残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

たいきさんのSQLで自分のエロゲーマー的異端を計ってみる

立ち寄らば大樹の陰 【エロゲー批評空間】ユーザー指定での「得点-中央値」一覧表示SQL

 

↑今回のネタ提供してくだすった、たいきさんのブログ。

 

 

エロゲー批評空間では、有志によるSQLプログラムが書かれています。
ようは検索機能の拡張キットというか、データベース作成の拡張キットというか。

そこで、とある解析漢(GUY)が、本日新たに時の声をあげた……!

その漢の名はたいきさんエロゲー批評空間id、かつ、twitterID taiki_VA)。
かねてから物語の解析的読み込みで界隈を唸らせてきた人物が、
今回
自分が批評空間(の一般的点数)よりも高評価している作品ってなんだろ

レビュアーの高/低得点作品の傾向ってなんだろ
という疑問に答えるSQLを製作してくれました。


●自分って変? レビュアーさんって変? の思い

別に、自分がレビュアーとして個性的たりたい、っていうわけではないですけども。
それでも、自分の個性、みたいなものを、数値として把握しておきたい、みたいなときに、このSQLは役立ちます。
「だいたい中央値(平均偏差値)これくらいだろう、このタイトルは」
「俺くらいだもの、このタイトルにこんだけつけてる人は」
……って思っていても、それらのデータが膨大になってくると、ワケワカメになってきます。
たいきさんも

>世間評価高い作品は上位にきやすいし、数が多いとそこから自分に合った未プレイ作品の発掘はしにくい。

と仰ってますし。

エロスケ偏差値・中央値がすべてではないものの、つい
「うんうん、80点台なら、結構信頼できるんじゃないの」
とか
「70点台……怪しいか?」
「60点台……これは”覚悟”が必要だな……」
とかって、エロスケ慣れてれば無意識に思ったりします。

そこで、信頼すべきは、自分と価値判断・思いを同じくするレビュアーさんで。
でも、レビュアーさんの「代表的な一作」は把握していても、そこから全作じっと追っていくとなると、案外ムズかったりするもので。

ぼくなんかは、だいたいお気にのレビュアーさんの長文感想全部読解!っていうふうにしらみつぶし型をします(だいたい、読み物が好きだし)。
まあそれもあっての、以前やった「エロゲーマー諸子百家」企画だったりしますが、それは余談だ。

ただ、まず「ぱっと見」として、そのレビュアーさんがどういう「偏屈さ」を抱えているか、というのは、わかりにくい。
まあ当然で、だからこその長文感想なのですし。


たいきさんは述べます。

>プレイ作品数多い方だとパッと見でどういった作品が好きなのか分かりにくい。

>90点台を見て自分が好きな作品が結構あれば趣味合うなと思うけど

 

まあそんな使いづらさも含めてのエロスケ道や……!というのもアレですしねえ。

 

くどくどいうのもいいや、やってみよう!

で、残響ので、でたのが、こんな感じ。

 

●結果

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とりわけ目立ってるのからいってみましょう。

はい出たー!魔法少女の大切なこと。」! それから「どこでもすきして いつでもすきして!」
C:Drive系列そんなに好きか自分っ!
その次のアトラクとのデータ数が、質も量もなんかいびつだっ!

……まあアトラクくらいの名作となると、基本これくらいのモンになるんですなぁ……。
それにしても、自分はこの2作に異様に執着……とりわけ「海原楓太」に執着してるんだなぁ、と。


C:Drive系列に加えて、SMEEもかなりランク。というか、自分同棲ラブラブル、こんなに高評価してたんだ……というよりも、同棲ラブラブル、案外評価低くね?
当時のイチャラブ界隈では、これ相当絶賛だったっしょ。
「所詮FD」の表れなのか、それとも周りの非いちゃラブユーザの冷静な眼目ってこんなもんだったか。

それを踏まえて考えると、「恋春アドレセンス」の高さが妙に目についてしまう。
これもか。これも「非イチャラブorバカゲー好き」以外は点が辛くなってしまうのか。

あと、「みずかべ」に関しては、当時にしてはデータ数少ないのはサモアリナン、といったとこだし、そもそも「ゲーム」としては相当ボリューム少ない……おのれっ!「ニューななみん」の破壊力だけでは……だめだったか……。

