残響の足りない部屋:HP百合機械別館

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【外部での活動報告】『火星年代記』対談のおしらせ

書評・サッカー・エロゲレビューブログ「止まり木に羽根を休めて」の管理人・feeさんと、対談ブログ「止まり木の足りない部屋」にて、レイ・ブラッドベリの代表作である連作短編集火星年代記の長尺対談をやっております。

zankyofee.jugem.jp

前回の短編集『太陽の黄金の林檎』読書会に引き続いて、feeさんにはこのような機会を設けていただき、ありがたい限りです。

というのも、自分は華氏451度」焚書情報統制ディストピア文学イメージが、ブラッドベリについては強くてですねー。それが、実際は「すこし・ふしぎ(SF)」な幻想要素のある、センチメンタル・ノスタルジアな、ほのぼのホラーSF作家、だというのに、feeさんとの対談を通じて気づかされた次第です。

知らないっていうのは怖いというか。イメージに左右されるというか。
前回の記事でブッシャリオンについて書きましたが、結局ブッシャリオンも出オチな徳パンク(SF仏陀・バチアタリ東洋サイバーパンク)設定だけに収まってないですからね。むしろその出オチめいた設定をどんどん物語的に深めていってる。

本対談でも、「これは考えればディストピアだよな」といういくつかのSF設定を巡ってお話してますが、ブラッドベリは「設定を出せばよろしい」としているのではなく、その設定でもって、精神性、人間性というものを描こうとしている。だから、真に見るべきは隠喩でなくて、物語なのだな、と。そういう読み方は批評的には愚直かもしれませんが、しかし「物語」ってそういうもんだよな、と。

むつかしく書きましたね。ようは、例えば大人になっても大人になりきれない少年魂(センスオブワンダー)というか。そんなSFのセンチメンタル・ノスタルジアな魂をいつになっても大事にし続ける俺たちが火星を愛しているんだ!という勢い任せの紹介で通じるかなぁ(通じません

そんなふうに、楽しく対談しております。ディストピア文学でなく、すこしふしぎSF文学としてのブラッドベリ、興味を持たれたら、ぜひお読みくだされ熱き魂の相克対談!