残響の足りない部屋

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10月末突発入院日記(1)自分の病気と当時のノイローゼ

●10月末、病院に入院していました。

 Twitterでちょこっと言ったのですが、10月末のある日(今気づいたが、この日誕生日だったじゃねえか!)、唐突に自分(残響)は、総合病院の精神・神経科に入院しました。

 

(数時間後)

 


 わたしを知ってるインターネット上の周りから見たら、このTwitterの告知は非常に唐突だったと思われます。自分自身・そして家族にしたって「予期はしていたが唐突」でした。
 前々からのノイローゼ、そしてその日積もりに積もったイライラが急激に募って、この日、衝動的に危険な錯乱行為(ちょっとこの内容は伏せます)をしでかしました。一歩間違っていたら、自分や家族といった人たちに怪我をさせるものでした。
 
 よって、自分は家族によって強制入院措置となりました。
 自分は統合失調症その他、の自宅療養という形で、2週間に1回病院に通うという生活を、かれこれ10年間続けてまいりました。病状は一進一退。病気の内容が、時間の進行によって変わりながらも、基本的に病院「再」入院のこともなく、日々を過ごしてまいりました。投薬を続けながら、実家の仕事をこなし、オタ活動、創作活動をしてまいりまいした。なので、あまり収入はないながらも、多少の自由の効く日々でありました。
 
 しかし、真の意味での思考の自由・人生航路の自由や、対人関係の穏やかさは欠けていたようです。
 今回の突発衝動錯乱事変のような事が起こったら、「即入院措置」というのは、前々から家族・医師との間で取り決められていたことです。いつだって「再」入院の可能性はありました。
 なので、そういう意味では「ああ……おまえ……起こってしまったか……」ということになります。とはいえ、他の人……とくに、今自分(残響)と、共同で企画を進行させて頂いている方々には、寝耳に水でした
「いきなり何で?」と。
「あまりに急だ! 何で前々から言わなかった!?」とも言われました。

 最初、自分はそう言われるのが、意味がわかりませんでした。自分の精神病は、TwitterのTLではある程度オープンにしていたのに……と。
 

 しかし、こういう風に考える時点で、自分もかなりキテいたようです。皆さんにとって、
「いつ何どき、残響は突発衝動的に危険行為をしでかすかわからない」
故に、
「常に危うく、入院も射程に入ってる自宅療養」
である、ということが、予想が付くはずがあるでしょうか(いやない)。こうやって、一応は会話が成り立っているネット越しの相手が、そこまでの酷さが隠れデフォルトである、というのを、想像してくれ、っていう方が無理です。というか、想像したくもないでしょう。そんなサイコパスをね。

 かくして、家族、医師、企画共同進行の友人たちに、多大な迷惑を一方的にかけて……自分は一人、静かな病院の中に「逃げ込みました」。ごめんなさい。

 

●こうなった理由


 今思えば、当時、自分が抱えていたタスク、スケジュールは、明らかに破綻していました。
 毎日の仕事、家事。これは基本ですね。ただ、朝起きて仕事に入るまでに、ほとんどノータイムだった、ということは付記します。前日寝て、起きて、自宅家業なので、通勤ノータイムで仕事に即IN、という状況がずっと続いていました。また、ここのところで、葬祭関連や、仕事トラブルの突発が続き、変にドタバタしておりました。(なので、どうしても月末が外せなくなり、同人音楽即売会・M3のための上京をドタキャンする羽目になりました)

 共同企画進行。当時(今もですが)、自分はネットつきあいのある方々と、共同で「対談企画」を行っていました。それも、それぞれ異なる方々と、2~3の企画を同時進行です。お誘い頂いたことは非常に嬉しく、オタクとしての誉れでありましたし、楽しかったです。ただ、スケジューリングが、リアル仕事と抵触するようになっていました。

 リアルといえば、仕事だけでなく、このとき、半仕事、というか。ちょっとした義理で、ホームステイの外国人の来客の対応を、一ヶ月間行っていました。こちらも、非常に和やかに事は進みました。慣れないながらも。

 そして、残響個人のオタク活動ですね。主に「オリジナル創作」と「模型工作」、そして「エロゲレビュー」。こちらの時間がガンガン削られていきました。模型工作にしても、先日百合機械HPでUPした模型展示会のオフレポ執筆の約束が遅れに遅れてバツが悪くなっていましたし、趣味であるエロゲレビューも、上手く書けなくなっていました。というか、エロゲ自体が、どこか義務的に「積みゲーをやらねばやらねば!」という状態になっていました。

