残響の足りない部屋

この世界を逆向きに歩く

カラスさんのお返事へのお返事。それとサークル P:P「私はお兄ちゃんと付き合いたい。」感想

この記事は、「カラスっぽいブログ」管理人・カラスさんのブログで、残響が長文コメント連投をした時、カラスさんが非常に丁寧なご返答をしてくださった事に端を発しております。

残響さんのコメントに対する返事 : カラスっぽいブログ

残響さんのコメントに対する返事 その2 : カラスっぽいブログ

上記「返事 その2」は、半年前に頂いたお返事記事です。
その後、残響はカラスさんのお言葉を半年考えていたので、ご返信が半年遅れてしまった失礼をしている、というお話です。

 

こんにちは。その後お返事を失礼しておりました。残響です。
さすがにカラスさんのブログで、長文連打で手間をとらせすぎるのもどうか、と二の足を踏んでしまいました……というのが、「技術的な」理由です。twitterがあれば済んだ話でありますが。
なので、こうして自分のブログで、勝手ながらお返事を書かせていただくことにしました。どうぞご勘如ください。

改めまして、丁寧に回答記事を書いてくださって、有難うございます。ボーナストラック……感想文にカラスさんが行ってくださった「作者、自作を語る」。わたくしのこの欲に、最大限応えてくださり、幸福でした。

カラスさんのMOONSTONE作品への熱は、感想文をいくつも通読していて、何度も感じ入ることがありました。
何処へ行くの、あの日」感想が転機、というお話……改めてレビューを読んで、わたくし「濃密な暗がり」を感じたというか、そんな幻視をします。
何といいますか、成る程、と思わされました。

 

残響の文章も読んでいただいて、ありがとうございます。
ご返信が遅くなったもう一つの理由として、この半年ばかり、「私小説」っぽい、というご評価を、自分の中で反復しずーっと考えていた、ということがあります。

確かに仰るように、わたくしは感想文で、自分自身の私的な事をやたらと語っております。
しかし実は、その頻度にあまり自覚をしていなかったのです。そして指摘くださって、「確かにそうだ」と納得できました。

私小説を自覚的に書いていなかった……だのに、やたら私小説している。

 

わたくしは長く、「自分を離れたい(無化したい)」というポイントから、百合作品を愛好していました。これはヘテロ(男女)カプの恋愛ものでも、そうです。カプを「観測する」スタイルでずっとやって来ました。自分を消す。それが自分にとってあまりに自然なのです。
それなのに、やたらと残響は、自分の私小説を書いている。
この矛盾は、一体何なのか、と。

年をあけて、その矛盾や、自分の文章に対する苦しみが解けてきたので、ここでやっと返答が返せそうです……というのが、お返事が遅くなった「感情的な」理由です。


わたくしには、「文章というものは、他者を納得させる表現形式である」という定義の思い込みがずっとありました。文章とはメッセージであり、メッセージとは「納得させる」表現である、と。だから根拠や論理が必要となり、そして自分は、根拠や論理で、がんじがらめになってしまった。

じゃあなんでそれで私小説をやっているんだ?っていうところですが、これが自覚のない所以なんですなぁ……w あとは、自分を誰かに理解してほしかったのでしょう。きっと。 


さて、でも。私小説をぶつことで「納得させなければならない」というのも、またひとつのイデオロギーであるのではないか? と思うようになりました。
いや、少なくとも、他人相手に、その態度は傲慢も甚だしいことだろう、というのは明らかです。そうやって、去年下半期、ずっと考えていました。

令和3年……そして、やっと、自分は「主観で文章を書くことを楽しむ」っていう、文章書きの原初のところに立ち戻った感が、今しています。

いいじゃん、「主観で文章を書く。それで自分の機嫌をとる」
そういうことがナントカ出来て、良い人生を送れれば……「それで良い」。僥倖である。


そういう文章書きに、ただ今、ようやく少し近づけた気がしています。
期せずして、カラスさんの歩んだ道筋を、別の所で自分も歩んだみたいです。
カラスさんの文章は、そういう意味でも、自分に影響を及ぼしました。ありがとうございました。

 

そういうことで、自分は主観で感想を書いてみます。以下の文章がその例です。

 

妹同人誌感想文

www.dlsite.com

カラスさんのついったーから、DLsite同人作品のカラスさんの感想文を読ませて頂きました。


おりょう氏のサークル「P:P」のオリジナル作品は、わたくしもかなり読んでおります。なのでカラスさんのレビューが嬉しいです。
個人的には「JKちゃんと元カレくん」を、「あー男も女も頭の出来が低レベル故の、チャラい肉欲が実に良ぅございますね」という感じで愛好しておりますが(もうコンプライアンスなんか窓から投げ捨ててしまう)、この妹ちゃんのシリーズも、仰るように良いものです。続きが欲しいです。

この妹ちゃんシリーズ、線の細い小柄少女のいろんな姿が見られるのが良いです。カラスさんに同意です。
前作の妹ちゃんのふわふわフリース生地の部屋着が、少女の線の細さ柔らかさを表し「抱きしめたらきもっちえぇんだろうなぁ」というエロス体感を期待させます。
本作の夏服の少しキャミっぽい白ワンピースの服飾デザイン良いですね。強引にズラしたらスルスルっと脱げ落ちてしまうような夏服エロスです。履きなれてなさそうな少女繊細サンダルのちょっとした靴ズレの跡をペロリと舐めてもバチは当たらないのではないでしょうか。
かてて加えて、そこに少女の汗ですよ。薄い生地に情欲の雄と雌の体液も混ざる。性行為が進むにつれ、白ワンピにレイヤードで着せている黒キャミソールにさらに汗、体液、フェラの咥え込み&上目遣い&自ら致し、とエロスが重なっていきます。おりょう氏のこの重ねエロスに「手を抜かない」態度は実に良いと思います。

残響には「しみったれた四畳半での汚ったねぇイチャラブせっくす」が、「め、眼を離せないッ……」的になぜか好き、と言うどうしようもねェ性癖がございます。豊かな未来があんまりないような状況で、しっぽりと男女が汚れた部屋で明日から目をそらすイチャコラせっくすが、どうにも見ていて暗い情欲を覚えます。部屋の汚さに何かを感じてしまいます。男女の情欲の体液に何かを感じてしまいます。

本来ならこれは、自分は「イヤだなーイヤだなー」と目をそらしたいものなのです。だのに、どうしてか見てしまう。これを以前ひとに言ったら、「どうしてアンタはフロイトの性理論を地でいく典型例なんだ!」と突っ込まれたことを覚えています。

普通に良きイチャラブでは終わらない、おりょう氏の湿り気のエロス。その癖やっぱりおりょう氏なので、美少女の美しさはポップでよろしい。このあたりの重ね度合いも、またよろしいと思っているわたくしであります。

そういう文脈から、カラスさんも感想文を書かれていらっしゃる、サークル「Reverse Noise」の東方同人誌にも言及されたかったですが、さすがに長いので今日はここにて。

---ていうかこの文章、ただの残響の性癖展覧会に途中からなってはいませんか。急にカラスさんに対して申し訳なくなってきましたが、何か伝わるものがあれば幸いでございます。主観的な文章で良いのだッ、とはしていても、それくらいの希望はちょこっと持っておきたいところでありました。