残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

令和5年の大雪が来たれり

●寒波襲来です!

ガールズ&パンツァーのタイトルみたいなノリで言っていますが、なかなか剣呑な緊張を感じさせる大寒波が我がシマーネ農業王国(日本海側の山奥の因習の村)にやってきています。

昼間ですが-2〜-3℃で、外はかなりの吹雪となっています。今しがた仕事の外回りから帰ってきたのですが、風雪は吹き付けるわ橋の上は凍っているわで、緊張度の高い車移動でした。風が強いです。ごぅごうと鳴り響いております。

帰宅前にスーパーマーケットに寄り、しばらく引き込もれるような食料を買ってきました。家の中で大人しくしていようと思います。まぁ明日もやむを得ない外回りがあるのですが…。気をつけて参りたいと思います。

そんなわけで、しばらくこの日記ブログは生存報告も兼ねて更新をしたいと思います。

また、新作まんがのご感想を各位様より頂き、誠に有難うございます。この寒波の対応で各位へのお返事が少々遅れていて申し訳ございません。部屋で時間のあるときに、ゆっくりお返事を書かせて頂きます事、ご容赦ください。返事が遅れていたら、残響さんは雪かきでもしているんだろうな、と思って頂けたら幸甚にございます。

ブログの他にも、いちおうレッズ・エララのついったーも生存報告ということで動かしておきます。(リンク先はtwilog

twilog.org

 

とりあえず、水道管凍結or破裂に備えて、タオルやプチプチ(梱包材)を巻きつけるなどの防寒対策をしました。モバイルバッテリはすでに充電をしております。次はカセットコンロとボンベを用意して停電に備えを…。

2022年に良く聞いていた音楽

残響さんの音楽と模型の日記ブログ「残響の足りない部屋」毎年恒例の年間お気に入り音源コーナ〜。年が明けたのでレトロスペクティヴ令和4年2022年ッ!(こうして記述しておかないとすぐ和洋歴の対応を忘れる程度の頭)

選考基準は去年の通りで、

発売年度を考慮せず、【自分が去年よく聞いていた】という縛り

です。各ミュージシャン名のあとの( )は残響さんが勝手につけたジャンル名や視聴における文脈、そして耳馴染みの無い外国語タイトルの和訳。

それでは早速間を置かずにヒャイゴッ!

2021年に良く聞いていた音楽 - 残響の足りない部屋

2020年に良く聞いていた音楽 - 残響の足りない部屋

 

Маяк「Выше Звезд」(SovietWave、シンセポップ)

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「ヴィーシェ・ズヴェズダ」とはロシア語・ウクライナ語で「星の上」を意味します。英語で言うところのabove the starsです。ジャケットが表している宇宙感の通りです。もちろん音そのものの宇宙開発ノスタルジア、レトロSF感は何も間違いではございません。SovietWaveの要素のひとつ「宇宙開発時代」がここでは描かれています。ソヴィエトウェイヴはそこにノスタルジアを見出します。

もちろんSovietWaveの文脈で示されているのは冷戦当時の米ソ国際競争としての宇宙開発です。ですがノスタルジアの文脈で宇宙を夢想するのは、この汚れた現実の地平とは別の世界(線)をぼんやり夢見ようとすることです。汚れた現実の地平…上海アリス幻樂団・zun氏が宇宙天体感溢れるアルバム「大空魔術」ライナーノーツで述べていた「もはやこれ以上夢見るべきは宇宙においてではないですか」という発言は、このウクライナ戦争という令和の時代にソヴィエトウェイヴの宇宙イメージを重ねてみると、なんだか別種の感慨を得ます。

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同「Романтика」(ロマンチカ。ジャンルは同じ)

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そんなわけで去年はSovietWaveを聞きすぎなんです。ノスタルジア憧憬音楽。Lo-Fiからの流れで遠くまで来たもんです。しかしまだまだ始まりにすぎません。これからどんどん甘くノイズがかった懐かしさ&スラヴ語圏に浸っていきますからね2023年はッ(どうしようもない後ろ向き発言)

