残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

エロゲーマー諸子百家(20、最終回)Nagaleさん

http://www1.odn.ne.jp/~nagale/i_autumn.jpg

 

 

ホームページ:Nagale's Homepage「岳流」

twitter:いまはなし

属性:十数年来の委員長(東鳩)、そしてメイドさん

 

●残響のエロゲ/オタ師匠との歴史


10年以上になるのかな、もうあの日々から。


ぼくは、PCというものを与えられて、このインターネッツの海に飛び込みました。
いろんなサイトをみました。今とは情報量が格段に違いますが、その分「ネット全体を見渡せる」という感じもありました。
それはエロゲレビューサイトも同じで。このころは、ブログがまだなく、エロゲ語りは、個人のレビューサイトか、2ちゃんねるか、というアリサマ。えろすけもまだ勃興期でしたし。
で、ぼくは、とあるエロゲの感想を漁っていたのですね。そこで、たどり着きました。
Nagale's Homepage「岳流」
……このページが、ぼくのオタク人生を、すごく変えてしまったのです。

 

●このページで得たもの 

 

たとえば、鍵ゲーのより詳細な分析、葉信者のディープな屈託、アリス信者の楽しさと誇り。ライアー推進派となることのバカ騒ぎ。B-ROOMにまつわる荘厳と屈託。……ぼくからして、エロゲの「現場」、熱き「ナマの現場」。

そんで、当時現行のオタコンテンツをもそこでは吸収させてもらいました。
そのなかでも、自分を変えたものは、小島あきらまほらば」と、上海アリス幻樂団の「東方プロジェクト」。
自分を……ほんとうにいい意味で、「作っていった様々のもの」。どれも欠けていたら、自分はなかった。
そんなあれこれを紹介するサイトを作っていたのが、今回の主役、Nagaleさん、です。

彼とは、ぼくの「オタクブランク」が数年続いたことにより、付き合いが一時的(それなりに長くですが)途切れたことがあります。それでも、オタクブランクを過ぎ、再びコンタクトをとったとき、覚えていてくだすったという! そこから、第二幕がはじまり、今に至るのです。

 

●座談会にまでつながる

 

Nagaleさんのレビュースタイルは、毎回評価項目のテンプレートに遵守して、その枠に分割して、わかりやすく作品の「どこがよかったか」「悪かったか」が一目瞭然になる、きわめて知的でわかりやすい。それでいて時折発せられる毒というか屈託が、全体の味をピリリと引き立てている、まさに読み物としてすばらしいレビューでした。

現在、Nagaleさんはレビューをされていません。本業がお忙しいか、また、エロゲに飽きてしまわれたか。……とかいいつつ、イブニクルやっておられますけど。

Nagaleさんは、よきパーティのホスト役でもあります。幹事役とでもいいますか。
日頃、Nagaleさんと交流のあるネットアカウントたちが、12月のとある時期になって、一同に会して深夜までとあるネットアングラスペースで語り合いまくる、通称「座談会」がもう10年くらいやっているのです。
ぼくは途中からの参加でしたが、ぶっちゃけこの会が楽しすぎるw 本音トークもあり、業界論もあり、お互いの近況報告もあり。

不思議なくらい、リアルの雰囲気とにている。それも、すごく居心地がいい。
それはやはり、ホスト役のNagaleさんの人徳なのだろうな、としばしば思うのです。

結局、Nagale's Homepage「岳流」がぼくにとって良かった、というのは、そこに「暖かさ」があったからなんですね。
セレクトショップの暖かさ、というか。情報量で攻めたてる、のではなく。
いつも、Nagaleさんや、Nagaleさんを巡るひとたちには、ぼくはよくしていただきました。

……さあ、そろそろ、ぼくも「誰かにお世話になってばっかりじゃいけないな」と強く思うようになりました。
今まで、ぼくはどこか「後輩キャラっぽい」ポジションに結果的になっていることが多かったです。それは、アカウント諸子の年齢が自分よりも高いんじゃないか、っていうことからもきますが。

でも、それは不要ですよね。自分から何かを発信していかなきゃ。たのしさを、役にたつことを。コンテンツを。……そう、苦みある苦しさとか、絶望とかをはき散らすより、もっともっと、みなさんとせっかくつき合えたんだから、何かキラキラしたものをひとつでも、ソーシャル言説空間に置いてみたい。
ソーシャル言説空間は、電子の闇のなかでも、しかしどこか冷たく感じるときがあります。まるで冬の闇のように。そんなときでも、ひととき瞬く星のように、何かを残して、みんなでほっこりしていただければ……とかって、思うわけです。

そして実際、みなさま……このエロゲーマー諸子百家でとりあげさしていただいたみなさまは、そのような「何かキラキラしたもの」を残して行かれた方々ですから。
ぼくはそれに頭(こうべ)をたれつつ、しかしぼくはぼくなりの何かをしていきたい。老い先短いですからね。

というわけで、今日も「エロゲー、しようぜっ!」

 

 

残響がNagaleさんのとこ行った記録

modernclothes24music.hatenablog.com

 

(次回の更新では、この北海道旅行記のラストを書きます)