カラスさんのお返事へのお返事。それとサークル P:P「私はお兄ちゃんと付き合いたい。」感想

この記事は、「カラスっぽいブログ」管理人・カラスさんのブログで、残響が長文コメント連投をした時、カラスさんが非常に丁寧なご返答をしてくださった事に端を発しております。

残響さんのコメントに対する返事 : カラスっぽいブログ

残響さんのコメントに対する返事 その2 : カラスっぽいブログ

上記「返事 その2」は、半年前に頂いたお返事記事です。
その後、残響はカラスさんのお言葉を半年考えていたので、ご返信が半年遅れてしまった失礼をしている、というお話です。

 

こんにちは。その後お返事を失礼しておりました。残響です。
さすがにカラスさんのブログで、長文連打で手間をとらせすぎるのもどうか、と二の足を踏んでしまいました……というのが、「技術的な」理由です。twitterがあれば済んだ話でありますが。
なので、こうして自分のブログで、勝手ながらお返事を書かせていただくことにしました。どうぞご勘如ください。

改めまして、丁寧に回答記事を書いてくださって、有難うございます。ボーナストラック……感想文にカラスさんが行ってくださった「作者、自作を語る」。わたくしのこの欲に、最大限応えてくださり、幸福でした。

カラスさんのMOONSTONE作品への熱は、感想文をいくつも通読していて、何度も感じ入ることがありました。
何処へ行くの、あの日」感想が転機、というお話……改めてレビューを読んで、わたくし「濃密な暗がり」を感じたというか、そんな幻視をします。
何といいますか、成る程、と思わされました。

 

残響の文章も読んでいただいて、ありがとうございます。
ご返信が遅くなったもう一つの理由として、この半年ばかり、「私小説」っぽい、というご評価を、自分の中で反復しずーっと考えていた、ということがあります。

確かに仰るように、わたくしは感想文で、自分自身の私的な事をやたらと語っております。
しかし実は、その頻度にあまり自覚をしていなかったのです。そして指摘くださって、「確かにそうだ」と納得できました。

私小説を自覚的に書いていなかった……だのに、やたら私小説している。

 

わたくしは長く、「自分を離れたい(無化したい)」というポイントから、百合作品を愛好していました。これはヘテロ(男女)カプの恋愛ものでも、そうです。カプを「観測する」スタイルでずっとやって来ました。自分を消す。それが自分にとってあまりに自然なのです。
それなのに、やたらと残響は、自分の私小説を書いている。
この矛盾は、一体何なのか、と。

年をあけて、その矛盾や、自分の文章に対する苦しみが解けてきたので、ここでやっと返答が返せそうです……というのが、お返事が遅くなった「感情的な」理由です。


わたくしには、「文章というものは、他者を納得させる表現形式である」という定義の思い込みがずっとありました。文章とはメッセージであり、メッセージとは「納得させる」表現である、と。だから根拠や論理が必要となり、そして自分は、根拠や論理で、がんじがらめになってしまった。

じゃあなんでそれで私小説をやっているんだ?っていうところですが、これが自覚のない所以なんですなぁ……w あとは、自分を誰かに理解してほしかったのでしょう。きっと。 


さて、でも。私小説をぶつことで「納得させなければならない」というのも、またひとつのイデオロギーであるのではないか? と思うようになりました。
いや、少なくとも、他人相手に、その態度は傲慢も甚だしいことだろう、というのは明らかです。そうやって、去年下半期、ずっと考えていました。

令和3年……そして、やっと、自分は「主観で文章を書くことを楽しむ」っていう、文章書きの原初のところに立ち戻った感が、今しています。

いいじゃん、「主観で文章を書く。それで自分の機嫌をとる」
そういうことがナントカ出来て、良い人生を送れれば……「それで良い」。僥倖である。


そういう文章書きに、ただ今、ようやく少し近づけた気がしています。
期せずして、カラスさんの歩んだ道筋を、別の所で自分も歩んだみたいです。
カラスさんの文章は、そういう意味でも、自分に影響を及ぼしました。ありがとうございました。

 

そういうことで、自分は主観で感想を書いてみます。以下の文章がその例です。

 

妹同人誌感想文

www.dlsite.com

カラスさんのついったーから、DLsite同人作品のカラスさんの感想文を読ませて頂きました。


おりょう氏のサークル「P:P」のオリジナル作品は、わたくしもかなり読んでおります。なのでカラスさんのレビューが嬉しいです。
個人的には「JKちゃんと元カレくん」を、「あー男も女も頭の出来が低レベル故の、チャラい肉欲が実に良ぅございますね」という感じで愛好しておりますが(もうコンプライアンスなんか窓から投げ捨ててしまう)、この妹ちゃんのシリーズも、仰るように良いものです。続きが欲しいです。

