残響の足りない部屋

音楽旅行と模型人生と愚にもつかないジョーク

最近わたしの音の暮らしはこう 2022年10月、秋1

日々のお気に入り(fav)音源紹介シリーズ。前回はこちら。↓ 

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秋「1」と題しているのは、M3の前なので……。

Sewerslvt

スーア・スラットと読むそうです。オーストラリアで活動していたトラックメイカー。闇と病みを感じさせる世界観を、ノイズ盛りもりの高速ブレイクコアで表現します。高速疾走する中で、精神が冷め覚めと覚醒するようなエモーショナルな音を鳴らします。この音、ノイズには、必死なる意味がある、と感じさせてくれます。

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SewerslvtのバイオグラフィについてはVtuber・乙楽ゆう氏によるこちらの解説動画が非常に参考になります。Sewerslvtの名義や音源の社会的意味や、音楽界隈での文脈、彼女の歩んできた平坦ではない人生の道のりが、Sewerslvtの作品紹介と共に丁寧に解説されています。

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Электроника 302、SovietWave

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エレクトロニカ302。SovietWaveの中でもМаякに続いて気に入っているミュージシャンです。親しみを覚える可愛さのメロディですが、Lo-Fiな音やノイズや声など、どうしようもなくノスタルジアの香りがします。そんなノスタルジック・シンセポップです。

何回も言う事になっちゃってますが、SovietWaveはだいたいそんな感じのノスタルジックな音のムーヴメントです。下記のMIXを参考にしてみてください。正直、最近定番となりしサブベースboom!boom!系のEDMよりこっちの音の方がずっと好きなのですが、そんな私はやはり懐古主義の懐メロ野郎なのか。そうなのでしょうか。

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laamaa「summer 2001」

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動画のトラッカー画面からすぐわかるように、チップチューンです。穏やかな夏のそよ風、サマーブリーズを感じさせてくれます。サウンドメイクはどことなく現代的ですが、メロディも編曲も、そよ風(Breeze)感が大変良いです。

Art Farmer「The Summer Knows」

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アート・ファーマー(本作ではフリューゲルホーン)のリーダー作で、ピアノはシダー・ウォルトンリズムセクションウォルトンが良く一緒に演っていた面子です。日本のイーストウィンド・レーベルより出たものです。大学時代良く聞きました(変な若者だ!)。アート・ファーマーもその頃から大好きだったのですが、シダー・ウォルトン村上春樹が音楽エッセイ「意味がなければスウィングはない」で熱く紹介していて、その流れでも聞きました。

なんともメロディアスでリリカルです。ジャケット通りですね。メロディが良いです。しかしこれも懐古主義なのか。ノスタルジアなのか。否定は出来ない。大学/院時代からこの方の10年近くは、自分のノスタルジア傾向を鍛え上げる道程だったとでもいうのか。嗚呼。

When Summer is Over(チルウェイヴやシンセウェイヴのMIX)

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上記ジャズよりもっと現代的な音像ですが、世界観・魂が通底しています。ていうかほぼ同じやないか。そんなにこういう世界観が好きか。

ヨルシカ「老人と海」Inspired Movie by Hurray!

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だーかーらー!好きな世界観がほぼ同じやないか!寂しい晩夏の世界観がそんなに好きかッ。

しかし、この動画を担当している「Hurray!」(フレイ)という映像制作チームが私は好きなのです。絵も、編集(とくにテキストをサッと切れ味良く挿入するタイミング!)もとても好きです。ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」「雨とカプチーノ」でこのチームは才能を発揮しまくっています。Hurray!のぽぷりか氏はヨルシカ「藍二乗」でも、実写ですがMVの監督・演出でその手腕を如何なく発揮していますね。

hurray.fun

national network「nocturnal depression」

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サウンドコラージュなMIX。壊れた音声や、ノイズ乗りまくってダルダルになった懐メロを繋ぎ合わせています。世界観は動画の写真のように「夜間の鬱」。夜にぼんやりした心地でTVの毒気の無い深夜番組やフィラー映像を見て、壊れそうになってる陰鬱なこころを、TVでなんとか繋ぎとめているかのような……。わかる、わかるぞその世界は。どこにも行けやしないんだけど、夜の空に夢想することでなんとか自分自身を繋ぎとめようとしているんだ。

