残響の足りない部屋

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『恋神―ラブカミ―』プレイ日記その5

2010年11月11日06:28

こめぇルート、もといイナリルート終了。
なーんか三角関係でもにょもにょしそうだったですが、思ってたよりもずっとドロドロせずにスキっとした感じだったのが好印象です。
終わってみればひなたも良いサブキャラだったのかな、と思いましたから。


シナリオの出来ですが、まあいつきと同じで、安全ではあるけれどもスリリングではない、といった感じで。
悪くはないですが、何分こうすんなり片付いてもらうと予定調和とかそういう言葉が浮かんでしまうわけで。
読後感は悪くはないですし、キャラも魅力的でした。が、まあ矢のように突き刺さるものがなかったというのが寂しいかなと思います。悪くはないんですけどね……こういうのが一番評価に困るなー!(笑)


しかしイナリというキャラ設定ですが、上手いですね。
豊穣神=セックスシンボル=お姉さん・巨乳・お色気担当、と自らを任じているものの、蓋を開けてみれば単なるウブ、というのは、思ってたよりも見ていて面白いです。ていうか可愛いです。
公式ページのキャラ紹介ではさして興味が惹かれなかったのですが、これが数行の「紹介」と、「物語」との差ですね。キャラは記号によってのみ作られるにあらず。物語の中で動いてはじめて生きはじめる。
ともかくもこの意外性が、ギミックにもならず自然になっていたところがいいですし、それがナチュラルな魅力を生みました。それに、頑張ってお姉さんぶってみるところも良かったですし。


話は戻って三角関係ですが、まあイナリメインで動いていたのでよかったのではないでしょうか。あの話・関係性であのまま3P的展開にもつれこんだらさすがに「ないわー」でした。
「応援するけどあきらめない」というポジティブな感じで終わってくれたのが好印象。
ん、まあでも、よーするに、キャラの魅力と話運びがよかったらどうなってもいいっちゃいいんですが(笑)。ぶち壊しな結論ですが、これ真理っちゃ真理ですよね、「物語」の。
まあでもほんとに3Pになってなくてよかった。


それから件のいちゃラブパッチの件ですが、悪くないですね! いちゃ分補給、というのはわたしは積極的に評価したいです。
しかしもっと量があってもいいと思うのですよ。いちゃいちゃが何で「いちゃいちゃ」と二回繰り返した言葉かというと、ちょっと「いちゃ」っとしただけでは「いちゃいちゃ」になれない、という「量的問題」があるからなのです。ここにおいては、質は量をある程度前提とします。
ラブカミに即して言えば、シチュも描写もいい線いっているのですが、惜しむらくはその短さ。パッチにぜーたく言うな、との指摘はごもっともですが、「いちゃラブ」を称するなら、ある程度の量をー! というのがバカップルゲー愛好家としての素直な意見です。


さあ次はサクヤだ。正直、第一印象あまり良くなかったキャラなのですが(世間ではいつきの評判が悪い。何だろうこのわたしとのズレは?)、どう化けてくれるか。イワナさんはどう立ちまわってくれるのか。ああ、一日のエロゲプレイ時間の短さが悔まれる……!