この妹ちゃんシリーズ、線の細い小柄少女のいろんな姿が見られるのが良いです。カラスさんに同意です。
前作の妹ちゃんのふわふわフリース生地の部屋着が、少女の線の細さ柔らかさを表し「抱きしめたらきもっちえぇんだろうなぁ」というエロス体感を期待させます。
本作の夏服の少しキャミっぽい白ワンピースの服飾デザイン良いですね。強引にズラしたらスルスルっと脱げ落ちてしまうような夏服エロスです。履きなれてなさそうな少女繊細サンダルのちょっとした靴ズレの跡をペロリと舐めてもバチは当たらないのではないでしょうか。
かてて加えて、そこに少女の汗ですよ。薄い生地に情欲の雄と雌の体液も混ざる。性行為が進むにつれ、白ワンピにレイヤードで着せている黒キャミソールにさらに汗、体液、フェラの咥え込み&上目遣い&自ら致し、とエロスが重なっていきます。おりょう氏のこの重ねエロスに「手を抜かない」態度は実に良いと思います。

残響には「しみったれた四畳半での汚ったねぇイチャラブせっくす」が、「め、眼を離せないッ……」的になぜか好き、と言うどうしようもねェ性癖がございます。豊かな未来があんまりないような状況で、しっぽりと男女が汚れた部屋で明日から目をそらすイチャコラせっくすが、どうにも見ていて暗い情欲を覚えます。部屋の汚さに何かを感じてしまいます。男女の情欲の体液に何かを感じてしまいます。

本来ならこれは、自分は「イヤだなーイヤだなー」と目をそらしたいものなのです。だのに、どうしてか見てしまう。これを以前ひとに言ったら、「どうしてアンタはフロイトの性理論を地でいく典型例なんだ!」と突っ込まれたことを覚えています。

普通に良きイチャラブでは終わらない、おりょう氏の湿り気のエロス。その癖やっぱりおりょう氏なので、美少女の美しさはポップでよろしい。このあたりの重ね度合いも、またよろしいと思っているわたくしであります。

そういう文脈から、カラスさんも感想文を書かれていらっしゃる、サークル「Reverse Noise」の東方同人誌にも言及されたかったですが、さすがに長いので今日はここにて。

---ていうかこの文章、ただの残響の性癖展覧会に途中からなってはいませんか。急にカラスさんに対して申し訳なくなってきましたが、何か伝わるものがあれば幸いでございます。主観的な文章で良いのだッ、とはしていても、それくらいの希望はちょこっと持っておきたいところでありました。

2020年に良く聞いていた音楽

音楽ブロガーの皆さんが2021年になり、少しずつ去年2020年のベスト音楽記事を投稿していらっしゃいます。
例年までの自分は、

「毎日無軌道に古今東西のいろんな音楽を聞いているから、去年の新作ベスト音源を決めようにも、【今年出た新作】という縛りだと、すごい貧相なベスト選出になってしまいそう……」

という理由で、一年のベスト音源記事というのを書いてきませんでした。自分にとってその縛りは結構キツかったのです。

で、いつも読んでいる音楽ブログ「ヨーグルトーン」や「Nothing is difficult to those who have the will」を拝見して、

2020年に聴いてよかった作品 - ヨーグルトーン

 

遅ればせながら、2020年(に聴いた)アルバムベスト10を発表してみる。 - Nothing is difficult to those who have the will

「そうか、発売年度を考慮せず、とにかく【自分が去年よく聞いていた】という縛りでもいいのですねッ師父!」

という悟りを得て、1年分のyoutube試聴履歴を眺め参考にしながら(便利な世の中ですね)、以下をのんびり書いてみる所存です。

ヨルシカ


ヨルシカ - ただ君に晴れ (MUSIC VIDEO)

今年一番の収穫はヨルシカでした。
自分もそろそろ、流行りの新しい音楽についていけなくなってきたのかなー、と、うっすら秋風にたなびく焼き芋焚き火の煙のようにふわ~っとそんな疑念がわいてきたもんですが、いやーよかった。

物語音楽なコンセプト作品を毎回のアルバムで行う気骨。

幼年期の終わり」&「夏風」みたいなセンチメンタル詩。

線の細いギターロックやピアノインストや穏やかなポップスの音楽性を融合させた世界。

よかった!

消費社会に対して「幼年期の純粋さを裏切ってなるものか」って反骨心をすごい感じさせるアーティスト活動をしてるのですが、わたくしそれに「そうだ!」と思いつつも、ときたま「それも戦略なんだろうけど、そこまで消費社会を意識しなくてもいいんじゃない?」と作曲者にしてブレーン、n-buna氏に対しては思うこともあります。でもそれは、こう言ってしまうのもなんですが、あと12~13年くらいしたら自然とそっちにシフトしていくだろうな、って気もしています。ずっとヨルシカは聞いていきたい。

ACIDMAN「赤橙」


ACIDMAN - 赤橙

最近とにかくこればっかりを聞いています。おーい今は2021年だぞ、っていう遠吠えに耳を塞いで……。
久米正雄だったかな、「いつだってチェーホフは昨日の作家だ」って言ったのは。この曲もいつだって「過ぎ去ったあの日」であるとか「異国での追憶」であるとか、そんなセンチメンタリズムを感じてしまう。これまでACIDMANを聞きこんでいるわけではなく、ファンというにはあまりに聞き込み度が足りなくて、ディスコグラフィを時系列に聞きこんでいません、恥ずかしながら……。でもこの曲が好きだ。

bloodthirsty butchers「デストロイヤー」


bloodthirsty butchers / デストロイヤー Music Video (監督:川口潤)