考えてみたら、自分は「イイイチャラブシナリオひとつあれば、それだけで高得点つける」って傾向にありますねこれ見ていたら……。

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そう、「こいびとどうしですることぜんぶ」も、「らぶでれーしょん!」も、ともにイチャラブゲーの古典にして名作なわりには、75、6点だし、中央値。
そこにこんだけ点をぶっこんでいるから、まあ自分のこういうイチャラブゲーの好きなこと……

以前、ほかのレビュアーさんとお話していたときに思ったんですよ。
そのかたはシナリオゲーがお好きなかたで。
……一向に交わらないんですな、お互いのやってるゲームも、点数評価も。
そりゃあ、自分がこんだけイチャラブゲーに点をいれてたら、それも仕方ないかなぁ、と改めて思いました……

しかしそれにしても、レイルソフト初期2作(霞外籠逗留記、紅殻町博物誌)よりも、「信天翁航海録」の点数って低かったんだなぁ……っていうか自分がバカみたいに信天翁にブッコんでるのが悪いのか、レイルソフト全体の評価がなんか下がってきているのが悪いのか……どんどんマニアック向けになってきている、と評すべきか……


それからね、やっぱ同人とファンディスクは弱いね、データ数。
そんで、こういうのでイチャラブを滅茶苦茶補充しまくってる、となると、自分の偏屈っぷりが見えるね!
ふぐり屋の「その花びらにくちづけを」シリーズとか、夜のひつじの「妹「お姉ちゃんクソビッチなんで~」」とかね!

 

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しかしまあ……エロスケデータ入力数の少なさ、といわれてますが、近年のゲームのデータ数は確かに少ないです。1000とか、今じゃ「サクラノ詩」くらいしかいってないんじゃないか?(未確認

そりゃあ自分だってサボってますけど、データ入力。自分がもってるゲーム、全部は入れてないもんなぁ。長文感想を投下するときだけだし。入力するの。
……そういうひとが、嘆いていてもしょうがないな。

 

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さて。お待ちかね。低得点(俺の)ゲームの紹介death。

いや~、最近の俺のバカ傾向がここでつまびらかにされたというか。
まずトラベリングスターズは、自分から突っ込んでいって自爆したから、しょうがない。というか、自分ばっかりが下げてるんじゃないぞ、この点数は。

「恋神」に関しては、エロゲーマー復帰したてのときに、「いわゆる普通のゲームやってみっか!」というふうになって、そんで試しにやってみたら、あんまり「ひ、ひっかかるもんがねえぇぇぇぇぇえ!」と愕然となって、こんだけ低い点数つけてしまったんでした。
今やれば「……まあ頑張ってるのかなぁ」と思えるのでしょうが、当時の「え、何、今のエロゲの凡作って、こんなヌルいの……」という衝撃が、この点数でした。このくだりについては、そろそろ論をしたてよう……。

「ユリキラー」。
ウーン、結果俺が10点も中央値下げているのかー、というふうに安易には捉えませんが、しかし……データ数すくねえな!
これだけだったのか、ユリキラーやった人……。

あー、それから、姉ゲーが二つ続いてますが、低価格抜きゲーで姉、という文句に踊らされたぼくが、見事にペケくらったのがこの2作で、「見事に求めていたものとミスマッチ」だったのがなー。

初恋タイムカプセル……。これは……実際に予約までして、見事に陥没してしまったもので。こんなのを立て続けにはやろうと思わん。というか、これもトラベル(略)と同じように、自分から地雷を踏みにいったもんだからなー……興味の或るひとは、このブログの検索窓から検索してみてください。プレイ日記書いてあります。


いやー、おもろかった。こういう振り返り。
自分は、とにかくイチャラブゲーが好きなんだ、ということ。
それから、同人はやっぱりエロスケ内では弱い、ということ。
低得点のなかにも、自分の点数の付けかたが苛烈だったものがあるということ。
ファンディスクの扱いの難しさ。

そんなことを考えさせられました。
ありがとうたいきさん!