残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

ブログ開設一周年記念

一周年経ちました

はい、というわけで、当ブログ「近代衣服の残響の実験秋雨前線」は、本日をもちまして一周年を迎えましたー!(わーぱちぱち)……早いなぁ。つい昨日のよう、とはさすがに言いませんが、それでも「もう一年?」みたいな感はあります。その間、サーバーが変わったり、過去の作品をアップしたり、新作がロクにアップされなかったり、書いてる長編が書く書く詐欺になってたり、日記ではロクなこと書かんし……あれ? いいことなし? いやいやそんなはずは……う〜ん、冷静に鑑みてみれば、確かにいいことはそんなに無いなぁ(笑)。Nagaleさんがバナー/看板を作ってくださったことはすごく超絶嬉しかったですが、いや良かったことってそれくらいしかなかったんじゃねーの?(笑)


ま、冗談ですよ冗談(冗談になってなかったけど)。少なくともわたしにとっては、このブログの運営は意義深いものでありました。一番心に染みたことは、「継続」がいかに困難であるか、ということ。わたしは、このブログを運営する前は、放置されているHPやブログを見ては、「どうしてせっかく作ったのに放置するのだろう?」と思っていたものでした。……が! 実際こうしてブログを運営してみると、日々の雑事に追われてというか、定期的に更新することはそれだけで一事業なのだということに気づきました。まあわたしのスペックの低さにも起因しているところなんですが。それを考えると、毎日HPやブログを更新している人は、それだけで尊敬に値します。前から言ってることですが、つくづくそう思います。


ですが思うに、わたしが物書きとしてもっとも習得しておかねばならなかった精神的スキルは、まさしくこの「持続力」でありました。これのないところには、例えいかにセンスがあろうとも、ひとつの作品を完成させることすら出来ない、ということを、この一年で骨身に染みて感じ入りました。最近になって、ようやくわたしは毎日継続して文章を書けるようになってきました。おかげで、前から言っていた短編を完成させることが出来ました。――「完成」。このことは、ほんと最近のわたしにとって縁遠いものとなっていました。が、しかしやはり創作者とは、ものを「完成させ得る」人なのだ、と思います。そうでなければ嘘です。芸術家気どりは誰にでも出来ます。ですがそれは結局は仮初めにしかすぎません。創作者の誇りは創作をしているその時、そして完成させた時にあります。彼はその時にのみ「生きて」います。それ以外のときは死んでいると言っても過言ではありません――。


まあつまり、わたしは長らく死んでいました。創作的に。言い過ぎだとすれば、「瀕死の状態」だった、と言い換えましょう。ただ、ここ最近のわたしの創作状態はいい感じです。短編を仕上げました。詩も今アップしたように仕上げました。何とか、わたしは今ものを「創れて」います。だったら、多分これからも創れるでしょう。そんな淡い希望を持って――持ったっていいじゃありませんか? どの道わたしは基本ネガなんですし〜(笑)。


ともかく、そんなわたしの書く文章を載せる場としてこのブログを設置したわけですが、書いたものを発表する場があるということは、精神的に良かったです。先にアップしたように、わたしは過去にオフラインで日記を書きためていましたが、お読みになられたらお分かりになられると思うのですが、やはりエンターテイメント精神というか、人に見られることを意識したものとは、あまり言えないものでした。ここに抜粋したのはほんの一部で、つい先日までその過去日記群を片っ端から目を通していたのですが……何というか……苦痛でした(苦笑)。精神がアレな人間が書く文章ってこんなにつまらなくて無味乾燥しているんだな〜、って思いました。怖いくらい。う〜ん、それを思えば、今の自分、よく回復しましたよね(笑)。しかし、やはり「発表する場」を意識することは、文章書きの基本だな、とつくづく思います。よって、こうして、いつもロクでもないことを書いているブログですが、わたし個人としては、存在意義があるのです――願わくば、誰かにとっても存在意義があればよいのですが、とぼんやりおこがましい夢想をしたり。


しかし、一周年です。出来はともかく、一年続けることができました。前にも書いたとおり、わたしは継続することが極めて苦手な人間です。このブログが放置ブログとなる可能性だって十分にありました(事実一時放置してましたし)。今の更新頻度は二週に一回です。お世辞にもエネルギッシュな更新をしているブログとは言えませんが、一応は「生きて」います。その分毎回の文量が長くなるのですが、これ、よく考えたらHPのテキスト(読み物)の書き方ですよね。ブログ的ではない。……う〜む……どうしたものか……まあこれで今までやってきたわけですし、今更変えるのも、ねぇ? でもこれからは、一回あたりの文量を短くして、頻繁に更新した方に路線を変更した方がいいのかも……もっともそれも、わたしの体調次第ですが。ええ、ほんと、嫌んなりますよこの持病。


一周年……ともあれ、個人的には祝いたいです。少なくとも、文章家として何も出来なかった/しなかったわけではないのですから……このブログがあったおかげで。次は二周年ですね。気が早い話ですが。……その前に、ず〜っと懸案事項と化して、書く書く詐欺になっている長編ですよ。まあこれ、ほんと、八月中に完成させましょう。自分が許せないのももうこれで何回目でしょう?ふんとにもう……。


最後に、当ブログの管理人として、これまでこのブログのテキスト/作品をお読みいただいてきた皆様に感謝の辞を述べさせていただきたいと思います。いくら図々しいわたしとはいえ、誰も読んでくれなかったら、書く気を失っていたことは容易に想像が尽きます。これからも、ロクでもないことを書き連ねていきたいと思いますが、どうかよろしくお願いいたします〜。


それから、予告していたように、新作の詩と、過去日記の抜粋をアップしました。ご感想・ご意見等いただけたら幸いです。

※当ブログについての取り扱い説明書みたいなものを「はじめに」にまとめました。伴って、プロフィールの欄も変更しました。


本日のBGM:ジミヘンのアルバム各種(何でこんなにジミヘン好きなんだろ。ただ、とにかくジミヘンのギターの音色は、フレージングは、独自すぎるほど独自です。ファズやワウペダルの使い方が、あの脳内宇宙と直結して、夢幻の色彩の音空間を広げるのです。わたしはただそれに眩惑されるのみ)