残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

北海道旅行記(2日目夕方~夜、3日目帰宅、最終章)

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●テレビ塔、夕方あたり

長い……長い旅も、これにて終わり。という感慨を感じてきた。
そんなわけでテレビ塔。北海道シンボル……? 高い鉄塔に登るのだー!

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……の前に、非常に肉を焼くスメルが漂ってくる。ああ、この時間(だいたい3~4時)というユルい時間から、ジンギスカンで酒盛りですか……。いい人生だ……
しかしいい人生ということではこちらも負けてはいない。なんてったって5、6年越しのオフ会なのである。
Nagaleさんの先導のもと、塔を重厚なエレベーターで登る……登る……。そしてさらに上に行けるとのことで、Ah!エレベイターガァルとともに乗る! すげえ…久々だぜ……。

しかしまあ。
このあたりの時間になってくると、だんだん「ああ、もう旅もおしまいになってきたかな……」というスメルがぼくのなかに漂ってきて、手にしたブツも、おみやげ的なものが増えてきている。
折しも夕暮れ。北の国の夕暮れは、藍色だった。どこまでも抜けていく硬質な空に、北の風が吹き抜けていく。
遠くまできたなぁ、という感慨と、でもその遠くさを無化さすインターネット。そしてその結びの縁がもたらした、今回の大遠征オフ会。いろいろあった……
と浸りングしていましたが、当然ながらいろいろ手配してくれたのは、エロゲ師匠たるNagaleさん。横に行るこのお方さ!

しみじみしているから、もっと思い出話をしよう
前回の諸子百家で結構書いたけど、このお方とのつきあいは長く。かれこれ十年前、自分がエロゲの道に踏み入れたころ、方々のエロゲレビューサイトを巡って……ふと、ずいぶん居心地のいいサイトを見つけた。それが、今もデザインが変わらぬ、Nagaleさんのサイトであった。

あのころの自分は、ネットに足を踏み出して、「ここに最前線がある! 表現の、文学の、もろもろの……!」と信じていた。ようは、オタク文化とか、アングラ文化とか。そういった今まで知り得なかったものが、続々とこのインターネットには集積していた。
と、同時に、それは「DIY」の文化でもあった。自分がひとつのサイトを築き、その一国一城の主となって、自分が「これぞ!」と思えるコンテンツを、みんなの前にこっそりと置いておくスタイル。(そう、あの時期のインターネットは、実にこっそりであった)
ネットが、まだ個人の観測範囲で、おおよそを見通せた時代だ。
で、自分は……ネットユース(ネット使用)をする際に応じて、なんか「導き手」みたいなのがほしかった。まだ俺もオタクとして、存在を確立していなかったし、個人としても……(まだ学生だった)。

Nagaleさんのサイトは、そういう意味で、「まだ俺が知らぬたのしい文化」を伝えてくれる、と同時に、「まだひよっこの俺を導いてくれる優しさを持ったサイト」だった、ということなんである。
 恩がある。
ライアー推進派として、さまざまな嘘屋ゲーを紹介して、ときにバグに憤ったりと。
アリスソフトや、葉のゲームの魅力を語りつつ、そのファン歴のなかでも、いろいろな経過があったということ。
ある意味、自分のオタクライフの先輩……でありながら、その態度は「ブッヒイイイイイイ!」のそれではなく、いたって全うな大人のそれ。レビューも冷静にして、ユーモアのある面白味。
あこがれましたわな。そのあこがれゆえに、当時掲示板でイタイコメントをやってしまったことも。

……そんなわたしが、一時期オタク文化から離れた。ということは、Nagaleさんのサイトからも。
Nagaleさんは何も悪くなく、ただ自分が、オタクの……なんちゅうか、「知識量ゲーム」についていくのがイヤになった、ということ。
あの時期、Fateデモンベインといった、「過去のオタ知識に立脚するゲーム」……衒学趣味なゲームがやたらと出てきた。それに対してオタクたちは「え、こんなのも知らないの?」という嘲笑を、知らない人に対して浴びせかけていた。そのオタク的イヤラシサが、自分にとって、非常にアレだった……再三言うけど、Nagaleさんはそれに組さなかった。

で、自分のオタクブランクが始まる
5年くらい。ぼくのこのツイートは、そういう意味である。

 

 

でも、ようやくそれが抜けてきて、戻ってもいいかな、と思えるようになった。そこで……Nagaleさんのサイトを思い出した。
今もやってるのかな……やってたよ! レビューはされてないようだけど、日記は欠かさず更新されていた。
メールで、コンタクトをとった。打ちあけ話もあったし……そして、なんと、ぼくのことを、こんなにブランクがあって、というに、覚えてくれていたという!
そこから、「第二次」のNagaleさんとのおつきあいが始まって……今のオフ会に至る。

 

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……ずいぶん、長く思い出話をしてしまった。

ともかく、そういうひとと、歩みをともに……いや、ときに離れていたこともあったけど。しかし、今はすごく親しくつきあっているわけで。
人生不思議なもんやななぁ……
……と、テレビ塔のてっぺんから町を上から見下ろして、ふと思ってしまったのです。
以上のように「文章」で思ったわけでなく、その当時当時の映像がフラッシュバックした、って感じかな。でもぐっとくるものであります。ここで、当時の音楽……そうさな、「夏影」なんか流れたら泣いていたかもw