上記の流れから。アナタそんな曲ばっかり好きねぇ。うるせぇこれがオルタナなんだろうが。

toddle


toddle 2018.06.22下北沢CLUB Que

ナンバーガール再結成ということもあったけど、去年はしばしばtoddleを聞きました。つまり田渕ひさ子という「シンガーソングライター」の可能性、というか。

轟音鬼ソロ&哀愁アルペジオというナンバガ音だけでなく、この「永遠のギターバンド少女」の可愛らしい歌声であるとか。

どことなくUSオルタナ的な「遠い空にスコーンと抜けて飛んでいっちゃえ」感のスカスカさというか。

そういう意味では、ギチギチに詰め込んだ音楽(音圧)のまるっきり逆のもの、っていうのを去年は求めていたような気がします。

windows96


wind96 - Plume Valley

ギチギチ音圧の逆、っていう流れで、そこでvaporwaveかよ、っていうツッコミをした貴方は実に正しい。ていうか去年、vaporwaveやsynthwaveやchiptuneやLo-Fi HipHopのmix垂れ流し音源を聞きすぎた……本当聞きまくった……。
この胡散臭い懐かしさというか、もう絶対これが復活することはない日々を安全圏から眺めるというか。

Chiptuneのmix音源


Random chiptune mix 46

これも実によく聞いた。電子音とリフと妙な哀感のメロディと、ドット絵と。これをひたすらかけ流していると、とても癒される自分がいます。音が音だけに、ギチギチに音圧が詰め込まれることがあり得ない音楽だけに。

スピッツ「見っけ」(アルバム全曲)


スピッツ / ありがとさん

2019年の秋に出たこのアルバムを聞きこむのに、結局1年かかってしまった。「時代に追いつこう」なんてことを考えていない音。そう書くと後ろ向きなベテランのマンネリアルバム?って言われそうだけど、どんなもんだい、前作「醒めない」の幻想作風とはまた違った作風の幻想(ファンタジー)がここにあります。
例えばthe WhoのBaba O'rileyかよ無法の世界かよ、ってなサウンドアレンジのオマージュだったりは古いロック好きとして「やはりスピッツはロック大陸や!」とうれしくなります。また、「快速」のイントロでCzecho No Republicのタカハシマイ(vo&ba)によるエフェクトかかったコーラスが入り、一気に幻想アクセル踏み込みまくってバンドサウンドが疾走するところなんか「世界がスピッツに変わるわぁ!」ですし。「醒めない」とは別の幻想がここにある、っていうのがミソですね。どちらが良い、ではなく、どちらの幻想にも別の光と色がしっかり輝いているっていう。

John Frusciante/trickfinger


John Frusciante - Brand E

(トリックフィンガーはフルシアンテのテクノ音楽の名義です)
ご存じレッチリRed hot chili peppers)のギタリストですが、もうそういう文脈ではないのですよ、この人のソロ作は。何しろ当人の意識としてはギターなんかよりもシンセサイザーとドラムマシンの可能性をこの10年掘り続けてきたのだから。レッチリ在籍時のジョンの歌心が生かされている云々、みたいな批評はこの音の前にはほとんど無力化するでしょう。
ようするにいわゆる「テクノ」というか、ジャングル、ブレイクビーツドラムンベースといった音楽です。EDMの方向ではなく、完全にIDM(Intelligent dance music)の方向性。
とにかくこの緻密な音が良い。「音そのもの」の連打を楽しんでいる。ひとつの空間に音を響かせること(結構ずーっと聞いていられるのですよこのフルシアンテのリバーブ感覚)。フルシアンテは、自身のミキシングエンジニアリングの腕を深化させることに充実感を見出している。なんてったって、チャド・スミス(レッチリのドラマー)と今になってすごいコミュニケーションが取れてるって話してて。「ドラムマシンをいじることで、ドラマーと【ドラム】についての会話が出来るようになった」って言ってるくらいですから。

ザ・リーサルウェポンズ「半額タイムセール」


ザ・リーサルウェポンズ "半額タイムセール" Live at 東京キネマ倶楽部 2020.11.6

祝メジャーデビュー。めでたい。しかしこのコロナご時世で、彼らの最大の持ち味である「コール&レスポンスのライヴ」の熱狂が封じられてしまったのは痛い。痛すぎる。上記ライヴも非常に気をつかっています……。ああ、「ステージに30人くらいカモンプリーズ」なラストに一発きみマザするのはいつの日か。
ところで、このユニットもまた、vaporwaveやsynthwaveといった80'sに出自を持つカルチャーと、同期しているというか共振しているというか、根はかなり同じだと思います。だから自分も興味を持っています。
その一方でここまでのリフを作り上げるのもまた凄い。ほとんどリフ一発じゃないか、っていう音楽ですが、良いじゃないですか。シンプルに殴るのもまた音楽の魅力です。