しかし…。このノスタルジア音楽視聴に政治性を含ませてはいないつもりですが、どうしたってこのロシア・ウクライナ戦時下において、自分がこの手の音楽をたのしく聞くということそのものが、どれだけ安楽な立場であるか…という点は、確かに考えます。そもそもこのМаяк本人がウクライナのミュージシャンなのですよ。元気でいてほしい、と願うばかりです。

戦時下に居ない日本人の私が、戦時下の国々のミュージシャンが夢想と共に奏でるノスタルジア音楽を、のんきにただ消費するだけ、という構図自体に我ながら何らかの欺瞞を感じたりもします。正直。

もちろんノスタルジア感覚が時として国境を越えてこころの中で駆動しちまう、っていうことはあります。なぜか旧ソ連ノスタルジアに奇妙な哀感や可愛さをこうして覚えてしまっている日本人の私がいます。ちと前だったら「共産趣味」って呼ばれてたのかな。そのノイズ混じりの甘い感覚を心から興味深く、心地よく感じている私はいます。

それでもその一方で、現在起こっていることを頭から除外しきることも不可能です。いや、このご時世において「昔はよかったね音楽」「懐かしさが落ち着くね音楽」をこーやって「具体的な旧ソ連イメージで夢想すること」そのこと自体に、もう「意味」ってものがすでに孕んでしまっているわけです。ここから政治的文脈で旧ソ連ナショナリズム憧憬に接続するのはあと2,3歩をすでに切っています。

だから、ソヴィエトウェイヴを愛好する時に、「OH,SovietWave...」みたいにネットミーム的なネタ混じりに発言するのは、ちょっと気をつけた方がよいのだろうな、という話です。かの国の人々にとってのノスタルジアを、別の国の人が土足でいぢり回すのも限度があるぞ、っていう。そのことは常に心に留めておく必要があります。

そうであっても…どうしても今の私は、このノスタルジアの音にひどく惹かれているのです。政治的文脈から入っているわけではありません。むしろロシアやウクライナやスラヴ文化圏、東欧の文化を愛好するという話から入っていっている…つもりです。自分にとって、この音と世界観がとても心地よい。心地良いからこそ、愛しているからこそ、私はかの国の文化や人々に対して失礼な真似をしたくないのです。…なんだかシリアスな話から始まってしまいましたね。でもソヴィエトウェイヴを愛好しているこのブログとして、これはどこかで書いておかねばならない、と思っていました。

 

scythe「ReWind」(チップチューン

上記「レトロ愛好文化に対する尊敬と節度」というのは、ドット絵やチップチューン文化にも言えることですけれど。「あえてドット絵やチップチューンを楽しむ」よりも「ドット絵やチップチューンの魅力を楽しもう」としたいですよね、という話です。説教ここまで。

さてアルバムを楽しみにしておりましたscythe氏のチップチューン。やはり「曲が良い」という感想になります。疾走するメロディは可愛らしく、強度高く。アレンジも実に丁寧で、乱れ撃つシーケンシャル電子音フレーズが可愛い。そして曲から伝わってくるのが昨今流行りの言葉で恐縮ですが「エモい」ってやつです。情景が脳裏で駆け抜けていきます。良い音楽です。

 

土曜日と人鳥とコーヒー「Parameer 04-fatras-」(シューゲイザーオルタナティヴロック)

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クリスマスに発表された実験シリーズ作品第4弾。めっちゃ音が良いのです。レコーディング担当のイサノ氏(ドラム)の努力がすごいです。そして「音を良くする意味」が凄いアルバムであります。音の一粒一粒に意味があり、磨かれた音を聞くことにより耳が気持ちよい。

再録曲のリアレンジの追い込みにより、曲の世界観が深くなる。新曲ももちろんのことです。そういった曲の数々を演奏し、彼らが追い求めるのが、怒涛の如く鳴り響くノイズシンフォニーの崇高さです。絢爛な光が見える、感じる、ノイズのうねりに気高き人間の意志がある。

