残響の足りない部屋

「ホームページオブ百合機械」の別館日記ブログ。毎日更新。今日も世界と逆向きに。

自分でプレイするようになって急に面白味が増えたタイプの音楽

●バンドやろーぜ!


やろーぜ!
といって、すぐにできるひとは、都会に住んでて、音楽コミュニティに近しいところに住んでるひと
もひとつは、田舎に住んでて、中高生のときからダラダラとダチ的につきあっているリア充ども
いや、これはだいたい世界的にそうなんです。どっちかなんです。ニルヴァーナもそうですし(後者)、ビートルズだってにたようなのですし(前者、アートスクール)

で、おまえはどうだったのか?
わたしの場合、都会にいたときはぼっちでしたし、田舎にいるときは、コミュニティと断絶していましたし……
ああ、夢も希望もない。

さて、ここから、数年前から続いてるはなし。

例外的に、自分のうちの近くに、もとドラマー志望のひとがいたんですけど。
おお、じゃあできるじゃないか、と、バンド結成でもしようか、みたいなことになりました。
ところがどっこい、そのころわたしは猛烈に病臥のふちにありました。ちょっとそのひとが仕事終わりに曲をあわせてみようか、と思っても、わたしはそのころにはもう寝てるのです。体がきつくてきつくて……

もひとつ問題があって。
そのひと、フリー・セッションをすごくしたがらないのですね。「難易度が高い!」っつって。

えー……と思いました。
もちろん、なかなか曲を……自作曲も作ろうとせず、さりとてタブ譜で曲を(ロックとか、パンクとか)覚えようとしない自分にも、非はありまくりです。

でも、「よし、ちょっくらセッションしてみようよ! 音あわせてみようよ」
というのは、わりにふつうではないでしょうか? お互い音を出せるもの持ってるんですから。

たとえば相手が8ビートをたたいてくれたら、わたしはそれにリフを即興で付け加えるなりします。
シャッフルリズムを出してきたら、歌うようなベースを弾くこともできます。

それだけでいい感じになると思ったのですが。
やがて、この話も消えました。こうしてわたしはバンドから遠い人間になったのですね……

まあ、セッションは、そも、共同性がある人間でこその話かもしれません。
どこか、コントロールフリークな自分、というのも、相手は感じ取ったのかもしれません。

●とはいうものの、音楽やりたい


バンドをする場合、最低でもギターとベースとドラムは必要なわけです(インストだったら)。

ところめが、そのときは、そのドラマー志望のひとと、わたし(ギターかベース)しかいなかったのです。

「それじゃバンドできないじゃん! もうひとり探そうよ!」

探せなかったのが、当時の我々(暇人)だったのですなぁ。
まわりの人は就職するなり、田舎を離れるなりしてましたから……

しょうがないので、デュオ編成でもできるような音楽を探求することになりました。
で、思いついたのが、ホワイトストライプス


The White Stripes - 'Seven Nation Army' - YouTube

このバンドは、
ジャック・ホワイト=オクターバー使ってベース音鳴らせるようにしたギター
と、
メグ・ホワイト=ドラム

という、超最小限の編成で、極上のブルースを、カントリーをやります。
ときにアグレッシヴ、ときに古きよきアメリカン・ミュージックの素朴さを……

ジャックのギターは、やっぱギター1本で、高音と低音を表現するので、ふつうのバンドのように、ギターが暴れ回って、ベースも暴れて、みたいな「自由さ」は失われます。

でも逆に、「弦に関しては、自分ひとりで全部コントロールができる」ということでもあります。

これに関しては、ベース+ドラムのデュオ体制になった、フリクションも同じで。


FRICTION - LIVE映像 - YouTube

キーマンである、レックは、ベースをエフェクターで加工して、ふつうのベース音をならしながら、同時に「ニセギター音」を作って、同期させながら、ベース一本で「ギター・ロックンロール」をやるのです。

猛烈に暴れる中村達也のドラムに乗せ、先のジャックのギターと同じようなメソッドで、中域がぶっとい「ニセギター+ベース」で、ぐいぐいロケンローするのです。しびれた。

……こういう音楽は、たぶん、自分でやる音楽の参考として聞かなかったら、たぶん、好んでは聞いてなかったと思うのです。
自分の「聞くぶん」での理想の音と、ちょい違うから。

●キーボードとギターを一緒にやる


当然ながら、わたしが組もうと思ってたバンドは、わたしとドラマー氏しかいなかったので、
「もともとゲーム音楽とかパンクめいたものとかやりたい!」
ってわたしは、キーボード音源いれたくて仕方がなかったのです。

……というか、先の、「デュオで音楽やる」=「小編成」=「全部自分でやる」
のメソッドがずいぶん気に入ってしまい、なんだか
「キーボードやりながらギターも弾く」
ってミュージシャンにやたらと興味をいだくようになり。

System 7 とかavengers in sci-fiのことなんですけど。


System 7 live in Paris 2009 - YouTube


avengers in sci-fi / 「Yang 2」 2013.1.14 新木場STUDIO ...
ミキサーで各楽器を制御して、現場でシンセをやたらと駆使して、そしてギターもシンセに合った使い方をする……

かっこよかった。
純ギタリスト、というのもかっこいいですが、自分のやりたい音楽のために、楽器を縦横無尽に使うのもかっこよく。
まして、サイバーな感じもしましたから。シンセと小型ミキサーとエフェクターの組み合わせ

今回の記事、ひとに伝わるのかしら……

あ、それから、デスヴォイスで歌うようになってから、急にメロデスがおもしろく聞こえてきました。

インフレイムスにしろ、チルボドにしろ……あるいはスレイヤー(ちょっと違う?)とかにしろ。

自分でやるからこそ、そのひとたちのすごさがわかる。
自分でやるからこそ、そのひとたちがなにをやってるかわかる。
努力の方向性も、その領域のレジェンドたる理由も。


かつては、わたしはそういう聴き方を嫌っていました。
なんか、純粋に音楽聴いてないんじゃないかって。
音楽の絶対客観性にもとづいて把握してないんじゃないか的な。

でも……
音楽の絶対客観性」みたいなもんで、心が豊かになるんかいな、自分が満たされてたらそれでいいんじゃないか、的に考えてたら、なんかどうでもよくなってきましたね。

おそらく、ふつうのバンドを組んだら、きっと今のような小編成に対する把握の仕方で、ふつうのバンド編成に対しても偏愛がわいてくるのでしょう。

それもそれで、音楽のひとつのたのしみかた……


すべての人間に「わからないんだったら、やってみようよ!」
と啓蒙するつもりはありません。
ただ、「やってはじめてわかるものもある」のかなぁ、と思うところでもあり。
不思議なものです。

ただまあ、自分の人生のQOLを高める、というのでは、こういうやり方もありでしょうか。

今回わかりにくい記事でした。すいません