平沢進P-model、核P-model、ソロ作)


【平沢進】白虎野の娘・Full(歌詞付き)PV

彼の世界は、今年から、これからもっともっと探求していかねばならない、と思っています。他にこんな音世界を演っている人はいない。むしろ知るのが遅かった。自分は。

人間椅子 EUツアー(ドイツ、イギリス)


【EU TOUR 2020】NINGEN ISU/ Heartless Scat (The Underworld Camden)

涙なしには見られない。これが苦難を乗り越えたバンド生活30年の重みです。
しかし、和嶋(ワジー、vo&Gt)がyoutuberデビューしたというのは計算外でした。それでまた、このyoutube動画をまたわたくしも楽しみに見ているんですよ。キャンプはもちろんのこと、バイク動画も……。そりゃあ人間椅子のファンですが、それにしたってこの趣味動画をここまで見ていると、人間椅子だからどうこう、というよりも、やっぱりワジーという人間に自分は本当に惚れているんだろうな、と。みなさん、和嶋の自伝「屈折くん」は買いましょう。ええ読みましょう。なにげにわたくしがこの10年で読んだ本の中でベスト3には確実に入る本です。


【ソロキャンプ】 山羊との遭遇!もうすぐ春…(4/4)【最終回】/バンドマンの日常

RAINING in NAGOYA

www.youtube.com

※(全角文字はこの場合表記として正しいのです)

こういうLo-Fi HipHopを夜中ずーっと垂れ流して作業したり、ぼんやりしていると、非常に落ち着くのですよ。
音楽的発展性や新機軸ってものは何もない音ですが、とにかく聞いていると心地がよい。この音楽ジャンルには意味性がない。むしろそういう意味性ってものは、実際に自分がこの音に浸りながら作っていくものなのかもしれない、って思うフシもあります。そういう意味では、ひそやかに自分自身のイマジネーションを刺激される音かもしれません。普通、音楽作品では「作曲者のイマジネーションに圧倒される」ことを望んできた自分でした。ですが、こういう音の聞き方もあっても良いでしょう。

 

●これから、というか次回

こんな音楽を聞いてきました その1:アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸(世界音楽履歴書2020年現在) - 残響の足りない部屋

「こんな音楽を聞いてきました」シリーズ第2回(後半部)をそろそろ書かなくちゃなーと思っています。

本館「Analog Homepage」更新 ジュースレビュー「コカ・コーラ」

redselrla.com

12/23に、しれっとひっそり更新しておりました。

カテゴリ「路上観察」の新コンテンツとして、「ジュースレビュー」というミニサイトを立ち上げております。

第1回目の更新は「コカ・コーラ」です。コーラの素敵な飲み方についての怪文書が長いです。折にふれて、このジュースレビューは同一ページで更新されていきます。

redselrla.com

本館サイト更新(2020/12/14 ミレービスケットの謎UP)

redselrla.com

「ミレービスケットの謎」をUPしました。カテゴリ「路上観察」です。また、サイトデザインを更新しました。

コメントに関しましては、以下の記事ページか、

modernclothes24music.hatenablog.com

もしくは、この更新報告記事のコメント欄のどちらでも大丈夫です。

 

ギターを10年間弾きながら

先日から、電気ギターの音が出なくなった。ボリュームノブを回した時違和感があり、とりまジャックやピックアップガードを外してみたら、内部配線が腐っていた。配線はジャングルのようにこんがらがっていて、かろうじて繋がっているリード線はソーメンのように頼りない。部品にはところどころ腐食、錆、焦げが見える。

このエレクトリック・ギターは、数年前に中古で購入した電気ギターであって、このギターでここ数作の同人音楽アルバムを制作してきた。今後ともよろしく付き合っていきたい愛器でありますから、物凄い久しぶりに電気工作で修理をすることにした。

とりあえず腐ったハンダを除去すればどうにかなるか、と思ってはいた。ところがソーメンのようなリード線が、翌日の夕食に出た延びきったソーメンのように、簡単にちぎれてしまうではないですか。そしてジャック部品は腐食で錆び腐っている。ボリュームポッドやピックアップをきちんと確認したら、Oh Goddess!どう見ても断線している。

これではダメだ、ということで、amazon通販で適当なジャックを購入して、ハンダ付けで交換しようとする。
ところが腐っていたのは自分のハンダ付けの腕でもあるようです。ハンダゴテを握ってレッツ接着……まぁハンダがダマになること。次々と銀色のクソ玉が出来てしまう。クソ玉がコロコロと机に床に転がる。そもそも久々のハンダ付けが、初手から空中配線というのも如何かと思わなくもない。机の上での、部品のしっかとした固定の仕方に難がある。挙句の果てにはリード線のホット線とアースを間違って付けてしまう始末。

そんな修理をどことなく楽しんでいるのは否定しないが、でも、修理のための下準備が足りていない。ということで、初歩の基礎から改めて電子工作の勘を取り戻そうとしている今日この頃です。