 

どよぺん最新のライヴ(2023/1/9)

上海アリス幻樂団「バレットフィリア達の闇市場」BGM、「虹色のセプテントリオン」(ゲーム音楽フュージョンニューエイジ

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「バレットフィリア〜」のBGMのつんのめった切迫感が良いです。リズムアレンジもジャズ的にチャキチャキしていて忙しない。

そして年末に以前出たシングル「虹色のセプテントリオン」のDL販売・配信が行われ、改めて「七ツ石の狼、雲を取りに駆ける」を聞き込みました。もうね…好き。この情景換気力。寂莫さ。これこそですよ。

Circle S&G(チップチューン、ハード音源、ゲーム音楽

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下半期、本当に良く聞きました。無骨な曲の良さが良く、クセになります!

ライ・クーダー(アメリカ音楽、ワールドミュージック、スライド・ギター)

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前から好きなんです。自分のワールドミュージックの旅はジョー・ストラマーとこの人にいざなってもらったようなもので。2022年はタジ・マハールとの共演盤が出ました。世界という地平にはこういう穏やかで心豊かな膨らみ、人間のあたたかみのある音楽が必要なんです。

 

Windows96(VaporWave)

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毎年なにげに入選しているような気もしなくもないw
それだけ毎年毎月、定期的にyoutubeで再生しているんでしょうな。この穏やかな音の延々とした連続に用がある。

Molchat Doma 、そしてRussian Doomer MusicのMIXで紹介されているようなロシア語ポスト・パンク

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北海道のテクノポップ女子高生ユニットとして有名な(現在は大学生)LAUSBUBがこのバンドをチェックしている、とインタビューで知ったときは「さすがだ」と思いましたね。Russian Doomer Musicの文脈で有名なベラルーシポスト・パンクバンドです。

だがなーっ、Russian Doomer Musicというカテゴリこそ、この記事の最初の方で述べた「尊敬と節度」に大いに抵触するものなのですが…(汗) あとSovietWaveもRussian Doomer Musicもけして有名ではないから。1、2時間あれば日本語情報が全て拾えるくらいのムーヴメントだから。SovietWaveを日本語で調べてて検索でこの日記ブログが出てくるくらいなんだから。おーいそれはおれが書いた記事だーっ。

Molchat Domaに話を戻しますが、しかしこの暗い音が良いです。歌唱はひたすら暗いですが、サウンド全体の片隅にはいつも可愛らしさがあります。これがクセになるのです。ただのニューウェイヴ/ポスト・パンクだけではここまでハマれなかったとも思います。異国の妖しさ、情緒。そして冷気漂う暗さがあってこそです。

 

Gondwana Records(現代ジャズレーベル)

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2023年、今年はこのレーベルを聞いていくことから始めようかな、と。年末から改めてとても気になっているイギリスの新世代ジャズレーベルです。サンプリング/クラブ・ジャズ、打ち込み以降の感覚の現代ジャズです。クラブジャズ世代以降の磨かれた音を基本として、良い曲&アレンジでぐいぐい引っ張っていくGoGo Penguin(ピアノトリオ)のこの曲や、ユーロ的な洒脱さのトランペットを聞かせるレーベル主宰・マシュー・ハルソールの盤(サイドをしっかり支えるピアノも良いです)など、レーベルカタログをdigる喜びがありそうです。ジャケのデザインもどれも素敵ですしね。

 

Aiobahn(プログレッシヴトランス、エレクトロニカ

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結構あぶなかったぞ。上半期の勢いでは、この曲が年間ベスト曲になりそうでした。ソヴィエトウェイヴにハマって、ノスタルジアな甘い音への嗜好にシフトしたから、年間ベストとしてこの曲を選ばなかったものの…。

