残響の足りない部屋

「ホームページオブ百合機械」の別館日記ブログ。毎日更新。今日も世界と逆向きに。

発掘:過去に書いた詩(詩)

○やらなければよかった         

機関銃のように言葉を発したが
しかし私は何も言っていないのではないか
機関銃のように言葉を発したが
しかし私は後に何かを残したか

むなしき言葉
公共の中で礼節の衣をまとい
卑小な「発言欲」のために
生まれ出る洗練された汚濁

そう私は罰せられる
いよいよ私は曇天の鈍器による実際の……

私は忘れることを夢見る
穏やかな心的空間という仮定
しかしフラッシュバック現象を性質とする精神は
現実で行動し続ける

なるほど個人の歴史を水泡に帰そうと考えるのは愚かな話だ
人は所詮卑賤な彫刻家に過ぎぬ
造形物と彫刻行為と生傷
その三つどれもが奇怪なものである

そう私は罰せられる
まさに今私は曇天の鈍器による実際の……

ああ全ては空転する
私は機関銃のように言葉を発した
機関銃のように言葉を発する私がいるのだ
そして後に何が残る?