そして思いましたね。もうとっくに「けいおん!」から10周年以上は経っているというわけです。

TBSアニメーション・けいおん!公式ホームページ

けいおん以前からギターをやっていた自分であるわけですから、10数年ですか。ギターをやっているのは。
ずいぶん遠くまで来たのかもしれない、と思いましたね。ギターを手にしてジャーンと鳴らしてみた日から。

そこから随分、エフェクターをはじめとした機材を買ったものです。一度はギターを止めようとして、売ったり知人にあげたりして。でもまたギターを手にして、今度は同人音楽アルバムを、シングル4枚、アルバム2枚は作ってしまって、現在新譜シングル(5枚目)に突入しております。
ギターを弾くことによって、かなり音楽の聴き方が変わりました。音の響きの深さや広がりが、確かに分かるようになった。それは作曲をするようになって、より一層加速していきました。リズム、ハーモニーの意味など。

遠くまで来たの「かもしれない」と、断言していないのは、実感があまりないからです。
確かに「けいおん!」からもう10年ということで、単純に確実に自分は、ギターを10年以上弾いていた計算になります。
でも、それが誇らしかったり、自慢したいのかい?というと、そういう気持ちが全然ないのです。何しろ、10年という実感が、あまりないので。

もちろん、ギターを弾いてきたこと、作曲をするようになったこと、これは本当に自分の人生にとって良かったことでした。
多分、その「良いこと」が自分の人生にこうして有った、っていうことを、たまには噛みしめてみるのも、悪いことじゃないんでしょう。
旅人が、日記や写真を読み返して、これまでの道程を振り返ってみるかのように。

そのように思うってことは、次に自分がどこに行くか、ってことに悩んでいることなのかい。いや、そこまでがっつり悩みまくっているってわけではないです。次にやりたいことっていうのは、幸いにして見えている(5作目のシングル盤とか、3作目のアルバム盤の構想など)。

ただ、これまで経験値を重ねてきたから、……惰性とは呼びたくないけれど……、妙に技術的に、いろいろちょこちょこした事が出来るようになってきたということはあって……。
作品を作ることが普通になってきた分だけ、ちょっとヌルい意味で、いろんなことに「ま、出来るでしょう」という考えが頭をもたげているというか……(歯切れが悪い)。

もちろんこれらは、技術的な経験値、場数を踏んできたから、いろんなことに「対応できるでしょう」というメタ知識の話なんですよね。
それはまっこと、よいことなんですよ。もう初心者じゃない、っていう。
だのに、どうして。なんか違う、と思ってしまうのは。もっと言えば、この、いつしか「守りに入っている」感はなんだ。

 

安定していることは良いことなんですけどね。
ただ、「1音と1音を重ねるだけで震えるほどの感動」っていうのを、感じていたいからこその、ギターであり、作曲だったはずではないのか?っていう思いがあるんですよ。

 

「なんでもあり」なのだ、と自分に言い聞かせたい。
理想を形にするために、いろんな技術や機材を使うのも、なんでもあり。
その一方で、理想なんていーや!今鳴っている音が楽しいんだからっ!っていう、どことなく放課後ティータイム的な哲学で音で遊ぶのも、あり。
そして、そんな放課後の音をさりげなく録音しておいて、後で使えそうな断片を編曲MIXしまくって、曲としてでっちあげて、「これで理想を描くんでございっ」とするのも、完全にありですよ。

おそらく、経験値を得た上で重要なのは、音楽の「なんでもあり」のための、ささやかな(やる気を地味に失わせる)面倒事を、テクニカルに排除しておく、っていうことなんだろうと思った。録音機材とマイクをつないでおくとか、録った音を簡単に編集できるよにPC(DAW)の設定を済ませておくとか。
そして面倒事が排除されたら、あとは音楽を楽しむだけなのであることです。

音楽の経験(技術的経験値、場数)は、それに尽きる…って言ったら暴論だけど、しかしこういうテクの上に、初心者のごとき震える情熱があったら、それ以上何を求めるものがあるんだ?っていう話です。
そういう風に理屈を作ることが出来るくらいには、音楽やギターの旅路も、距離を重ねてきました。

そういえば、かつての自分はどこかのタイミングで、「もう自分は作曲なんて出来ないんだ、フレーズを作ることが出来ないのに、どうして1曲なんて出来ようものか……」って思っていたこともありました。
そういえばそうだった。

諦めるタイミングは山ほどあったのですけどね。それが今、ギターを前に半田ゴテを握って修理しようとしていますよ。

なんだこれ、って思います。寄り道・道草だらけだ、っていう音楽人生です。変なの。音楽のある人生というのは変なものです。きっとこれからの道のりも、変な道のりなんでしょう。

今、ギターを修理しながら、「もし直って、これで音が良くなってしまったら笑っちゃうなぁ」と思いながらハンダ付けです。
ていうかシングル盤やアルバムを作ってしまっているってだけで、10年以上前の自分に告げたら、爆笑失笑苦笑もいいとこだろうと思います。くだらない冗談はやめろ、と。