レイ・ハラカミくるり ばらの花」Remix

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音もだけど、この動画の光に滲んだ情景の流れを見ていると、涙出てくるんだが。疲れていると余計に泣けてくるんだが。本当に自分はNostalgiaってものを……

Chuck Wayne「Morning Mist」

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前に、Lo-Fi HipHopの流れでハーブ・エリス(ギター)を再び聞くようになった、って話をしましたが、その流れでチャック・ウェイン(ギター)を聞くようになりました。穏やかな朝に似合う音楽です。トゲトゲしいことはなく、まったり。でも音楽は気持ちよく前を向いて演奏しています。ジャズギターの軽やかで豊かな音色があります。

↓ Lo-Fi HipHopで音楽観が変わった話(ハーブ・エリスについては後半部で)

中年音楽マニアとLo-Fi HipHop - 残響の足りない部屋

パトリック・ガロワのフルート演奏

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先日のキャンプから、クラシックづいています。その中でも穏やかな曲を良く聞いています。どうもここのところ、そんな音ばかり好んでいますね……。このブログ記事がその証拠。
さて、フルート奏者・パトリック・ガロワの演奏の4枚組CDを買いました。内容の半分くらいがフランス系作曲家の作品ですね。メロディも良く、フルートの演奏も確実でしっかりしていて、王道で、深みがあります。フルートという木管楽器の中域の音色は良いですね。すっと染みわたってきます。

マリア・シヴィッターロ「マンドリンの芸術」

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前にマンドリンという楽器に興味が出て、マリア・シヴィッターロの3枚組CDマンドリン全集を買いました。楽器特有のトレモロがなんともユーロ哀愁です。

中でもベートーヴェンが書いたマンドリンのための曲が、個人的にこの盤の中で白眉でしたね。マンドリンを通常のトレモロ奏法で明るく鳴らすだけでない、ベートーヴェンの真剣な思索が感じられるメロディの良い曲です。ベートーヴェンマンドリン曲をまるで知らなかったのですが、それでもこの曲を聞いて素直に「良い曲だ」と思いました。

そして同時に「digったぜッ!」という喜びもありましたねw レア・グルーヴじゃないんだからさぁ。でもレコードをdigる喜びってそういうものですよね。良い曲に出会うという悦びです。

岸田教団&THE明星ロケッツ「転生したら剣でした」

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中域に膨らみのある轟音ギターの歪みからガツンとイントロです。不退転の勢いでもって疾走、爆走!ゴリゴリに攻めています。ロックです。メジャーデビューして結構時間が経ちましたが、全然攻めていますね。曲は良いし、はやぴ~氏のギターソロも相変わらず素敵にムチャクチャです。極東のロックンロール、ポップとノイズの素敵な融合をこれからも頑張っていってほしいと思います。

 

ジョン・コルトレーン「My faborite things」ライヴ

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1965年のベルギーでのライヴ。一度コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」に惚れたが最後、彼らのこの曲のライヴ演奏漁りは終わらなくなるこのジャズ特有の病に何て名前をつけたら良いのでしょうか。どんなに音質が悪くても、演奏に鬼気迫っていればもう全部許してヘドバンして喜悦ですよ。しかしこのライヴでも無茶苦茶やっていますね。20分近いじゃないですか演奏が。特にエルヴィンジョーンズのシンバルワーク、バッシャンバシャンと。楽しかったんだろうなぁ、バンド演奏が。観客も楽しいでしょうが、演者が一番楽しいものかと思いますよコリャ。

 

そんなわけで、今回のfav音源でした~。
さて、来週は音系・メディアミックス同人即売会「M3」2022秋ですね。これからしっかり事前のサークルチェックをしたいと思います。
祝・M3開催50回!凄いものです。これからもよろしくお願いします。自分もまたサークル参加したいなぁ……。(今回のM3には、8TR戦線行進曲はオンラインイベントでも参加は致しません)

www.m3net.jp

というわけで、次回のこのお気に入り音源紹介シリーズは、たぶんM3秋の後に、「秋2」と称して音源感想を出来れば良いなぁ、と思っております。よろしくお願いします(読者の皆さんへ。そして未だ見ぬ音源へ)

 

※2022/12/7 秋を通り越して冬になってしまいましたが、書きました~

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