残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

再びエロゲ&マルチタスクについて

続エロゲ話

(前回の続き)
星メモ体験版ひととおりプレイしました。
……がー!(叫び声) なんだあの終わり方はー! 気になる! 続きがめっちゃ気になる! あのあと「悪夢」は、「死神」はどういう話になってくるんだ? 「×××」はどーなるんだ? うわーこのもやもや感!
確かに、体験版としてはバランスが悪いところがあります。千波出ずっぱりだろうとか(それによる天丼がまた面白いんですが)、他キャラがどういうキャラだかイマイチ把握できなかったとか、学園はどういうところなのか、とか、主人公がグループの中でどのようなポジションにおかれるのか、とか、分からないところ、最低限とりあえず知っておきたいところを挙げていけばそれなりにあります。
ですが、体験版の意義を、「実際に買ってプレイしてみたくなるようにさせる」ということだとするならば、星メモの体験版はすごい出来がいいと言わざるを得ません。こうなったら(これくらいの量でここまで面白ければ)、まだ全容が出てない学園生活においても、期待が持てるというものです。


体験版……エロゲにおいてその存在が確かなものになって結構な年月が経ちましたが、「どのような体験版が理想か」という問題は、まだ一考の余地があると思います。ひとつの解が「共通パート全収録+Hシーン」なのでしょうが、まあ確かに手間を考えても、また「作品の世界観・雰囲気を伝える」という点でも、このやり方は効果がありますし、その上、開発進行状況がよくわかる、という利点もあります(それを考えるだに、どうした「星空に架かる橋」……そろそろ延期10回目って……)。
が、反面、個別ルートで真の面白みを伝える、というゲームもこの世には多いわけです。体験版(共通パート)で滑ったけど、個別で盛り返した、という例はいくつもあります。ですので、体験版=共通、というのも、あくまで「ひとつの」解であって、絶対ではありません。
ただやはり……最も体験版がすべきは、「本編を買わせるようにする」ことであります。体験版やって「悪くはないな」では駄目なのです。そこでそつなく作っても駄目なのです。今回の星メモ体験版のように、「続きが読みてぇ!」あるいは「もっとこの世界に浸っていたい!」と思わせること……つまりは、本筋がしっかり作られてないと駄目、という理屈が導き出されるところであります。


うだうだ体験版論を言いましたが、とにかく言いたいことは、「星メモやりてぇー!」これに尽きます。そしてこのように思わせた星メモ体験版は、体験版として実に成功だったというわけです。Favoriteの手の内で踊らされているこの楽しさよ!
いやぁ〜、「世界観が気に入る」体験版はあれど、「世界観が気に入り、話が気になる」体験版というのを久しぶりにやりました。
というわけで「星空のメモリア COMPLETE」予約購入決定です! もう留保はありません! ああ、11月26日まで待っていられるか? つい早まってネット予約をポチっとしてしまいそうですが、しかしまだ店舗別予約特典が公開されていません。
こういうときのエロゲーマー的箴言:
「クールになれ!」&「まだ慌てるような時間じゃない」(コラ・AA略)
ま、こんなくらいには慌てている/焦っているということで(笑)
いや〜、まるでエロゲ初心者みたい(苦笑)


それから、同日発売のALcotハニカム『キッキングホース★ラプソディ』、これも予約購入確定ですが、どう出てくるか……体験版を待っています。ミヤス×保住コンビだから外しはしないでしょうが、どう調理するかが見ものです。


あと……こちらは逆に懸念材料なのですが、最近しとろんソフトのページの更新が途絶えてると思ったら、ブランドが他の経営元に移管されていたという事実が最近発覚しまして。
何があった? な疑問は当然なのですが、しかしそこを勘ぐってもどうしようもなく、問題は、原画家とライター陣に及ぼす影響……原画変更はない、との雛祭氏のtwitterでのアナウンスですのでそちらは安心。
しかし、しとろんのノリである海原&鯉川両氏のテキストに、例えば他のライターが加わったり、あるいは規制されたり、なんて憂き目があった日にゃ浮かばれませんよ。
とにかく、次のアナウンスを待つ段階です……C:drive系列から独立? なぜこのタイミングで? とりあえず、しとろん通信再開してもらわないと……ああ、そういや、前回の更新確か5月やそこらでしたね。で、「初恋タイムカプセル」の新情報が「電撃HIME」の公募結果発表で終わっている、という。しかもそのヒロイン設定、まだ公式ページで出てませんし。どうしてこうグダグダになったんだ……? いや、考えを変えれば、こうしてアナウンスが出たということは、問題に一区切りがついた、ということなのでしょう。とにかく、待つしかありません……前のしとろん通信で、「初恋〜」は、海原氏的には「みここ」のノリになる、ってんで、「みここ」大支持派としては、期待していたのですが……。ああ、自分の文章までグダグダになってしもうた(笑)。