ところが今の人生はくだらない冗談を実地で生きております。ということは、これから先の5年、10年先の人生がもしあるとして、非常にくだらない事を真剣にやっている可能性がある。

 

ふーむ。なるほど。
そういえば、自分は、自分が作った同人音楽シングル盤・アルバム盤を聞き返すのが、凄く好きなんですよ。あまり自分の文章を読み返すことはしないのに、自作の音楽はよく聞く。いつも、技術的に改善点はあるけど、良い曲やないか、っていつも思っている。


自分の書く文章においても、そうありたいものだなー、と思う。この先の自分の人生を、文章が彩るんだとしたら、「くだらないことを真剣にやってる10年後の自分」に贈り物を投げつけるような文章でありたいと願う。

こんな音楽を聞いてきました その1:アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸(世界音楽履歴書2020年現在)

この記事は、いわば備忘録ですね。現在、このブログの管理人は35歳なのですが、「全世界全時代全ジャンルの音楽を聞こう」と、学生時代に心に決め、以来いろんなレコードや生演奏を聴いてまいりました。
なぜそんなことを決心したか、実は今となってはよく覚えておりませんが、ともあれその全世界音楽旅行を始めてから15年は経っていました。

今回はそんなわけで、これまで「耳で訪ねた」音楽地域をざっと駆け足で記してみます。

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わたくしの音楽人生の最初の4,5年に起こったこと(基本的音楽観の確立の昔話) - 残響の足りない部屋

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世界地図です

●北米:アメリカ、カナダ

主に「ジャズ」と「ロック」の2つの軸で。

ジャズは戦前からのジャズを中心にしたビ・バップ~ハードバップを中心に、モードジャズも聞いております。いわゆる「モダン・ジャズ」。フリー・ジャズも一応聞いてはおりますが、ここまでくると、オルタナ系の連中が「ノイズ/即興」系譜で聞く文脈の方が近しいかも。トラディショナルジャズ~中間派に至る系譜も、もちろん愛好しております。半面、そういう古典に親しみまくっていたので、クラブ・ジャズ以降の現代的な展開に慣れるまで時間がかかりました。

ロックは70年代ニューヨーク・パンクと90年代オルタナティヴロックを中心に。
ジャズとロックを聞くということで、戦前ミシシッピからデルタなど、ブルース~ブルース・ロックを、遡る形で聞くことにもなりました。

フォーク、カントリーの方は、この7、8年でようやく少しずつ遡っていっている状態です。何しろそこらへんのアメリカフォーク音楽のガイドにしているのがジャック・ホワイトやデレク・トラックス、そして近年のエリック・クラプトンだというのだから始末に負えない。

むしろブルーグラスヒルビリーみたいな、ケルト要素のある民謡めいたカントリー音楽は大好物でした。

 

ロック中心だったので、ヒップホップを聞くのはかなり出遅れましたが、最近Lo-Fiヒップホップに大変お熱です。このあたりの音像と現代のジャズも合わせて聞いております。

ブライアン・ウィルソンライ・クーダーのような、アメリカ音楽を総合的に、比較音楽(学際)的に捉えるアプローチにやがて辿り着くんだろうな、って思ってはいます。

 

中南米:メキシコ、キューバ、ジャマイカ

お察しのようにライ・クーダーの「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」がキューバ音楽の入り口でした。後述しますが、ぶっちゃけ自分のワールド・ミュージックのネタもとはライ・クーダージョー・ストラマーの影響が強いです。

メキシコに関してはこちらもやっぱりサンタナから入りましたね。あと地理的に近いテキサス・エルパソ出身のマーズ・ヴォルタを聞くと、なんかこのあたりの音楽文化の匂いってものに想いを馳せてしまいます。そういう意味だと、マリアッチを多少聞いてはいたものの、やっぱりアメリカのチカーノ・コミュニティの文脈からメキシコ音楽は聴いていたかもしれません。これ書いていて気づきましたが。

ジャマイカはこれはもう、70年代ロンドンパンク~ニューウェイブから入りましたね。ようはレゲエやダブを、パンク勢とくにクラッシュが導入しまくったので、その文脈で聞きました。そうですサンディニスタですよ。


The Clash ~ One More Time / One More Dub


ただ、結構レゲエから、スカに遡って聞いていくうちに、自分はカリプソのビートがやたら好きだってことに気づきました。結構カリプソは好んで聞きましたね。カリプソを演っているだけで自然と点が甘くなる傾向にあります。あと、ダブに関しては近年再入門しております。何しろ深い世界なので……

 

●南米:ブラジル、アルゼンチン

深いといったら南米も大層深いです。まず、戦前のサンバから戦後のMPBやブラジル風のEDMを概観する形でブラジル音楽史を総合的に聞いていってるのが、軸としてひとつめ。こちらを現在頑張っております。

もうひとつは、ボサノヴァですね。これはジャズにおける「オルタナ」というか、やっぱりジャズ史観から見ると、相当このボサノヴァってやつは発見が多いのですよ。で、そのうち、ジャズのサブジャンルとして聞くだけではなく、ボサノヴァを水のようにごくごく摂取するようにもなりました。ある種の人々は恋するかのようにボサノヴァを聞き込みますが、気持ちわかりますね。

www.youtube.com

アルゼンチンですが、カルロス・アギーレの音楽や、「Bar Buenos Aires」コンピレーションを軸に、この地のフォークを聞いております。また、フアナ・モリーナなどのいわゆるアルゼンチン音響派と呼ばれた音楽家も同じく。そういう意味では「静」のアルゼンチン音楽はよく聞いておりますが、反面「動」の方はまだまだともいえるかも。

うむ、やはり中南米、南米はわたくしまだまだ浅いところにとどまっておりますな……!

