残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

大学院退学について

近況報告

今は朝です。6時です。……寝てません!

ブログ書いてないでさっさと寝ろっていう話ですよ。

でもなんか書きたかった。

そんな日があってもいいじゃない、人間だもの。

外は雨。カーテン越しにその音を聞きます。

……うーん、というか、しばらく書いていなかったのですよね。

理由? はい、単純です。

ここしばらくの間、体調を崩していたからです。

精神・肉体両方の面で病んでいました。

きっかけは……ああ、もうここで言っちゃいましょう。

ここ最近、何か日記や掲示板でうだうだしていた理由を。

そこから不調の理由は来ているのですから。

えー、近代衣服の残響さん、10月31日付けで大学院を退学しました。

理由は様々あるのですが……その最たるものはやっぱり体調です。

持病の悪化が著しく、日常生活すら満足に送れない状況が続いていたので……

他にも、大学院でいろいろ悩むことがありまして……

その全てをつまびらかにすることは出来ないのですが、しかし、「止める」ということを天秤の片っぽにかけて散々悩みました。

最終的に、体調面の問題、というのがキーになって、こういう決断を下したというわけです。

で、この悩みを解決するためにあっちであれこれ、こっちであれこれしたもので、

精神的にまいって、久しぶりに妙な虚脱感/鬱症状を覚えるようになったのです。

それで、お薬の処方を主治医に変えてもらったところ、これが悪い方面にいってしまったようで……ようするに、わたしの体と合っていなかったのです。

症状は治らないどころか、より一層の神経衰弱を覚えるようになり(物音ひとつ、話し声ひとつ、食べ物を咀嚼する音ひとつ、一々神経に障るまでに)

また、悪夢を頻繁に見たり(トリッキーな仕掛けを持つエネルギッシュな夢、というのも疲れるものですね。そのエンターテイメント精神に拍手を送りたいくらいの夢でした)、

それから、起きている間の意識が朦朧としてきたり(おかげで一日中昏々と眠り続ける日々)……。

ろくなことがない日々でした。

いーかげんどうにかしたいと思い、主治医にお薬を前の処方に戻してもらいました。先日。

そうしたら多少はよくなったようで……昨日は久しぶりに運動が出来ました。

大学院をやめるという決断は……無念ではありますが、半面、やむを得ない決断であったかな、と少しずつ思いはじめています。

少なくとも、ここ最近の体調の悪化ぶりでは、到底大学院に行けませんでしたし、それに、大学院に行かなかったことにより、休めた……とは(質的に)言えないにしても、休めるだけの期間を得られた&休める状況を作れた、ということは事実ですから。

それでもねえ……最後まで勉強を続けたかった、という未練は残ります。

文学に対する情熱は薄れていません。ここ最近も、逃避の意味もありましたが、結構本は読んでいたので(掲示板参照)。

あとは独学でやっていく、ということになりますね……まあ、大学院に対して抱いていた悩みの中に、「自分は大学院/文学研究というものに向いていないんじゃないか」という切実な悩みがありましたから……。

正直、その違和感が月日を重ねるごとに、文学というものに深く入っていくごとに、強く感じるようになっていきました。

これから、どうしていきましょうかね。

……しばらく静かに考えたいと思います。

文壇とか、論壇とか、文学研究とか、文芸批評とかを離れて、ひとりの本読みとして、己が保つべきスタンス(批評/研究との距離の取り方・受け入れ方)を考えていきたいと思います。

出来るだけ誠実に。……それだけは忘れないようにしたいと思います。

幸いなのは、まだ、優れた研究・優れた批評の存在を否定するほど虚無主義に浸っていない、ということです。(当然。そこまでは馬鹿で幼くないつもりです)

そういった誠実な仕事に触れることは、ひとつの知的な喜びであり、ある意味では、「観念の王国」の王道を歩いているのだな、という確かな実感をも感じさせてくれます。

ちなみに、論壇の一部の先端がtwitterという場を志向していっているのは、興味深くもありますが、個人的には今は書物を読んでいたいというか。しかも古典を。

……うーん、体系的「知」への欲求? 何か「今更?」って言われそう。時流を無視することはなはだしいですな。でも今フランシス・ベーコンとかヘーゲルとかかぶりつきで読みふけりたい自分がいます。

あ、話がそれましたね。まあこのあたりはまたおいおいとっくりと……。 

まあとにかく、本を読んでいたいです。そして、その気持ちは大事にあたためておきたいと思います。

そう、変にすれたり、冷笑主義になるために、読書というものはあるわけではないのですから……。

わたしがいろいろと考えたのも、批評や研究の一部にこのような考えが、油絵の具のようにこびりついているからで……

あと、時にはこじつけすら行うほど、不必要なまで重箱の隅をほじくり返すような批評/研究の手法もね。

もうほんと、それらを行うときの彼らの目つきが、手つきが、なんともいやらしく感じられて……。

ああ、愚痴になってしまいました。

というか、今回の日記、個人的な暗い面が表に出てしまいました。

でもまあ、とにかく、大学院やめました&ここ最近の更新不調は体調不良によるものでした。

とりあえず、ご報告まで。

何か早く言いたい、という気持ちが、体調の回復と共に沸いてきたので……。

そうそう、10月末で、誕生日を迎えました。

というわけで、前に書いていたマルチエフェクターと『ましろ色シンフォニー』を買いました。

今はそれに没頭しています。

や、ほんと、それらがあってよかったと思います。救われました。

逃避できる対象があるというのは幸せなことだと思うのですよ。

一番辛いのは「逃れられない」という状況に陥ってしまっていることです。

それならば、多少の息抜きをもたらしてくれて、その状況を「逃避」という形とはいえ、回避できるというのはどれだけありがたいことか……。

愚かな考えだと人はいうかもしれません(とくに「自己実現」派の方々には)。

けれど、わたしと同類の人は……いや、単に自己弁護で言いますが、こういった人たちには、もうそれ以外の方法が残っていないわけなのです。

「いかにして安らかに眠れるか」我々はただそればかりを願っているのです。

「眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい」――芥川龍之介

ともあれ……ああ、また話が暗くなってしまいました。

まあ、ここ最近読んだ漫画やゲームの感想とかはまた後日ということで。

そろそろショートショートや詩の新作もアップしないとなぁ……。

本日のBGM:なし