そういう意味では、この曲だけじゃなく、いまのINTERNET OVERDOSEの作曲者・Aiobahn氏のデジタル静謐感のある下記に動画貼った音楽が、現在すごく気になっているんですよね。ビジュアルイメージも相まって、ゼロ年代前期の深夜アニメのエンディングのあの感覚を意識的にやってる&愛しているというか。しかしゼロ年代をレトロというのには大変抵抗がッ。それでも2002年からもう20年ですよゲーッ。ああこうして年月は流れていくのだなぁ(詠嘆)

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おわりに

というわけで、今年もこの日記では音楽と模型について書きたいと思っています。よろしくお願いします。

岸田教団アーカイブ上巻発表に寄せて。あるいは妄想音日記と人生の孤独について

ついさっき、YOUTUBEで試聴が出ました。岸田教団&THE明星ロケッツの「岸田教団アーカイブ(※訳あって)上巻」。この上下巻アルバムは、これまで延期になっていた岸田教団の初期の作品のリレコーディングアルバムとして計画されていたものでした。無事発売となって安堵しております。

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この時期の岸田教団が特に好きだ、っていうリスナーの意見を聞くことがあります。

私も2009年(Electric BlueからLiteral Worldの間のころ)から岸田教団を聞き始め、それからずっと聞いてきて、毎年新譜を買い続け、今年で14年めってところでしょうか。悪いね算数が出来ないんだ。だから私もこの頃の岸田をリアルタイムで知っていることになります。

マッチョじゃないんですよね。まず音そのものが。岸田教団のメンバー当人たちが、当時の機材や技術の充実してなさに言及することがこれまで結構あったなぁ、と思いかえします。もっとやれるのに、みたいな述懐を記憶しています。

しかしそれ以上にというか、それ故にというか。この頃の岸田教団って孤独だったというか、飢えていたんだなぁ、と思うのです。当時岸田氏たちが抱えていた心象風景を具音化するにあたって、「頑張る」しかなかったという。メンバーたちが集まるのにも難儀していたんじゃなかったでしたっけ。九州や岡山とかで。同人サークルの常ですけれど。

不自由とか、孤独とか。そんな中で虚空に向かって心象風景の鮮やかさを、かき集めた機材という絵筆とパレットで思いっきり描き殴る、という。そこに迷いなんてない。…というか、もっと切迫したものを感じます。

当時の曲調は、音圧追求や空間を埋め尽くす勢いのアレンジやミックスではないです。そればかりかもっとゆったりした感じのもあります。あるいはただ単に本人たちの言うように技術的に、音圧追求や空間を埋め尽くすことさえ出来なかったのかもしれません。そこにはなんだか折れてしまいそうな印象すらあります。

「ただ凛として」のイントロなんて、「虚空に鳴り響けギターストローク!」なコード弾きですが、なんでどこか泣きそうな感じなんでしょう。駆け出そうとして、上手く足が動かなくて、それでも駆け出して疾走していくバンドサウンドの頼りなさと美しさ。それがどうしてこんなに胸を打つんでしょう。

−−−若い頃の青臭い精神性ってものがあります。初期の岸田曲はそれを見事に封じ込めることに成功したのでしょう。というか、孤独な状況下だったから、自然と孤独の匂いが染み込んでしまった、とも言えますが。

美しい孤独の疾走とノイズは、結構な人に思い当たるところがあったようです。そして岸田教団の音と世界の美しさは、我々が抱えていた青臭さより、その延長線(戦)上…はるか彼方の延長線上でもっと美しく孤高に鳴っていたのです。その孤独な美しい世界に憧れた、っていうリスナーが結構いた、って話ではないでしょうか。

 

しかし私はずっと岸田教団を聞いてきて、「今の岸田教団がぬるい」って言う論の持って行き方を絶対にしたくはないのです。だって「転生したら剣でした」もガリガリに疾走していますし、東方アレンジ「ブラックマーケット」だって表題作のメロディアレンジがとても良かったです。そんな今を生きている彼らに向かって「あの頃のように孤独に美しくなれ」なんて言えるわけがあるものですか。その論の組み立て方はちょっとひどすぎる。本人たちが「初期曲好きな奴ら、今だけは懐古を許す!」みたいなコンセプトでした前の初期曲&初期東方アレンジライヴを演ったとしてもですよ。