●西欧:フランス

フレンチ・ポップから入りました。それこそフランス・ギャルとか。ブリジット・フォンテーヌまで聞いてた。これは90年代渋谷系……ネオアコやジャズやR&Bや映画音楽の再発掘ムーヴメントの文脈で聞きました。ようするに小西康陽の美学は相当大きい。学生時代、この分野に強いジャンゴレコードという奈良のレコ屋に通い詰めていましたからね。

その一方で、ダフト・パンクが大好きだったりします。おーい70年代フレンチプログレすっ飛ばしていないか?と思いますが、うん、はい、申し訳ない。今後の宿題です。ともかく、ダフト・パンクが大好きです。こいつらはフランス文脈で語っていいのか?と思いますが、しかしUSやUKのクラブシーンの史観からしたら、やっぱりこいつらは傍流というか。王道になり切れない(いつもそのオルタナでいたい)というそのアティチュードに妙にフランスを見出していたりします。屈折やなぁ!

あと、ドビュッシーの音楽はどこまでいってもフランスです。初めて聞いた時からその洗練された和音のファンタジーに魅了されています。そこからフランスのクラシックを遡った……というよりも、もうちょっと後年のエリック・サティとかフランシス・プーランクを聞いていました。

そんで、自分がヨーロッパ・ジャズを聴くとなったら、まずフランスに目を向けているかなぁ、と。どことなくユーロっぽいフレージングを耳にすると「ああ、やっぱりヨーロッパ・ジャズだなぁ」と思います。ジャンゴ・ラインハルトステファン・グラッペリの昔から……というかあの連中がそもそも輝きすぎてるんだな、うん。

 

●西欧:ドイツ、ベルギー

ジャーマンプログレクラウトロック)と、ジャーマンメタルと、アヴァンギャルド。それからテクノと、やっぱりドイツ系クラシック音楽を遡りました。ジャズは手をつけられず……。

ジャーマンプログレはCANを聞いて、「そうか、ループ的にトランス音楽をカマしていけばいいのか!」と変な悟りを開きました。だからやっぱりタンジェリン・ドリームには親近性をすぐに抱きました。その後のテクノ・ハウスへの影響という意味でも。
あと、管理人の自作の曲の感想を頂くとき、実は結構多いのが、「ジャーマンプログレっぽい」って言われることがあるのです。名指しでアモン・デュールって言われたことがあった。実はそこまでジャーマンプログレ聞きこんでいるわけでないので恐縮でしたが正直w

結局メタルはアメリカのよりも、ヨーロッパのいわゆる美メロというかクサメロみたいなのが好みなんだな、と。聞こえてくるじゃありませんかハロウィンのイーグルフライフリーが……。

クラシックに関しては、いわゆるドイツ系……バッハ、モーツァルトベートーヴェンから、ロマン派、そしてワーグナーとかシェーンベルクに至るまで、一応聞いております。ドイツ系クラシックで一番自分が好きだって思えたのがハイドンだった、というのは未だに「うーん、そうなのか……」っていう感じ。むしろ最近はシュトックハウゼン電子音楽を、ニカ(エレクトロニカ)やアンビエント、ノイズの文脈で聞くことが多いかも。

ベルギーのシンク・オブ・ワンに関してはアフリカ:モロッコ音楽のところで……

 

南欧イベリア半島

ケルト文脈でスパニッシュ音楽を聞いてるっていうのが変な入り口というか。MIDIバグパイプのエヴィアとか、カルロル・ヌニェスとか。そんなにケルト音楽・ユーロ民謡好きか。大好きです!

フラメンコを少々聞いたくらいで、やはりスペインやポルトガルの方面は「入って」いっていません。むしろロドリーゴやファリャのようなクラシックと民族音楽の融合アプローチの方をよく聞いているかも。あ、国籍フランスですが、南フランス郊外でスパニッシュの影響色濃いっていう意味で、マノ・ネグラ好きです!あ、しまったマヌー・チャオのこと南米のとこでいうの忘れてた! ライ・クーダーとストラマーの次くらいに、国際ミクスチャーロック文脈ではマヌー・チャオ意識してはいますハイ。


Manu Chao - Me Gustas Tu

 

●西欧:イギリス

UKロックはそりゃあ遡りました。キンクスビートルズに始まり、ツェッペリン、クリーム、パープル、ユーライア・ヒープ、ブラックサバス……。でもやっぱりメタルはあんまり行かなかったです自分。2012年くらいになってようやく各地のメタルを聞き始めたくらいですから。そのタイミングでアイアン・メイデン聞いてるくらいですしね。

