残響の足りない部屋

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ポメラ28000字

この機種(前記事参照)を選んだとき、
さすがに一度のファイル管理で文字限度8000字はないわ
と思い、DM10や5を選ばなかったのです。(※総ファイル管理限度の合計でみたら、もっとありますが、あくまで「1ファイル」の縛りです)
安さ(コスパ)という面では、実売価格5000円のそれらに心奪われましたが、結局上に書いたことがネックとなって、上位機種のこれを選びました。(DM20の管理文量は、タイトル通り28000文字限度です。むろん総管理限度数は、さらにあります)


なんでかというと、これで書くものが、仕事文書もさることながら、「小説」「批評テキスト」だからです。
どんなに最低でも、小説一作がこの8000字におさまるとは思えません。あたりまえです。ショートショートならまだしも……。
批評にしたって……まあ、まだこちらはブログ記事くらい(たとえばこれ)の文量なら望みがありますが、ガチ論文となると、ちょっとね。


……なんて考えていた時代がわたしにもありました
ところめが、実際にオレが書く文章は、だいたい、一日いいとこ現在4000字。8000字なんて書いたら、相当仕事したというか、文章書いたな的な。
もちろん、「いつでもどこでも」なフレキシビリティなポメラ記述スタイルになって、執筆速度があがりましたので(前々回までの「ガジェット考5」「説教→思想」「これ」を、休みとはいえ、一日で書いた)、一日8000字というのはこれから容易になってくるでしょうが、それでもこれ以上は筆が荒れるので控えます。過去の経験からして。昔一日原稿用紙20枚近く書いたことがありますが、終わったころにはほとんど廃人でした……


8000字
文章管理において、タスク管理において、その、文字数は、案外理にかなってるのではないかと。
そもそもポメラは「メモ帳」ですからね。制作者も長文エディタとしては考えていなかったという。
また、このインタビューにもあるように、「その制限のなかでポメラを使いこなすことにも意義はあるのではないか」という、制作者のメッセージは、まことその通りなのです。
とかいいつつも、オレこの28000字モデル使ってるわけですが。
が、もし8000字モデルになったとしても、それはそれでやってけるんだろうな、と思うわけでもあります。
8000字くらいでタスクを完結させ、自分の限界を見定めて、その中で精一杯努力すること。
そうしていって、8000字のリズムをとっていって、コンスタントに書き続けること。
そういうやり方において、8000字の縛りは、ある程度有効かもしれない……少なくとも、「枷(かせ)」ではない。


だって、長文書こうとしたら、ファイル分割すればいいだけの話ですからね。
たとえば、「2013/02/28 分のデータ」(日付入力機能使いました)とでも入力して、8000字ごとに管理、それを5日でも続ければ、小説一章、評論一章あたりは、簡単に作れますよ。
ようはほんと、使いよう。
わたしも、「全部とはいわん、せめて一章くらいはひとつのファイルで管理したい」という願いから、このDM20選んだわけですが、
しかしやりようと、自分の執筆スピードからしたら、「8000字管理」も、それはそれで悪くない……
もちろん、今の28000字管理も、一章あたりを確実に管理できるのですから、これも悪くない。


ポメラ……おそろしい子!
執筆・管理スタイルまで省察し、自分を振り返る一手段となるとは……!