残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

『恋神―ラブカミ―』プレイ日記その6

2010年11月14日04:12

サクヤルート半分(第五章)まで。
面白いです。
何が面白いって、ネタが豊富に盛り込まれているところや、テキストの軽妙さ、これらがポンポンと繰り出されてきます。
かなり意外なところからネタが来るんですよね……あのラーメンとか。それも妙に微に入り細に入った描写ですし。


それからシリアス分ですが、なかなかに先を読ませない感じで(少々焦らす感じで)これもまた先を読ませたくなる要因になっています。寒暖のグラデーションの付け方というか、コントラストがあるので飽きません。
話自体は、事件的に起伏がそれほどある話でもないのですが、「読ませ方」で話の面白さを感じさせる、といった感じです。


あとサクヤが可愛いです。打ち解けて(ルートに入って)以降、当初の第一印象の悪さはかなり打ち消されました。
何で印象悪かったんだろう? 多分、好意がメタ的にバレている気位高い系のツンデレ、というのがいまいちわたしの琴線に触れなかったからだと思います。ちょっと作為的すぎない?みたいな。ただ、ルートに入ると、そのような属性が物語の中で自然に動くようになってきたので、それで評価が上方修正されたんでしょう。


こういうのに触れる度に、メーカーがよくやる「発売前人気投票」の意義というか必要性を考えてしまいますね。体験版だけじゃわかるかっつーの。ましてや、体験版も出さずにこれするメーカーもいますからね。紹介文とキャラデザだけでわかるかっつーの。
エロゲキャラの記号性云々を考慮したって、やはりキャラは「物語」の中ではじめて動き出すのですから、正直こういった投票はやはり発売後に行われるのが筋というものではないでしょうか?
まあそりゃ、お祭り騒ぎ的に盛り上げておいて、みたいなことはわかりますが、それでもねぇ……。


あと、イワナさんはやはり良いキャラでした。無口でおっとりで優しい、うん、いいじゃないですか。「お茶ふーふー」はなかなかになかなかだったぜ……。本作、年上(姉)系キャラが結構わたし的に良い感じなのですが。
さて、物語がいよいよ盛り上がってくる(転換する)ところでタイムアップ、止むなく打ち切ってしまいましたが、これからどうなってくることやら。ていうかわたしも随分いいところで切ったよな。これからどうなってくるのか? 全開モードのサクヤはどれだけデレるのか?楽しみにしたいと思います。


しかしこのプレイ日記を書いてから、アクセス数が増えましたね。その中に、サクヤルートを書いた木緒なち氏がいたのにはびっくり(しかも二回もアクセスがあった)。今回の日記は氏におもねったわけではないです。正直に思うところを書いたまでです。意識はしてないです……こう書いても弁明にしか受け取られないだろうな、とはわかっていますが。ノーモアおもねり。それは物書きとしての矜持です……ああ言い訳がましい(苦笑)。あと元プルトップの椎原氏がいたのにもびっくりしました。


ともかくも、前2ルートにあった「平凡さゆえの飽き」は今のところ薄いです。まあ最終的にどう転ぶかはわからないので判断はまだ差し控えます。あのラインで話が落ち着いてあとはいちゃいちゃか、はたまた緊張が続くのか、どんでん返しがあるのか、まだわかりませんから。描写ひとつであっちにもこっちにも転ぶ可能性のあるシナリオなので気が抜けませんね。