残響の足りない部屋

「ホームページオブ百合機械」の別館日記ブログ

最近お気に入りの音楽(2018/11月あたり)

実はこのブログ、音楽ブログだったんですよ!(衝撃の事実

先日、ついったーで、ハッシュタグ

 

が、自分のお知り合いの方たちの間で流行していまして。日頃、こういうタグに乗ることのない自分なんですが(ソフト流儀スタイル)、まあ今回はちょっとやってもいいかな、と
ありがたいことに、いくつかのfavを頂きました。(いいね、とは書かんぞ。favと書くぞ)

で、ユニゾンの「シャンデリア・ワルツ」を書いたところで、いったんリアルが忙しくて頓挫していました。
でもやる気自体はあったので、こういう形の記事にしました。


(なお、このお気に入り曲紹介スタイルは、愛読してる音楽ブログ「ヨーグルトーン」の月恒例の「お気に入り曲まとめ」ぱくr……リスペクトだったりします。ヨーグルトーン/管理人とるーあんと氏の音楽選曲趣味は、自分のもともとの音楽選曲趣味とほとんど被らないので、それゆえに大変興味深く読んでいます。自分にとって知らない音楽世界を教えてくれるので)

d.hatena.ne.jp

 

 

●UNISON SQUERE GARDEN「シャンデリア・ワルツ」

 


「シャンデリア・ワルツ」from UNISON SQUARE GARDEN LIVE SPECIAL "fun time 724" at Nippon Budokan 2015.7.24

(念のため、テキストと動画を再貼りします)

最近一番聞きまくってるといったら一も二もなくこれ。圧倒的演奏力と透き通ったvoが放つ、歌詞の夢。
「教会通りを走っていこう、絶対に話さないように/レンガ造りのウォールロードが重なった希望に見える/わからずやには見えない魔法をかけたよ」

 

で、ここからがブログ新規分です。

 

●同 UNISONB SQUERE GARDEN「オトノバ中間試験」


【弾き語りコード付】オトノバ中間試験 / UNISON SQUARE GARDEN【フル歌詞】


2人で オトノバ中間試験【UNISON SQUARE GARDEN】

 

アルバム「Dr.IZZY」収録。出だしからノリノリですが、なんといってもサビ前の中間部における、リズムの打ち方のドライヴ感がタマラんち。リズムのアクセントが最初の方にカマせながらの表拍と裏拍を混在させるリズム。しかもこの手のリズムは洋楽ならともかく、邦楽でここまでドライヴしているのは、なかなか聞けない。恐るべき演奏力ですが、同時に田淵(Ba)の曲が良い。歌詞も「轟音騒音みたいでcheeky 絶え間ない言葉peaky 息継ぎがてんでないじゃんか」と斉藤(vo、Gt)のヴォーカルスタイル=ユニゾンの音楽スタイルのパブリックイメージを自己批判するというとんでもないもの。しかもそれに対して斉藤くん自身が「あのね歌ってるのは快気怪奇な僕なんで 呆れるまで斉藤に任せといて」とカウンターカマすというねw 田淵は何を歌わせてるんだ。しかし斉藤くん、歳とキャリアを増すごとに、逆に清冽な色気(セクシィ)がどんどん増していくのは困りますいや困らない。数年前の「場違いハミングバード」の渋谷公会堂ライヴの時より……そのときも全然悪くはなかったですが、今はさらに格段に若返って優男王子様ルックスになっちゃって……タマラんち……。

 

キズナアイ「Hello,Morning」


Kizuna AI - Hello,Morning (Music Only)

 

Kizuna AI’s Homepage

(あえておれはこっちの旧ホームページを張る。love、テキストサイト

 

バーチャルYouTuberに関しては、わたくしほぼ全くわかりません。にじさんじ」も何なのかよくわかっていないくらいですから……。「バーチャルのじゃロリyoutuberおじさん」の手作り個人勢なDIY感とVR技術のエヴァンジェリスト感、そして何より人格の誠実さは大変好ましく思っていますが……。考えたら自分は、ナマのyoutuber自体も全く知らないのでした。いろんな素材(パスタとか段ボール)を包丁に加工する動画はよく見ていますが……。ニコニコ動画の時も同じで、基本的にニコニコ技術部しか見ない人間でしたからわたくし……

そんな自分であっても、キズナアイ親分のサウンドトータルプロデュース」力と、「親分自身の声質」は大変好ましく思っています。この「Hello,Morning」にしたって、極めてプログレッシヴなステップ系のEDMトラックに負けない親分自身の魅力的な声です。
なにせ親分の「分析力」は確かです。それは歌においても。自分が何者で、何を発信したくて、どういう存在で、何を相手に伝えたいか、というのが、自分でしっかりわかってる。自分はAI(エーアイ)であり、愛(アイ)の始まりであり、あなたに逢い(ai)たいキズナアイ、である。そんな名刺代わりの一発です。