ともかく、どの作品も、無事に発売されることを望みます。予約買いするくらいなんだから、期待に答えてくれよ〜、という切実な願い。仕事量を増やしたので、資金の目途はついたんだから〜。


ああそれとそれから、「パティシエなにゃんこ」再販ですとな! しかもこんな低価格で! いや〜、懐かしい。かつて発売時、友人(マイミクの土方おうむ君)がこれをやりたがっていたのです。で、冬休みエロゲ屋に行ったらこれがあったという。んで、休み明け彼に「ごめ〜ん買っちゃった(てへっ)」とわたしが言って、1秒後に殴られたのもいい思い出(笑)。まあそれはともかく、とてもいいゲームです。すごく世界観というか雰囲気が暖かくて、読み物としても面白いです。萌え的にも十二分。いい機会だから買い直そうかな……?


●で、小説の具合なのですが

前回「同時進行は無理!」と言ったのですが、しかしそんなときに限って良い中〜短編のネタが思い浮かんできて困ります。これはあれなのか? やはり神はわたしにマルチタスク能力を持てと促しているということなのか?
いや、夢を見たんですよ。それがとても面白い夢だったので、「よし、これ小説にしよう!」と思ったのです。わたしの場合こういうことがわりにあるのです。夢でインスピレーションを得て、夢の中でキャラ設定やプロットを組んで、目覚めたとき、とりあえず一気にメモって、それから本腰入れてプロット組んだりネーミングしたり、というのが。
長編まで発展していくのはほとんどありませんが(でも今回見た夢は長編に持っていけそうでもある)、一発ネタの中編・短編ならいける、ってな感じのネタ・プロットがそうして出来上がるわけです。
ところが、書き手はわたしひとりしかいなく、またわたしは前述のようにマルチタスクが苦手なので、次々に書いていくことが難しいのです。よってストックが溜まっていく、という。
あるいは、人によっては「羨ましい状況だなオイ」と言われるかもです。確かに、ここ数年、「ネタ切れ」状態に陥ったことはないです。その点は創作の神様に感謝すべきことなのでしょう。
ですが、ネタがあっても体力的限界により書けない、というのは辛いところです。何でわたし病気持ちなんだろう、って思います。普通に、普通に生きられればそれでいいのに〜、と常々思います。「ネタがあるのに書けない」というフラストレーションは、これ、相当のものがあります。
となるといよいよマルチタスクなのですが……しかし最近また発作も起きましたし、仕事量も増えています。仕事があるってことはいいことなんですが、そして小説のネタがあるってこともいいことなんですが、その分身体と精神を削っていく、というのが辛いところです。
ネタをあたためておく、寝かしておく、というのもいいのですが、しかしあれも書きたいこれも書きたい、ということにどんどんなっていって、フラストレーションはたまる一方。こんな時に身体が動かないと、ほんと嫌んなるわけです。
ただまあ、最近は何とか安定しつつあるので……。


ということならばいっそ

安定しつつあるこの機を逃さずしていつ書く? ってな具合でもありますので、無理を承知でマルチタスクやってみましょうかね……。
もう向いてる向いてないとかじゃなしに、そうしないと精神安定上悪いというか、「書けるときに書いとけ」というのがわたしのモットーでもあるというか、あるいは……あるいは、もう、「創ってない状態」ってのにうんざりで……書く書く詐欺のうんざりさはこの一年でほとほと身に染みましたので、もうそんな状態にならないために、というか。
とりあえず、負け(無残な失敗)を覚悟の上で、同時進行、やってみようと思います。
……ただ、やり方、ってものもあるよな。とりあえず試しにこのブログ上でショートショートをアップしてみるとか、といった具合に、まず世界観と文体を自分の中で練り上げて、ということをこの場でやってみるのもいいかもしれませんです。せっかく文芸ブログという場を持っているわけですし、また、いーかげん新作のアップをしないと文芸ブログの沽券にも関わってきますし。
まあ、そんな感じで、出来ることからやっていきたいと思います。ある作家の言葉ですが、
「僕らは皆出来ることしかしない」
というのがありまして……「出来ること」は、才能とか状況とか努力とかによって変わってくるわけですが、しかし「今」という一瞬を切り取りその観点から見たら――あるいは、その一瞬の中に全てが予見されているのかもしれませんが――人間の限界・創作物の限界というものがあるわけです。自ずから、「出来ること」を伸ばしていき、「出来ないこと」は努力して改善するか、その余裕がなかったらいっそ思いきって諦めるか……しかし、またある作品の言葉。
「まあゆうても本当に限界まで努力した人間なんぞにもろくすっぽお目に掛かれないもんだが」
うぐぐ……まあ、とりあえず、何もしないよりは遥かにマシであることは明白なので、とりあえず、何か作ります。書きます。はい。それだけを矜持にして。


本日のBGM:エマーソン、レイク&パーマー『展覧会の絵』(なーんで最近プログレとクラシックしか聞いてないんだろ?  自分でゆーのも何だけど、ほんと飽きないよなー?)