残響の足りない部屋

レッズ・エララ神話体系のこと。漫画、模型、音楽のweb日記、日々のfavとジョーク。

残響さんクッキング

ほぼ、毎日私は料理を作っています。

日課というか…我が家(4人構成)の夕食当番がいつの間にかほぼ私になっちゃってて。担当…なのか?

※家業柄、朝食や昼食は家族で集まって食べられる状況でないので、各々が勝手に用意して食べるスタイル

 

一応私が夕食を四人分(+来客分)用意をしているのですが、しかし、私は料理が上手だとは一度も思ったことがありません。一応食品製造業の家業従事で、家族が私の料理を毎日食べるのを是としているのだから、最低限いわゆるメシマズではないだろう、という風には判断出来ますが。

というのも私の父君は昔から料理が上手でして。それは「男の趣味の料理」を越えたもので、実際に料理を仕事のひとつにもしています。若い頃、レストランでバイトをしていて覚えたとか。しかし父君は「おれの料理はプロのものじゃないから」と言います。正式に料理の修行をしたわけではない、だから自慢も出来ない、という話です。

それでも私からしたら確実に「上手い(旨い)」と思わせるものでした。なので、我が家ではそれが普通だったから、他の所で食べて失礼ながら「えっ」と思ってしまうこともありました。贅沢な話というか。そういう父君を見ていたので、私は男性ですが、「男が料理をするのは普通なのだ」という感じで、小学校四年生の時から私も料理をするようになりました。小学校五年生の時、前日仕事でダウンしていた父君に朝、味噌汁を出した時は喜ばれたな。

なので、食べられる料理は作れます。でも、料理上手の父君という比較対象が常にいたので、自分が料理を上手いと思ったことはありません。今もです。

そんな訳なので大学生〜大学院生のときの一人暮らしの時、思い返せば私はコンビニ弁当を買ったことがありません。基本的に自炊+学食でした。あの学生数年間で、スーパーの弁当もコンビニの弁当も買わなかった珍しい大学生かもしれません。「昔食べたあの味が懐かしいな」と思ってほっかほっか弁当の店に行って弁当を2回だけ買って食べてみたことはありましたが。まぁそれでも5〜6年で2回です。

それから、どうも自分は料理を一応は「作れる」けれども、料理の味をとことん追求する趣味性までは持っていないようです。「食に強い関心があるから料理を覚えた」というのではなく、「自炊するのが普通だったから料理を覚えた」という話で。もともとそこまで食に関心があるわけでもない。作れるから作っているだけ。ドライというかクールというか。上記のようにコンビニ弁当を買わず、自炊で浮いた金を何に使っていたか、というと、こりゃ音楽CDでした。食費を浮かせて全世界全ジャンル全時代の音楽CDを買っていました。ようやりましたね。

 

父君との共通の話題として料理の話は出ます。食品製造業の仕事柄でもありますし。昔から理屈っぽい親子なので、食材や調理法などのレシピを分解して理屈で調理法を追い込んでいく議論をよくしていました。これも普通のことと思っていましたが、世の中の家庭ではあんまりそうではないような。案外料理のサラブレッド家庭に産まれていたのですね私。

今それで思い出しましたけど、私が一番最初に読んだ本は、絵本より漫画より前に、日本料理のレシピ本でした。松花堂弁当から懐石料理までカバーしてある本格派の。もちろん餓鬼の私にレシピの文章の意味はわかりませんでしたが、それでも料理に親しんではいたんですね私。

 

毎日の自炊をしていると、自分の作った料理の写真を撮るのが面倒なので、あんまり自分の料理の写真が残っていません。でも、たまに記録として一応撮った写真があるので、ちょっと並べてみます。

前に作ったかた焼きそば。パリパリ麺はもちろん買ったもの。パリ麺作るの面倒すぎる。

多分人参が余っていて、それを使いたかったんでしょう。

ところで、これを作った時は試さなかったのですが、最近、かた焼きそばに酢を挿して食べるとメチャクチャ旨く感じるようになりましてね…。37歳でちょっと味覚が変わってきたのでしょうか。夏の暑さでミネラルとかが欠乏していた、ってセンもありますが。

ニラ玉です。これは超簡単でよく作ります。この時は玉ねぎも入れていますね。まぁその時の気分で玉ねぎは入れたり入れなかったり。

重要なのは、卵を半熟くらいに炒め、一度別のボウルに移してフライパンを綺麗にしてから、ニラ(玉ねぎ)にきちんと火を入れて、あとで卵を混ぜて味をつけることです。煎り卵をきちんと「作って」あげること。タレはオイスターソースと中華出汁ペーストと酒を適当に。別に出来合いのタレを使っても良いですが。焦げやすいので注意。