 

まぁだいぶ前に私自身も、あの頃というか「幻想事変の頃の音が好きだった」っていうことを書いたのだから、人のことは言えない。

7thオクターブの覇者のささやかな失敗―岸田教団論― - 残響の足りない部屋

↑ その記事

岸田教団&THE明星ロケッツ「hack/SLASH」レビュー(feet.けいおん) - 残響の足りない部屋

↑ それを結構反省した記事

 

あの頃の音の孤独と美しさがたしかに有ったと思えた、というのも事実です。でも今の岸田教団だって、ライヴバンドとして修行を積みまくり、機材&音響の追求もし、技術の研鑽に余念なく、作詞作曲アレンジ全てを向上しようとしている。4thアルバムの時に岸田教団を自ら「REBOOT」する、とまで至った意思ですよ。その努力に頭が下がらないわけがない。ものすごい努力の塊のミュージシャン、バンドです。その状況っていうのは、かつての彼らのセンチメンタルな孤独の辛さとはまた別の辛さもあるでしょう。でもファンだったら、彼らの今歩んでいる道の意気をビシっと感じ取りましょう。あのときの状況の岸田教団から、総帥&教団はここまで来たんですよ。そこをまず喜びましょう。

そして、この文章の最初の方で「初期岸田の孤独と、当時のリスナーの孤独が共振した」的に書きました。これを言い換えれば、「岸田総帥の当時の音日記と、当時のリスナーの孤独が共振した」って言い換えることが出来ます。多分ですが、岸田総帥はここまでずっと聞いてきたファンたちの孤独な人生に気づいているのではないか、って思えたりします。そんな総帥自身の人生と、ファンたちの人生の孤独を、肯定する意味合いもあるんじゃないかとすら思えたりするんです。今回の初期曲アルバム上下巻において。勝手な妄想ですけれど。

岸田教団&THE明星ロケッツの活動(音源&ライヴ)は、岸田総帥たちの妄想音日記を読むことだ…とここで言ってしまいます。結構、岸田教団の歌詞って説教的なところがあるじゃないですか。そして妄想世界の激しさと切なさがあります。それを私は音日記と呼んでしまいます。

私が何を言いたいかというと、初期の曲(日記)には初期の良さがあり、今の曲にも今の良さがある、というごく単純なことです。そして私達が今抱えている苦しみや悩みや孤独だったりが、今の岸田曲と共振することがバリバリだって話です。今の彼らを聞くのは、私にとってそういうニュアンスです。例え今それがわからなくても、いつかわかる。現に今、当時言語化できなかった孤独をこうしてちょっとは言葉に出来ている…はず。

時に今を共闘、時に昔の日記を読む。音楽のある人生を生きる。そういう付き合い方をしていけるバンド、ミュージシャンだと信頼出来る。それを3rdアルバムの頃の岸田はどう表現したか? それではここで一曲どうぞ。LIVE MY LIFE。

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日記12/22 雪に備える

●まんが制作

作画作業の終わりが見えてきましたので、先日、ホームページに予告編をupしました。

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クリスマスまでの完成は無理でしたが、大晦日の前までには何とか完成させたいところです。郵便局の集荷に間に合えば、コピ本同人誌が発送出来るかもしれません。
なお、このコピ本同人誌は冬コミコミックマーケット101)とは関係がございません。

現在、アナログ作画作業が表紙も込みで終わり、終わりのないデジタル修正を延々と行っています。文字入れ(写植)は終わりましたが、原稿の細かいゴミ取りや訂正が……誰だこんな汚い線画描いたのはッ(振り向いても誰もいない)。

しかし本文10pのまんがで、楽しいながらもこんなにヒーコラ言ってる私・残響。漫画家の先生たちはすごいなぁ……と改めて尊敬の念を強くします。

 

