やがて来る自分の臨終時プレイリスト

自分は、自分がしぬとき(臨終)に聞きたいプレイリストというもんを、しばしば考えます。だいたい、自分はよくしぬ覚悟をする人間です。そういう人生でした。今生きてるのは、たまたまです。これを書いている今まさにこのとき(2020/4/3)だって、今日、なんかの事故に巻き込まれてしんでもおかしくないな、って本気で思っています。そりゃあすっごく困りますが、可能性として考えられないってほどではない。いや、今すぐの衝動的自殺を、今考えてるって話じゃまったく無いです。以下の文章をお読みになられれば分かる通り、自分は自分自身をぶっ壊すプロですが、それでも幻想とか芸術を信じたり愛したりして、なんとか自身を奮い立たせようとしちゃったり。てへっ(照)。

ともかくも、自分は、しぬってことが、意識の上で、ひどく身近に感じていますし、たびたび思考(想定・覚悟)しているタイプの人間だっていうことです。だから、悔いを残さないように生きたいと思っています。ただ、この「後悔したくない」っていうので、ちょっと現実で「やりすぎ」なこともしでかしてきて。それに、何であれ臨終のときは、ある程度何かを後悔はするだろうっていうこともわかります。ていうか、「アッもうダメだ」とこころから悟ったときは、案外後悔思考もしないってことも、実はわかってるです。ていうか体験しました何度も。この数年、何げにリアルに臨死体験を何度もしてるんですよ。誰にも言いませんでしたけど。

だからこのプレイリストは、「ああ、本日、自分はしぬんだろうな」ってことが自分でわかってるくらい、余裕のある臨終状況を想定してのリストです。肉体の崩壊はもう留めようもなくて、でも思考と聴覚だけはまだ残っている。そして聞こえてくる音楽で、美しい風景だったり、誇り高い思考だったりを、幻視出来るくらいの余裕がある、っていうことを前提しています。事故にでもあわん限り、自分の臨終で、それくらいは許されますよね。許されん?そりゃもうしわけないです。

というわけで、臨終時プレイリスト、元気にいってまいりましょう!(それもそれでどうよ) spotifyには絶対できないプレイリストだぜ!(そりゃそうだ)

#1 DEKU「Daedalus」

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橙汁「ソラ」のOPのver. この音の響きこそがサラウンドで、音が世界に鳴り拡がってるということです。空気振動のエモーション代入、幻想幻視、それが音楽、それこそを求めて、世界中の音楽を聴いてきました。

#2  みゆはん「ぼくのフレンド」

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そして前曲#1からこの曲に繋げていく自分の音楽センスが心から大好きだ!アニメ「けものフレンズ」のEDで、アニメ本編では、考察派を注目させた「廃園となったゆうえんち」をバックに鳴らされたこの曲。のっけからの轟音ギターと切ない歌詞と心細い声のメロディ。「泣き笑い」ですよ。すべての人工物(非物質も含め)は、精神的な廃墟に他なりませんよ。だからこそそこに幻想のエモーションは残るのですよ。


#3  ジョー・ストラマー「Redemption Song」(ボブ・マーリーのカバー)

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臨終といったらこれを思い浮かべるなぁ。抑圧からの解放、しかし最も自分を抑圧しているのは、自分自身がおのれ自身を精神的に抑圧しているんだ、っていう話。自分の自信を失わせるのは、自分自身だっていう救えない話です。


#4 the Clash「叛乱ワルツ」

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続けてストラマーのもともとのバンド、クラッシュ。「この戦争には勝てってこないって知る」。あらゆる人生は「永遠の撤退戦」かもしれません。だから、臨終の瞬間まで「生きた」ってことは、見事にその戦(孤軍でシンガリっていうのもどうよ)を潜り抜けてきたっていうことです……よね?

