残響の足りない部屋

「ホームページオブ百合機械」の別館日記ブログ。毎日更新。今日も世界と逆向きに。

エロゲーマー諸子百家(16)feeさん

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エロスケのページ

feeさんのサマリー ErogameScape-エロゲー批評空間-

ブログ 止まり木に羽根を休めて

twitterアカウント @fee1109
twitter出没度 やや高い
文学傾向 海外

 

●硬派

正直に漏らせば(くぱぁ)、このひとのこと、最初「こわいひと」だと思ってたのは事実です。というのも、なんか硬派そうだ、という感じから。
もっともそれは、「おっかなそう」と「硬派」の真の意味を取り違えていたぼくのバカさ加減によるものでした。

おべっか使われるひとではないですし、いつも意見は率直。そのある種の一貫性が、twitter相互フォローさしていただいたり、レビュー読むようになって、感じるようになっていった残響でありました。
で、まず最初にfeeさんの言説行動で目に付いたのが、「海外小説の丹念な読み&twitter実況」なんですね。
今時珍しいな、と思いました。最初。だってこのラノベ全盛の時代じゃないですか。それに……まあエロスケ界隈が特別とはいえ、それでもやっぱりオタク界隈で「ハードな海外小説を丹念に読む」ということをしているひとって、少ないっちゃ少ない。

それは、「シリアスから逃げない」というプレイスタイルでもあります。feeさんのプレイ傾向として、えろすけサマリーページで書かれているように、

「感動できる物語、深く考えさせられるゲーム、こんな青春、恋愛がしたかったと心から思えるゲームがお気に入りです」

なるほど、確かにその通りです。
では、四角四面なまじめくさったプレイスタイルなのか?

 

●もし「テーマをまっすぐに見据える」という行為が四角四面というのなら

 

それは、たしかにまじめ、といえるのでしょう。
ですが、feeさんのレビューを読めばわかるように、そこに「優等生的クソ四角四面のキツキツさ」はありません。

feeさんのレビューの場合、物語を構成しているテーマをいくつかご自分の中で提示してみて、それに基づいてレビューをされます。
この「テーマをシンプルに摘出して、まずまとめる」という行為が、たぶんfeeさんがレビューを書かれる際にもっとも苦心しているとこじゃないかとぼくは勝手に想像してるわけなんですが、それは余談。

それは物語を「簡単なテーマに押し込めよう的解釈」か? 断じてNO。
穢翼のユースティア」「サクラノ詩」「もしも明日が晴れならば」「はるのあしおと」といった、feeさんのレビューのなかでも、feeさんが高得点をつけているレビュー群によく現れているのですが……「物語内のテーマをいくつか摘出・提示してみて、そこから丹念に物語の細部を読み解いていこう」という意志がしっかり現れていて、それが実現されています。

まさに丁寧な読みです。そしてそれは、海外小説を読み解くfeeさんと、なんら変わりはない。
その硬派性……「物語から逃げない」という硬派性が、ぼくがfeeさんについて印象的だと思っていて、好感を抱いているところです。

ぼくは……しばしば逃げたくなるんですね、シリアスシナリオから。もう現実で疲労困憊してるからいいだろう、と。
ただ……それもそれで、物語の真髄の「骨太な癒し」を信じきれてない、といえることなのかな、とも思います。僕自身のことを。
疲れるっちゃあ疲れるんですよ。日々の仕事で、疲れ切っていて。もう物語でも疲れたくない。だからゆるゆるなB級いちゃラブゲーとかB級バカゲー、短編、百合とかに逃げているのがぼくです。

それが悪いってことでもないんですけど。それもそれで物語消費の一面ですし、それでもって生き延びてるぼくがいるんですから。
でも、feeさんのような硬派な物語読み解き者がいてこそ、物語シーンの健全な循環、というものがなされている、とぼくは思っていて。

ある意味で、「あ、こういう人がちゃんといてくれて、物語を読んでくれてたんだ」という安堵みたいなものですね。それは次で書くSek8483さんにも同じことを思っているのですが。
そういう読み手って、今の世の中では貴重になっていってますしね。シリアスから逃げない、という。そしてそこからくみ取った物語の滋養を、わかりやすく提示してくれる、というレビューの営み。feeさんのレビュー読んで「わかりにくい」っていう人はいないでしょう。俺のレビューとは雲泥の差ですよ!(こんなオチ)