●(大)雪に備える

今週末は全国的に大雪・大荒れだそうで。我がシマーネ農業王国という西日本日本海側の山奥の因習の村も戦線悠々でございます。

とりあえずモバイルバッテリーの複数個準備、カセットコンロと応急湯沸かしの準備。家の前の坂道の路面凍結の対処…と、いろいろ準備をしております。湯を沸かしたら湯たんぽに入れるのです。

こういう時アウトドア(キャンプ)趣味は役立ちますね。(無駄に多く所有している)ラジカセ…ラジオカセットも、情報収集に良いですね。山奥の緊急事態で携帯の電波がヴィンヴィン飛ぶなどというナイーヴな考えはとうの昔に捨てました。

 

数日前の今年はじめての積雪ですが、すぐに溶けたとはいえそこそこ路面が凍結しましたから、外回りの仕事業務に差し支えるんですよね。ゴミ出しも苦労しました。

また、数年前の大寒波で、夜中0時に一帯が長時間の停電になって、寒さに凍えたこともありました。あの時は「カセットコンロで湯を沸かす」ということが考えられませんでした。「停電」ということに意識が支配され、電化製品以外の製品に思いが至らなかった。現代人の緊急事態のときの思考なんてそんなものです。ざ〜こ、ざぁ〜こ♪とメスガキに罵られても仕方がありません。それを反省し、今回は我が「タフまるJr.」を即使用出来るようにしておきます。

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もちろん、とくに問題が起こらず、使わないに越したことはなく。

…今描いているまんがが、この最終段階で描けなくなってしまったらイヤだなぁ…と思います。それはとても情けない。せめて製本でき、インターネットにUPするまでは…。あ、いや、次回作もなにか作りたいぞ。おお、この世に対する未練があるではないですか。これが生きる希望……ってコト?

ともあれそういうわけで、外は風がゴゥゴゥ吹き鳴りし状況なうです。一応風雪の警報が出ました。でもまだ大丈夫なので、準備を整えつつ、まんがの作業をゆっくりしたいと思います。優先順位は雪対策準備が1st。2ndは睡眠で体力温存。その次(3rd)くらいにまんが作画ですね。

日記12月13日 カセット、漫画制作日誌

つい先程カセットテープ(新作)を2本、私が学生時代より馴染みのレコード屋さんに通販注文しました。すでに予約している音源を抜かして、年内の音源/盤の新規購入はこれで打ち止めかな〜、と思っています。

youtu.be

↑ ネット注文した新作カセットテープのうちのひとつ「ミレーの枕子バンド」。メロディがとても良いです。ミレーの枕子氏はソロの弾き語りでも活動している方ですが、メロディメーカーだと思います。

 

地元の書店に併設してるCD売り場があって、そこをチラ見出来たら良いですけれども。しかし書店行ける時間あるのかこの師走。

 

模型屋さんへもちょっと行っておきたいんですけれど。新年、年明けてからの模型屋さん参りだと、ちょっと遠い気がします。久しぶりにタミヤのヨンパチスケール(タミヤ1/48ミリタリーミニチュアシリーズ)の戦車をザクザク組みたいんですよね〜。ジオラマの素材もちょっと補充しておきたいです。漫画を描き終わったら模型やジオラマやりたい。もちろん、模型屋さん行く前に部屋を整えて、素材の在庫をちゃんとチェックしておきなさい、って話ですが。

 

●新作漫画「Port Sacevo〜」進行状況

現在、新作漫画(第3作同人誌)「Port Sacevo,Phantasmagoria」を作成しております。ネームは完成、10pの本文原稿です。現在、その内5pのアナログ原稿をスキャンし、デジタル修正をかけています。同時に、残りのアナログ原稿5pをガリガリ描きこんでいます。

今年の年越しあたりに完成かなぁ、と思っていましたが、予想よりも作業進行が順調なので、もし上手くいけば今年中に完成できるんじゃないか?という心地がしてきました。…上手くいくかな? 

