このイベントレポート連載は、全部で7~8回くらいを予定しています。
●目次
(1)
いまここ
(2)
第2回ごうつホビー祭りイベントレポート(2)島根県江津市、イベント内容 - 残響の足りない部屋
●hobby is 何
「なるほど社会の為に働き、社会を護るのが人間の存在価値という貴様の主張は解った。そして質問させて欲しいが、では、社会の……我々の【何】を護るために働くのかね?」
「人は、パンのみにて生くるにあらず」
そんなことはある種の人々にとっては、考える間もなく当然なことなんですけどね。娯楽が、遊びが、「ホビー」がこそが、人間の生きる意味を、日々の仕事にいそしむ意味を形作る。マァそんな哲学は追々語るとして……。
●第2回ごうつホビー祭り
去る2018年8月末に、「東京から最も単純移動時間がかかる町(教科書認定」こと島根県江津市の駅前「パレットごうつ」にて、二日間の「ホビー」の祭典、ごうつホビー祭りが今年も開催されました。
この催しは、地元の有志団体「江津理工クラブ」さんが、地元の商店や、各地の企業と連携をとって、去年2017年から行われているものです。不詳わたくし残響も、去年の第1回ごうつホビー祭りのイベントレポートを書きました。
あれから1年。理工クラブの方々から「今年(第2回)もやります!」とオフレコで情報を頂いてから、わたくしもとてもたのしみにしていました。
第1回はとても手作り感と「自由の気風」溢れる、風通しの良いイベントでした。何もかもが手探りでしたが、予想を越える反響を得て(主催側が「ここまでとは!」と思うほど)、各々が手応えを感じていたと思われます。
わたし(筆者)にしたって、ずいぶん久しぶりに模型展示会に参加しました。しかも出展側で(同人CDは同人即売会で頒布の経験がありますが、模型の出展はなかったのです)。しかし、そんな「お初」であっても、とても良い経験・思い出を作らせていただいた、と思っております。
そんな自由の気風溢れるごうつホビー祭り。今回は規模を拡大しての催しです。去年の段階で、都市の企業がわざわざ江津まで来てくれました。また、工作スペースを会場に設けたり、ゲーム対戦を実際に会場で出来たり、と様々な企画がありました。
しかし今回はその規模をさらに拡大。
「二日間開催」ということもそうですが、
ホビー関連参加/協賛企業の数の多さ(20企業はある)、
物販ブースの設置、ラジコン体験コーナー、プロゲーマーのさらなる招聘(この1年でどれだけeスポーツ関連の隆盛があったか)、
エアガン試射や、プラバン工作、プログラミングロボット工作、ネイルアートなどの企画。
ブラスバンドによる生演奏、地元バンドによるライヴ、
ココイチカレーやアイスクリーム屋、タコス屋といった屋台の常設……
などなど、「祭り」の規模をさらに拡大しての催しなのです、今回は。
実際、今回の集客は、前回よりも「さらに」よかったそうです。
【島根県江津市】
— ごうつホビー祭り【公式】江津理工クラブ (@52satc) August 27, 2018
第2回ごうつホビー祭り(8/25~26)ご来場の皆様、各ブース出展者様、施設管理者様、その他関係者様、ありがとうございました。初日650名、二日目700名、合計1350名の来場数でした。ただ今報告レポート編集中です pic.twitter.com/uQq1FlWJwh
前回は会場がパレットごうつの1階スペースに集中していたので、結構手狭な感じはありましたが(すし詰めほどではないものの)、今回は「熱気のある会場をゆったり回れる」くらいでありました(体感として)
どのブースも人が途切れることはなく、展示された力作の作品に多くの人が見入り、そして作品の作者、参加企業、スタッフ、来客の皆が「良かった」と充実した二日間を過ごせた催しだったと断言出来ます。
それは自分の古くからのネット友人である義実たかさんが、わざわざ遠方からこのホビー祭りに二日間来てくれて、以下のレポートを即座に書いてくれたことからもわかることです(まずはリンク先のこのレポートもお読みいただけたらと思います)
今回から連載するこの「第2回ごうつホビー祭りレポート」では、作品紹介や企画紹介をするとともに、その場に居合わせた「わたしたち」がどのように楽しんで、ホビー文化について考えていたか、を紹介していけたら、と思います。
というのも、参加した自分にしても、義実さんにしても。理工クラブの方々にしても、模型関連を取り仕切っていた地球堂模型さんや地球堂さん旧知のスタッフにしても。そして参加者からお聞きした言葉にしても……
たのしくお話している間で、時たま「自省的(省察的)」な言葉や「思想」を伺うことが出来たからです。
それは激しいものでも、反逆的なものでもない。もっと静かなもので……
「自分(たち)にとって、趣味(ホビー)とは何か」
「子供たち(後世)に対して、何を伝えていったらいいか」
という無言の省察をどこかで雰囲気感じていたのです。自分は。
そういう意味で、ずいぶん考えさせられることの多いイベントでありました。
今回のこの第二回ホビー祭りのオフレポがこんなに遅れたのは、そのいろんな考え・省察の整理に時間がかかってしまったから、というのがあります(すいません)。
ただ、もうそろそろ纏まった、というのがあり。また、いくつかのカテゴリにバラけさせて語ることにより、このホビー祭りがいかに「いろんな輝き」に溢れていたか、の総体的なレポになるかな、と考えて、今回こうして連載形式で書くことにしました。
とりあえずは、まずは写真をいくつか掲載しますね。(撮影許可は理工クラブさんに取ってあります)
次回に続く……