣味を公言するのが増えてきました。というか「百合男子」という漫画/ワードがある時点で、それなりに定着はしてきたのかしら。

それの是非をここでは論じません。というか女だろうが男だろうが、好きなもんは好きなんだからいいだろ、みたいな。……ただ、メンタリティの違いはあるかもな、と。

●百合の原則

カプ観測」が百合の原則ですが、ようは自分と女の子とのカラミを考えるのではなく、「女の子と女の子のカラミを、外部から見ている」というものです。

男性の百合観測というのは……女性の場合、主人公の少女に自分を投影できる「可能性」があるのに対し(女性だからね)、男性は投影・没入できません。「男」だから。どーしたって。

だから、男性は……百合を前にして、
 
1)自分には関係のないもの

とするか、

2)自分を「無化」して観測する

のふたつに分かれます。

だから、よく言われる
「男で百合趣味は、どーせ3P趣味なんだろ」という決めつけは、いかがなものかと。
そういう趣味のひともいて、そういう人を否定はしませんが、しかし「観測趣味」のひとをも、認めてやってもいいのではないか、と

●なぜ観測でよしとするのか?

これは十人十色でしょうな。
ただ自分に関していえば……そしてこういうふうに言う人間もそれなりにいるのですが、
自分があんま好きでない。無化さしたい
という。自己否定をするという。

自己否定……ネガですな。
でも、百合を観測している限り、美にふれているわけです。
自己否定でも、自己破壊ではない。ここが重要です。
……ぼくらの生だって、そんなに悪いもんじゃない。