 そんなこんなですから、自分のオリジナル創作「レッズ・エララ神話体系」も、ネタが思い浮かばず、手もつけられません。やらなければならないwebページ作り&纏め、は山とあるのに。また、イラストを描いてくださっているサークルの相方のことも考えると、この方を楽しませるものを作らないといけないし……。


 自分のタスク管理、スケジュール管理はめちゃくちゃになっていきました。さらには、それすらも薄々自覚していたので、自分が読む本の種類や、ネット巡回も、こういう状況を打破するための「タスク管理・ライフハック」系のを、休み時間延々と目を血走らせて読んでいました。

 

 ……さて、以上を読んで頂くだけで、だいぶ疲れると思うのですが。ここから、上記を「こなさなくちゃ!」という義務感からノイローゼが発生して、自分の性向・病気にまんまと絡みつき、このときの残響の精神状態は、次のようなとんでもない状態になっていました。


・妄想:常に誰かに見られているような気がする。常に誰かが自分のことの悪口を言っているような気がする(自意識過剰)。日頃は全くしなかったSNSエゴサーチを、何かに取り憑かれたように、行うようになる。とにかく他人の目が気になる。ちょっとした自分への言及だけで七転八倒するほど動転する。


・ネット依存:残響の脳内に、いつもネットユーザの皆さんが居るようになる。アバターアイコンが常にいくつも浮かんできて、上記妄想のようなことを、みんなが「しているに違いない!」と思い込む。ネットでしでかした過去の過ちを思い返して「うひいぃぃいい!」と悶絶する。とにかく、ネットユーザと現実の人間の区別がまるでついていない。


・強迫的義務感:創作、対談企画、エロゲ、模型、オフレポ、仕事、家庭、もろもろの全てを「タスク」と見なし、全てをこなしていかなくてはいけない、と思い込んだ。実際、こなさなければいけなかった。自分はそれをしなかったらゴミになる!(ネットの皆さんは自分をゴミと見る!)と確信していた。毎日A4の用紙やPC画面が真っ黒に埋まるくらいタスクを書き出して、その1/3しかこなせていない自分を責めまくった。

 

……こうやって書いてるだけで疲れますね。これでも箇条書きなのですが、これだけで疲れるw もちろん、当時のリアルな自分は、それ以上に参っていたわけです。
 

 そんなこんなで、ノイローゼが、自分の責任感の強い……じゃない。「八方美人で優柔不断」な性向と結びつき、さらには統合失調症強迫性障害アスペルガー障害・発達障害、という自分がもともと抱えている病気群に、まあ~見事に結びついてしまい、酷いことになってしまった、というわけですな。

 

 さて自分の病気ですが、精神病と、神経症と、もともとのADHD/発達障害、という脳や性格の性向が、奇妙に入り交じったものであります。分けて書くと、


統合失調症……妄想的思考が強い。論理的思考が苦手。すぐに脳内が支離滅裂になって、ぼやける。ループ系の幻聴がたまにある(幻覚はあんまりない)。数年前は命に係わる発作が2日に1回ペースで頻発してた。


強迫性障害……10代~20代前半をこれでツブした。とにかく「○○しなくちゃ自分はダメだ、失敗が怖い」という病的思考であった。これは、現在9割以上治った……と思っていたが、しかし今回この強迫的な思考パターンにまんまとハマっていた。

アスペルガー障害……対人関係がとことん苦手。メッキのポジ社交。他人との距離を計れない。例えば、自分は「自虐ネタ」でもって笑いをとろうとするけど、人からしたらそれは不愉快、であるみたいな。他人を都合良く無視する反面、他人に奇妙に依存している。


ADHD/発達障害……いろんな「普通のこと」「まともなこと」が上手く出来ない。ひいては、常に頭の中にノイズが走っていて、考えがうまくまとまらない。よって、毎日薬を飲んで、このノイズを消して、頭を纏めてから思考に望む。それから、衝動性が強い。

 

 いや、こちらも酷いですね。代表的なのを列挙しただけですが、結構自分って辛いのが多いですね。

 

 つまるところ、今回の入院は、以上挙げたノイローゼが、病気と手を結んで、衝動的に「もう嫌だ!」を爆発させたもの、と言うことが出来ます。
 出来ますが……それにしたって、もっと他にやりようがなかったのか、って話であります。
 なかったんですな、自分には……。それだけ、自分の能力がもともと低いっていうのもありますし、この当時完全に冷静になれてなく、能力がほとんど使えてなかった話でもあります。
 そんなこんなで病院に入院することになりました……

 

(次回に続く。次回は入院生活について)
(ここまでの文章、800文字くらいにしとくつもりだったのだけど、4000字超ってどういうことだよ……)

 

 

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