そこらへんのモデル性が、極めて黎明期のボカロ……初音ミクという存在モデル性を巡る、界隈の(妄想)イマジネーションとかぶってるわけで、もちろん親分はそこらへんを批評的に盛り込んで、しかもミクさん……いやミク先輩、に対するリスペクトまで込めて。というのも、その実例として、

 

キズナアイ「メルト」歌ってみた

 

www.youtube.com

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(ライヴフルver)

このライヴを見せられたら。これはニコニコのリアルイベントのトリ(ほぼ最終)で、これをやったのですから。これは参った。あの「メルト」の完コピです。初音ミク先輩=ニコニコの文化を、これからは自分も引き継いでいく、という決意表明であり、それを証明しきった形です。リアルタイム伝説感がすごい。

キズナアイの声質というのもまた大変によくて、そりゃあアニソン歌唱、アイドル歌唱で、自分はもともとそういうのが苦手なんですが、

 

キズナアイ「ぽっぴっぽー」歌ってみた

www.youtube.com

この「楽曲を完全に自分のものにしきっている」感といったら。自分の声質に関しても、完全に分析して把握して、その上で最高のパフォーマンスを見せている。
というわけで、ライヴに向けてのキズナアイ親分の楽曲リリースが連続9週で続きますが、アルバムが出た暁には、何はなくとも、「トータルプロデューサー」としての親分の実力を堪能するため、アルバムを買いに行きます。

2018hello.world

panora.tokyo

 

King Crimson「Discipline」

 


discipline - King Crimson

最近、クリムゾンをずーっと聞いています。「宮殿」、「ポセイドン」、「リザード」、「レッド」、そしてライヴ盤……と、キャリア全般を聞いてますが、しかしここで選ぶのは1981年に出たこれ。問題作、と言われてます。いわゆるクリムゾンのユーロロック的な美学……湿った狂気のヨーロッパ的世界観、クリムゾン的狂気牧歌荘厳美メロ、というものは、ここにはありません。チャカポコしたギターやリズムの反復。
ただそのチャカポコ的なカッティングやリズムが、今のこの時点で聞き返せば、90年代後期からゼロ年代において花開いた、アングラオルタナの「痙攣ビート」的な、といってもいいのかな……一部ポストロックでファンク再解釈な、チャカポコ変拍子ファンクロックを、80年代初期のこの時点において、完全に先取りしてる。というか、ゼロ年代のそれと比べても余りに遜色が無いばかりか、これをゼロ年代や今のテン年代に投下したとしても、全然凌駕して戦える。ーーという風に、今の耳で聞いたら思えるのです。やっぱり音楽の評価って時と共に変わるなぁ、というおはなしでした。

もちろん、80年代クリムゾンはこれが突然変異だったか、というと、そう言い切るのは早くて。パンク以後のワールドミュージック展開、ニューウェイブの潮流で、ポップ・グループとかPILとかのアフリカンポリリズム探求の中の潮流の中のひとつ、とこの時期のクリムゾンを言った方が適切なんですが。しかし、それ以外のプログレがやっぱり同時期も「ヨーロッパ耽美」の方向性の美学を持っていたのに対し、単身フリップだけが、この「Discipline」の無機質でチャカポコした音の強度の探求をやっていて。この音は、本当ZAZEN以降の向井秀徳の世界ですよ。というか向井が聞いていないはずがない。
ともかく、「プログレ問題作」として聞くより、「チャカポコ都会ファンク」として聞いた方が絶対に正しいし、なによりたのしい。

 

●Ariabl'eyeS「転生アプリオリ

 


Ariabl'eyeS / 転生アプリオリ cf demo

よーし待っていた。完全に待っていた。アリアの「バラードアレンジアルバム」。オビに「珠玉の名曲をバラードアレンジ」と自分で書いてありましたが、アリアは完全にそれが許されるグループです。なんといってもこの連中の耽美世界観を表すメロディとツインボーカルの強度は凄すぎる。よく自分はコンポーザーでBaのリゼ氏のメロディセンスを「どんなメシ喰ったらこんなメロディ思いつくんだ」と、名フレーズ名メロディ連作連発っぷりを褒め称えるものです。だいたいひとと自分がアリアの話をしたら、自分はこの表現使ってるはずです。

しかし改めて「蒼月オラトリオ」の圧倒的な名曲の浪々とした歌い上げはすごいですね。バラードにアレンジして、メロディの良さがまた違った側面から味わうことが出来ます。と同時に、これを聞いてバンドサウンドの原曲を聞くとまた良い。今回、当然電機ギターを使わない、アコースティック/ヴァイオリン中心のバラードアレンジです。ひたひたと染み入るような音です。「太陽や大気の下の牧歌的」ではなく、ジャケット通りの「静かな月夜」のバラードですね。冷たい月明かり……そうよ、その冷め覚めとした蒼色の美学こそがAriabl'eyeSよ。

ariableyes.com