原稿が完成したら、コピー本製本&知己に送付、そしてホームページやnoteやレッズ・エララの告知ついったーにup、という形になります。

アナログペン入れ原稿作業中の机

↑ 現在はこの写真よりもかなり作業は進んでいて、この写真の原稿ページは文字に写植を入れるまでに至っています。

 

こういう「作業日誌」をこの日記ブログで書くのも悪くはないですが、それをやるならホームページで特設ページを作って、細々日誌を書いていく、っていうのの方が良いような気も。ミュージシャンのレコーディング日誌のように。

ていうか私の場合、いちおう自作曲をサークル8TRで作っているんですから、8TRのホムペでREC日誌をやっても良いんですよね。今更ですが。それもまたモチベーションの一環になりますし。うわ、CD音源を9枚作っておいて今更それをいいます? もったいないことをしたな。遅きに失した感がすごいですよ。

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推し呉服店の2022年末感謝祭のご紹介

そんなわけで(どんなわけだ?)本日も推し呉服店さんの年末の「2022感謝祭」の紹介です。ブログ筆者がどう推しているのかについては過去記事参照。これが推し活ってやつです。どうだ。

modernclothes24music.hatenablog.com

modernclothes24music.hatenablog.com

 

岡山県・井原商店街の「笹井呉服店」さんが、12/10(土)~12/18()まで、以下のとおり感謝祭を行われます。開催場所は笹井呉服店さん店内特設会場です。

www.sasaigofukuten.jp

2022感謝祭チラシ

www.sasaigofukuten.jp

今回の感謝祭の目玉は、「2割引!」と書いてあるところの、肌着や腰紐、そして和小物といったものです。帯も充実しています。

年末、皆様の和装生活のバージョンアップを図るのもこれ一興なのではないでしょうか。ガンダムで例えれば、バーニアやブースターをワンランク上のものにして機動力をアップする、みたいなものです。ガンダムで例えるのが悪かったな……。

いずれにせよ、部分部分を少しバージョンアップ、カスタマイズ。そして今着ていらっしゃるお着物の相談、といったように、より「趣味のきものと帯」のある生活を「強く」していきましょう。(まだガンダムが抜け切れていないな……)

 

この感謝祭は、年末の井原商店街の「井原誓文払大売出し」と同時開催でございます。期間は12/2(金)~12/25(

ibara.info

お得さが強力なスタンプラリー商品券がございます。年末の井原商店街を散策するのも良いことではございませんか。今年も一年お疲れ様でした。それぞれのお店の年越しから新年にかけての様々を見て、楽しむ。これもまた商店街という、人々の織りなす「物語」を読むことではないでしょうか。

 

話を笹井呉服店さんに戻せば、今回お買い上げの方は、着付けをサービスとのことです。これは要予約なのでご注意を。
そして、5,500円(税込)以上お買い上げの方は、気合の入った2023横山大観カレンダーがプレゼントとのことです。実は私は同物を頂いたのですが、どれくらい気合が入っているかといえば、このように……

2023横山大観・笹井呉服店特製カレンダー

でかい。比較参考として私所有の本(本棚)のところに置いてみましたが、どーんとした大きさです。GP02サイサリスとかドムのように大きく強いですね。またガンダムか。もういいじゃん、ガンダムだって文化だって!(錯乱)

 

そんな具合で、笹井呉服店さんの2022感謝祭のご紹介でした。岡山近隣の方で和装に興味のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

正月も近づいてまいりました。正月といったら和装の晴れ舞台ですが、「趣味のきものと帯」の生活はそれに留まるものではない、と確信いたします。

その生活、文化圏を日々楽しんでいく……そのためにも、呉服店さんで学び、楽しんでいくことが大事かと思います。

私は和装の素人ですが(実に)、しかしレコード屋さんや模型屋さん巡りでも「実店舗で学び、楽しむ」ということは、まこと真実でございました。だから呉服店さんに行くことも正しいのです。正しいったら正しいのです。私はそういうリアル店舗の価値観を推していくぞ。

以上、今回の押し活でした。年末お疲れ様です!