UKはパンク、ニューウェイブを中心に、そこからマイブラに至るシューゲイザーにまで連なる感じで。でもオアシスをまず聞いていないという変な人です。

前述したように、クラッシュ、とくにジョー・ストラマーの世界音楽探訪精神に極めて感化されているもので、クラッシュと言うパンクから、ダブ、レゲエ、初期ヒップホップ、トラッド、初期ロックンロール、ワールド……とやたらめったら手を出すようになってしまいました。ようはクラッシュのせいで、今この文章を書いているようなもんです。責任をとってもらいたい。

ネオアコザ・スミスといった80年代の展開もそれなりに聞きつつ(80年代に関してえば、アメリカよりもイギリスをよく聞いてるかも)、でも心は常に70年代というか、ツェッペリンだのクラッシュだの。古いですね。大好きです。

音楽を聞き始めた一番最初、自分はトランスやユーロビートを聞いていましたが、やはりUKダンスヒットチャートは意識していました。今では全然見ていませんが……。

あと、イギリス民謡とか、オルタナティヴフォークとか、フェアポートコンベンションみたいな電化トラッド、めちゃくちゃ好きです。それからepic45みたいな郷愁ポストロックも大好きですし、まだまだ掘りが足りていないですねイギリス。

 

●西欧:アイルランドアイスランド

U2を愛好してるんですが、それ以上にとにかくこのアイルランドの地のトラッド(トラディショナル・ミュージック、要するにケルト系)を愛してやまない。その現代的展開のポーグスも好きです。アイルランドに行ったらアルタンの切手を買うんだ……。アイルランドの民謡はもう全部好きです。古典も現代も。

それからアイスランドは、個人的にはエレクトロニカ/フォークトロニカの国です。シガー・ロスムームはもちろんのこと、Lo-Fiおばあちゃんことシグリズル・ニールスドッティルのようなインディー魂が脈々と受け継がれている素晴らしい音楽文化というか。


Múm - Green Grass Of Tunnel

 

南欧:イタリア、ギリシャ

カンツォーネを聞きこんでいました(どちらかというとユーロジャズや映画音楽の文脈)が、その一方でラプソディ・オブ・ファイアのようなシンフォニックメタルの国っていう聞き方もしています。とくに自分の聞いていた(クサ)メタルのバンドは、こぞってラプソディを愛好していましたからな……。ぶっちゃけそれはSound Horizonにまで至る。

ギリシャは民謡くらいしか聞いてはいませんが、その変拍子っぷりに度肝を抜かれたものでした。なんだこの変拍子の嵐は、と。まだまだ聞き込みが足りません。

 

●北欧:ノルウェースウェーデンフィンランド

ユーロ民謡・トラッドの流れで、この地の民謡も聞きまくりました。とくにヴェーセンは大変すばらしく、今もニッケルハルパ(楽器)の音色が耳に響いています。ラップランドサーミの民族歌唱ヨイクの大地的な響きもまた。

そして(クサ)メタルではアーク・エネミーやチルドレン・オブ・ボドムというデスメタルを聞いたり。目下の宿題は、アーク・エネミーの中心人物・マイケル・アモットの別動隊である70年代ハードロックバンドのスピリチュアル・ベガーズを聞きこまないといかんな、というのがあります。人間椅子文脈で。


Väsen: IPA-Gubben (Official Video)


Solveig Andersson Jojk "Bjiejjie"

●東欧:ハンガリーブルガリアルーマニア

こちらもユーロ民謡・トラッドの流れで、ムジカーシュやその流れの民族音楽を。大学に居る時に民族音楽ライブラリーを使ったりもしましたな。乾いたような湿っているような、泣いているような静かに恨んでいるような、独特の哀愁が非常によろしく。
ギリシャ変拍子もすごかったですが、ブルガリアのジプシー系クラリネット奏者イヴォ・パバゾフのもすごかった。なんだ7/8拍子って。それからファンファーレ・チォカーリァやタラフ・ドゥ・ハイドゥークスなど、「バルカン・ビート」文脈でも紹介された音楽はもちろん押さえております。


Ivo Papasov on Nightmusic


Fanfare Ciocarlia - Manea Cu Voca

それからユーゴスラヴィア圏の民謡やフォークも聞きましたが、ここまでくるとむしろロシア的なフレージングというか、スラヴ的とでもいうんでしょうか。そういう影響を感じることが多くなりましたね。

 

なんかやたらと長くなってきたので(5500字)、今日はここまで!ヨーロッパが一区切りついたのでキリがいいですし。次回は下記について書きます。

 

次回の分 
その2:アフリカ大陸、ユーラシア大陸、アジア

北アフリカ:モロッコ、マリ

南アフリカ

●中東:トルコ、サウジアラビアアラブ諸国

●インド、バングラデシュ

●東アジア:中国、朝鮮半島

●東アジア:日本、アイヌ、沖縄

●東南アジア(ASEAN諸国):シンガポールインドネシア