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●夕食ジンギスカン

サッポロビールへGO。
この旅のメイン約束のひとつ……そう、「ビール園でジンギスカン食いましょう!」を果たすのでありました!
いったん荷物をホテルに置いて、タクスィでもって、ビール園に乗り付ける。
で、人を待つのです。
Dr.RAVEさんを。
このお方は、自分が先に述べた「ブランク前」から、Nagaleさんのサイトの常連……というかNagaleさんのリアルご友人、というかたです。自分も折りにふれてお世話になる趣味やPCの玄人。
お仕事が押しているのか、ちょい遅れるそうで。そんなわけで、ビール園を散策してみんとす。

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いやぁ、しみじみ……蒸気機関車って、本当にいいものですねぇ(あの口調
まさかここで実機にふれられるもんとは思っていませんでしたよ。

しかし……北海道の夜は、宵闇が違う……。どこかうすら白く、幻想的であります……この建物は、煉瓦つくりで、それをもあって、よけいに幻想的。良い……!

で、しばしの後に、Dr.RAVEさんと合流。あ、はじめまして、あ、どもども。
間髪入れず、ジンギスカンである……! 
というかなんとも、このビール園内、「肉を食うためなのだ、正義なのだ!」というような、煙もくもくにして、内装は質実剛健。光はあんまなく、レンガ造りの重さがそのまま「肉の正義」に移り変わっているような感じです。

まあ正直、食べる前は「クドいのかなー」と思っていたジンギスカンですが、キャベツとモヤシと肉を特製タレでいただく本式ジンギスカン、臭みもまったくなく、バックバック、バックバック、食う、食う、食う! 今日は肉を食べるぞー、肉を食べるぞー!の勢いで食う!

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つもる話も話しまして。懐かしいゲームや音楽の話やら。……まあ先に述べたように、ブランクをふまえたとはいえ、長いつきあいですからね……。

やがて、食いまくってもう食えん、というあたりで解散。
おお、服に羊の焼き肉のにおいがすごいぜ……俺のジャケット……。
Dr.RAVEさんとはここで分かれて、そしてNagaleさんとはホテルで分かれる。シャワーを浴びて(さすがに肉のにおいがすげい)。ベッドで本を読みながらごろごろ。
ごろごろ……ごろごろ……帰りたくなーーーーーい!!

 

●三日目、帰路


朝も早よから起きまして。今日は散歩してる暇なく、朝イチのバスで空港まで。
仕事前だっちゅうのに、迎えにきてくだすったNagaleさんの熱い友情に感謝しつつ、

残「すげえ楽しかったです……!」
N「ではまたいずれ!」

再見! 再会をまた誓いつつ、バスターミナルで別れるのでありました。
さて……空港までバスでまたいくわけですが……ここにきて、晴れてきやがった!!!
この三日間、どうにも曇り空だった有様でしたが、ここにきて、ようやく北海道に日光が! 
おいー!このタイミンってのはどうよ!
で、だんだん暖かく……いや、「暑く」なってくるアリサマ。ジャケット脱いだよ。

しかし……新千歳空港、さすがにハブ空港だけあって、広い、モノがある、店がある、おみやげ店のバリエーションすげえ、なんでもある……! あたかもエンターテイメントなレジャーパークなんじゃねえかと。
さっとカツカレーを食って、力つけて、そこからおみやげを物色物色。家族や、地元の友人に向けて、物色。そしてそこから発送。荷物かかえて旅はしたくない……。(しかし、空港に簡易郵便局がこういうふうにあるかね)

さて、そんなわけで、北海道で使った金額をメモでまとめながら(セコい……)、ヒコーキを待ち、そして搭乗

さらばだ……北海道……

 

●そんで、内地


大阪についたら、まあ蒸し暑いぞコノヤロー!
もうバスのなかでは、疲れに疲れていたので、ほとんど寝てました。それで、帰宅。おつかれさまでした。


●あとがき

 

なんというか、足かけ半年かけてこの旅行記書いてますね……怠慢がひどい! ごめんなさい!
日頃の、ついアレコレな雑務に追われてしまって、これが先延ばしになってました。
六月の旅日記が、クリスマス直前で完成するって……。

でも、そんなに時期があいてるというのにも関わらず、こんだけバリバリに書けました。それだけ、思い出深かった非日常の旅、ということで……。

 

謝礼をば。
やはりNagaleさん。このぼくの旅に、最強のツアコンとして、現地でフォローしっぱなしをお願いさしてしまって……そしてそのどれもが楽しかったです。
(私信をいうと、Nagaleさんがツアコンを仕事で頼まれる、ということ前にこぼされてますけど、こういう手続きがスムーズ過ぎる、たのしすぎる、というのが逆に評価されちゃってるんじゃまいか)
友情オフ会として。そして以前のぼくの不義理を払拭すべく。とにかく、たのしませていただきました。万雷の感謝を……!

また、Dr.RAVEさん。お時間を裂いていただき、談笑していただき、ありがとうございました。お渡ししたおみやげCD、どうだったかしら……?

北海道……雄大な大地……そして、結構のんびりした時間感覚のまちでした。
正直住みたい。だがNagaleさん曰く、「冬をおナメになりなさるな」とのこと。うーむぐぐぐぐ……。

ともあれ、日常を捨て、とてもすばらしい時間をすごさせていただきました。この旅行記で、その楽しさが伝わればいいのですが。

以上です。お読みいただきまして、ありがとうございます。

 

よーし、次は岡山だっっっっ!