残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

私的ポートレイト・イン・ジャズ

再びブログの長さについて
プロフィールを編集しました。もっとしっかり書いてみました。ミスもあったので……。
改めて見返してみると、ずいぶん偏狭というか、偏屈な好みというか……。

慣れないうちだからしょうがないとはいっても、やっぱり長いですよ、わたしのブログ。
これじゃほんとに暇人の所業だよ。
というかだらだら長すぎるだけで、ソリッドにシンプルに、ぐっと人を引き込む力に欠けていると思う、この文章。
読む方も疲れちゃいますよね。
どうも私的につけていた日記のノリで書くものですから、ついついだらだらと長くなってしまいます。
これはいい機会です。文章を短めにする訓練をしましょう。
わたしの文章は得てして「書きすぎ」になる傾向があります。
(わたしのメールや掲示板への書き込みをご覧になった方はそれがわかると思います。すいません)
わたしが書いている小説も、また同じです。描写過多。余計なことばっかり書きすぎ。

小説の進行状況
でもそれがわたしの小説の味だというのも事実なのです。
細部の描写を丹念にすることによって……余計なまでに丹念に、あれこれと書くことによって面白みを出そうという手法。
この手法に関して、参考になるなあ、と思うのがレイモンド・チャンドラーです。
チャンドラーの『ロング・グッドバイ』(このタイトルを見て「ああ、それは村上春樹訳なんだね」と分かる人は通の読書人)を今読んでいるのですが、
村上さん(わたしは敬意と親しみを込めて氏のことをこう呼びます)の解説にもあるように、
チャンドラーの小説の魅力はその「余計な寄り道的描写」にあるのです。
比喩のための比喩、細部にわたるほとんどなくてもいいような描写、徹底して装飾に過ぎない描写、そしてそれらが生み出す、人をぐっと引き込むリアリティー……。
こういう文章を読むと「いいなあこのやり方」と思い、味方を得たような気になるのですが、
しかしすでに偉大な先達がいるということで、自分の文章の情けなさが浮き彫りになるというのも又事実。ううむ。

で、昨日の進行状況ですが、実家の仕事の手伝いが予想以上に長引いて、結局小説に手をつけられたのは夜になってからでした。
今日も午前中からそれ関連でやることがありますし……ただ今日こそは午後時間が取れそうなので、今日こそは。書いていて自分で情けないぞ。
昨日は設定の一部変更と、昨日言った「会話部分」に手をつけはじめたところで、時間切れで終わってしまいました。
それでも会話の本筋というか、流れ方が今まで見えにくかったのが、何とか解決して、「これを書けばいいのだ」というのが見つかりました。
よし、これなら書ける! 今日に繋がる確信が持てました。よかったよかった。
しばらくこれの解決に悩まされていたからなぁ。
書いた文字数・原稿用紙の枚数はお粗末なので割愛。

二人のジャズマン
パーカーのダイアル盤を聴いているのですが、ここで個人的に二人のサイドマンが気に入っています。
一人はハワード・マギー。「ラヴァー・マン・セッション」で吹いた人です。
ガレスピーやマイルズに比べて耳なじみがなかったトランペット奏者なのですが、何となく聴いていたら、突然耳にその輝きが飛び込んできました。
ビ・バップのトランペット奏法の基本スタイルを作ったのはガレスピーということで(大雑把なくくりですが)、この人もその影響を感じさせます。
しかし、ガレスピーがワイルドに高音をバリバリ吹きまくるのに対し、彼のスタイルは、高音をぱっぱら吹くのですが、一陣の風のような、といいますか、上品さがあるのです。
それが精彩に表れているのが「ビ・バップ」(曲名)の演奏のときです。パーカーのテンションは低いのですが、マギーは絶好調に自由闊達に吹きまくります。
そんなわけで、一目でこの人のことが好きになってしまいました。
ビ・バップ期のジャズ史観という観点から見ると、地味な人であるのは否めませんが、独特の味があっていいですよ。

それから、エロール・ガーナー、いいですね。わたしは大好きです。
最初聞いたとき、「何だこのフレーズの微妙にずれていく感覚は?」と思ったのですが、それが例の「ビハインド・ザ・ビート」なのですね。
やみつきになります。このずれた音の流れ方が。
あとでウィキペディアで調べてみたら、コアなジャズファンからはそっぽを向かれていると書かれているのを見て、「嘘だろう?」と思いました。こんなに楽しいのに。こんなに味があるのに。
「ポピュラー向きだったから」評価が低い? 
またか! またこの「ジャズにシリアスを求める傾向」か!
いいじゃないか、ジャズは「楽しい音楽」という面だって持ち合わせているんだから!
ま、それはともかく、今もっともCDが聴きたいジャズマンです。よし、ジャンゴで注文しよう。

今日の予定
今日はリンク集の調整と、このブログをちょっとブログ紹介サイトにでも登録してみようと思います。
営業努力は欠かしてはいけない。そして、小説を書きます。本も読もう。
って、あーあ、今日も長い文章になっちゃったよ。明日こそは……。

本日のBGM:『チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアルVol.1』(千のサックス奏者よりも一人のパーカー、とはわたしの言った言葉ですが、でも多分ほんとだよ)