残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

虹にすれすれ

この詩に関しては8月21日分の更新をご覧ください。

○虹にすれすれ

その色彩の前に私の羽音は聞こえなくなってしまった
高度数千メートルの甘美な円周
軌道をとって、導かれるように
私の他には誰も来ていない
これが大空、空色の夢
360度の空間自由性を全身で感じながら、
私は虹に接近する
その大きな壁は分厚いのに、向こう側が透けて見える
あざやか過ぎるのに目に痛くない
これこそが私の求めていたもの