残響の足りない部屋:HP百合機械別館

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今後のエロゲ予定(2)


WHITESOFT「ラブライド・イヴ」について


買うなら「妹スタイル」だけかな〜、と思っていました今夏(「いろセカ」はスルー決定)、急に今まで見過ごしていた作品に気が付いたというか。
むっち絵でいちゃラブ、となったら一昔前の自分なら何はともあれ突撃していたでしょう。というか今まで情報収集を怠っていた自分のミスですが……
……ですが、今作に限っては、つい二の足を踏んでしまいます。
なぜか。
この作品が構造的にハーレムものを前提としているからなのです。


●実際いちゃラブものとハーレムものの親和性というのは低いわけで


一人のキャラとのいちゃいちゃラブラブを楽しむのがいちゃラブゲーの基本であるわけです。
そしてこの作品はメインヒロイン「みゆ」とのバカップルを楽しむ作品……のはずなのです。
ところがコンセプトページを見てみると、3P普通にOK、みゆもそれ認めてしまう、とかいう訳のわからなさ。
推論するならば、


(1)最近流行りのいちゃラブゲーを作ろう
(2)メインヒロインとのいちゃラブを描こう
(3)けれどオンリーヒロイン形式は商業的にリスキー、だったらハーレムを導入しよう


という流れだったのではないでしょうか。
あるいは発想が逆で、はじめからハーレムものを作りたくて、そこにいちゃラブを導入することとなったか。ですがそれだったらみゆの別格的扱いというのが納得出来ません。
バカップルを描きたいのか、それともハーレムを描きたいのか。
そのあたりの「どっちでもいけますよ」的ニコイチ構造が、いちゃラブゲーとしてどうなのか? と考えてしまうのです。


やっぱりこんぶは偉大だった


この場合の「こんぶ」とはSirius「こいびとどうしですることぜんぶ」を指すわけですが、あの作品こそオンリーワンヒロインの極限をコンセプト通りに描いた作品なのです。
じゃあこのスタイルの追随者が出なかったのは何故か、というと、そのヒロインに合わなかったらおしまい、というリスキーさが付いて回るからです。
それを考えると、ハーレム(3P)導入というラブライド・イヴは、いちゃラブ層・ハーレム層の二つの層のエロゲーマーの取り込みを図ったように見えます。
しかし昔から「二兎を追う者一兎も得ず」と言います。少なくともハーレム層は取りこめても、一対一の「カップリング」的シチュエーションを重視するいちゃラブ層はどうなのか。
それでも切り捨てることができないのは、やはり「やらずに批評するのは如何なものか」というエロゲーマーとしての当然の矜持であり、同時に体験版の「甘さ=バカップル度の高さ」があるからなのです。
あー、何でお気楽萌えエロゲでこんなに悩まなくてはならないんだろう。
それもこれも全部、バカップルものをこの一年やりまくったからだと言えるのですが。
ていうかですね、体験版で、みゆのことこんだけ好き好き言ってるんだったら、どーして3Pという発想が出てくるのだと。
すべてのエロゲに一途さを求めるほど狭量ではないつもりですが、今作の場合コンセプトが問題なのです。
深く考えていったら、バカップルを描く形の新しい方法論を提示しているとも考えられます今作。その意気込みは買います。
でも「バカップルとハーレムの親和性」という、ラブコメにおける(おそらく)根本的な問題をここに孕んでいるゆえに、この作品に疑念を抱くとともに、興味を湧きたてられるというのも事実です。
みゆ以外のキャラが魅力的じゃなかったらこんなこと言ってませんって。
どーしてこういう作りにしたのかな、と。それはやってみないとわからないのでしょうが……


(このラブライド問題個人的に重大案件なので次回に続く)


本日のBGM:この作品って音楽がいいんですよね。すごく上質です。