 

#5  UNISON SQUARE GARDEN「シャンデリア・ワルツ」

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田淵がねぇ。この動画で「わからずやには見えない魔法をかけたよ」って歌ってるんですよ。マイクは拾ってないですけど、その声は聞こえるんですよ。わかってるのか、いやわかってるはずだ、お前の人生の日々は、本当はいろんな見え方が出来るってことを。

 

#6 人間椅子「三途の川」

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※歌詞

http://j-lyric.net/artist/a04d69b/l0394ff.html

このセトリの中で、(他人の曲で)一番知名度がない曲ですが、死後の船出、三途の川の存在のまえでは、そんな人間社会の「いいね!」獲得競争など、まったく意味のないものです。そして、この「妖怪そのもの」のバンドは、人間社会のニーズなんてどこ吹く風で、三途の川の前に立った人間の姿のすがすがしさを、ありのまま、見てきたように描きます。こう生き、こう死ぬるべきなんだと。和嶋(gt)は「美しく生きたい」と悟りました。自分も、自分の生き方と死に方を悟りたいのです。

#7 My Little Lover 「Hello,Again ~昔からある場所~」

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歌詞もメロディも音もすべて、この曲が自分の「涅槃」とか「えいえんのせかい(ONE的な)」のイメージに一番近いなぁ、と。この世の曲って感じがしません

#8 自作曲(同人サークル・8TR戦線行進曲)

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いやぁ、ここでこういう風に自作曲を持って来れるっていう創作人生を送れただけで、もう満足じゃありませんかカッコイーッ。

とりあえずは現時点最新アルバム(2019年作)を持ってきていて、出来も良いですし、この作品のサウンド傾向が「この世の音とは思えない」って類のなので(ホワホワシンセとギター)、ぴったりはしています。特に最初の曲「極東シンセサイザ」と最後の曲「アドヴァンスドウィッチ」。

でも、まだまだ自分、これ以上の曲を書きたいですし、書けると思うんですよ。だから、ここでは暫定的に最新アルバムを入れてますが、この先の人生で、このアルバムを良い意味で更新していきたいですね!それが臨終までの願いです。

#9 スピッツヒバリのこころ

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歌詞の幻想。白くまぼろし舞い散る丘の上の風景。「目をつぶるだけで遠くへ行けたらいいのに」という、俗世を否定し、幻想を肯定するその態度。カネなんて何だというのだ、モテたいなんて何だというのだ。夢を視ていたいんだ。

 

#10 なるけみちこ「distance」

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ワイルドアームズヴォーカルコレクションより。ずっと人生な旅を続けてきまして。その「路上(途上)に在った」という、道の遠きを思うだけで充分なんだと。

 

#11 光田康典「盗めない宝石」(ゼノギアスより)

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何か、ずっと遠い記憶に戻るっていう感じがする。故郷っぽいけど、もっと遠い。忘れているけれど、けして忘れていない記憶に。

 

#12  NUMBER GIRLOMOIDE IN MY HEAD

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この曲を「人生最後に聞きたい」って人、大杉問題。なんででしょうね?自分もそうなんですが。この曲で歌われている、徹夜で朝を迎えての、透き通った感傷っていうのを、とにかく忘れたくないし、裏切りたくない、っていう気持ちです。

#13  Fairport Convention「Farewell,Farewell」

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さよならですよ。さよならだけが人生ですよ(by井伏鱒二

うまくさよならを言えただろうか。いいや、いつだって上手く言えやしないのだ。立つ鳥後を濁しまくり現象なのだ。だからこそ、いつも機嫌よく生きようと思いたい。いつ、自分が陀仏になるかわからない。だからこそ、機嫌よく生きていれば、臨終の瞬間に後悔まみれの汚濁にならないで済む。何かを人生で達成できて「いいね!」をもらったかどうか、ではないのだ、人生は。なんだ人生って、採点ゲームじゃないんだぞ、と。自分は自分と和解するぞ、暇つぶしに何かを描いてみるぞ。そして、そして、やがてさよならですよ。


#14 上海アリス幻樂団「蓬莱伝説」

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結局、最後はこの曲よ。上海アリス幻樂団よ、zun氏よ。アナタが自分に「幻想」の瞳をひらかせてくれてから、ずーっと創作だったり、音楽幻視だったりの人生を送ってきましたよ。迷いに迷いまくったし、結構つらいこともありましたし。でもね、この曲聞いて、かれこれ15年は経ってますけど、見る風景が変わらないんですよ。そしてその風景に嘘なんてひと欠片も存在していないし、未だに幻想風景の美しさに泣いているんですよ。そういう自分であってよかったと思うし、そこにおいて自分を肯定出来てるんです。ありがとう。もう少し頑張って&楽しんでまいりましょう。