 

キャベツが少なく写っていますが、ちゃんと入っています。焼きそばです。気の利いたレシピを特に何も思いつかなくても、「とりあえず作っとけ」という感じで拵えればまぁ文句は言われない類の料理です。ご飯(白米)が少ない時も炭水化物を補充してくれるニクい奴です。

豚肉に衣を薄くつけて、肉をプリっとしっとりさせるやわらか仕込みを試してみたことがあるんですが、どうも焼きそば全体として少し「もたれる」感じというか、脂分がボリューミーな感じになってしまって、今は焼きそばではその衣仕込みをしていません。炒め料理によってこの衣仕込みは使えるのと使えないのがありますね。

油分によるボリューミーといえば、麺をあらかじめ油でパリ固焼きに準備しておいて、あとで肉野菜と混ぜて味を付けて炒めてキメる作り方。これは確かに油がガッツリ聞いて味もしっかり立って美味しいのですが、やはり油分が多いだけあってちょっとこれも「もたれる」。あっさり普通に食べるには、やっぱり普通に作るのが一番かもです。

 

イカとキノコの炒めもの。

これは確かニンニクを入れて塩コショウと酒で味を纏めたような。酒のつまみ的な料理ですね。レシピとしてあんま芸はないですが、ご飯は進む類。もうひと工夫するのだったら唐辛子を切ったの入れますが、まぁそこまでせんでも…と。別に食べる前に一味を振っても良いですが。

たまたま鶏肉とカツが余っていたので、両方纏めてカツ親子丼にしてしまいました。写真の都合上、肉に少し赤みが指しているように見えますが、大丈夫ですちゃんと火は通っています。写真が悪い。私も家業柄、食中毒にはめっちゃ気を使っていますからね…カンピロバクターは怖いのじゃ〜。

たまにこういう味の濃いのを食べたくなりますね。ネギは散らすより、卵とじににした時に少し火を通すくらいのがよかったかしら。玉ねぎは炒めるのでも出汁で煮るのでもどちらでも良いような気が。それより少し甘めにした出汁の出来と、卵とじがうまくふんわり被せるように出来るかが大事だと思います。

これ、最近父君に褒められたオリジナルレシピなんですよ。豚モツの「こてっちゃん」もどき。

もどき、というのは、パックの出来合いのこてっちゃんではないのです。たまたまうちにあったにんにく味噌、これと麺つゆを混ぜて適当に豚モツを炒め煮したら、父君に気に入ってもらって。

後日、普通の味噌で作ってみたのですが、普通の味噌ではむしろ塩分相当キツくなってしまって駄目だったんですよ。必要なのは塩分の少ない味噌というか…。このニンニク味噌を入手する方が大変かも。もしかしたらシマーネ農業王国ローカルの品かも。

それだったら、麺つゆ+味噌(塩気注意!)+料理酒+ニンニク+砂糖、で作った方が良いのかな。その場合ニンニクは控えめ、甘味は少し強く付ける感じかしら。

あ、豚モツはあらかじめ煮て、やわらかくしておきましょう。レンチンよりも煮る。レンチンでは固かった。

この記事を読んで、ピザを自分で作ろう、と思ったのですね。この文章はとても素敵です。

anond.hatelabo.jp

文体も素敵ですが、内容も「まったくその通りだ」と思わせるものでした。

また父君の話ですが、父君は薄いピザ生地のピザが好きなので、それに合わせました。どうも料理に関しては私は父君の影響が強いな…。

焼いてみたら、ピザの耳のところがやたら硬くなります。ここはどう処理したら良いのか…。少し水を含ませるのか? しかしそこを追求しだしたらピザ屋になるのか?って勢いになってしまいますし。

ハムでもソーセージでもサラミでもベーコンでも肉系は何でも良いですが、やはり玉ねぎは欠かしたくないところ。まだピーマンは入れていません。まずはシンプルに作りたいですね。

ピザソース、そして若干のコショウ。チーズをアホみたいに乗せて焼きました。バターも入れてみたことがありましたが、このピザの場合そんなに影響なかったな…。むしろバターは他の料理のために取っておきたい。バター炒めも作りますし。ロシア=ウクライナ戦争以後、乳製品とくにバターとチーズが高いんだちくしょう……。

 

そんなわけで残響さんクッキングでした。よかったら皆様も料理のお話などお聞かせいただけたら嬉しいです。