残響の足りない部屋

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私的ガジェット論(1)「機材を決めよう!」

クラプトンのわりかし最近のアルバム(「レプタイル」……いうてももう10年くらいになるのか……)聞きながらこれ書いてます。
いつになってもクラプトンのギターサウンドはクラプトン……ようするに背筋のよい(よすぎもあるのが、悪くもありよくもあり)、王道でありながら説得力のある、ブルースギターであります。ぐいっとこのひとがリードをとったら「うむむ、さすがのホワイト・ブルース・ゴッド」と説得力があります。人生の渋み的な。リズムギターに関しては、いろいろと思うところ(白人音楽と黒人音楽の、演者の人生遍歴による差異)があるので、またこんど(あるのか?)


にしても、この人も機材に関して、かわらねえな、と思っております。
ストラトハーフトーンによるファットで太い(おなじじゃねえか)、温かみのあるサウンド。クリーンでも歪みでもね。
クリーンはまろみがあり、ファズで歪ませたサウンドは、ギリギリゴリゴリキリキリに歪ませるものではないところが、ぜんぜん新世代じゃないですが(盟友ジミヘンのあのプレイの前では、「あれ」をするのは、すんごいためらわれるというクラプトンの葛藤はすごくわかる)、それは実に自然な歪みで、空間系エフェクトぜんぜん使ってない(と思う)のに、包容力がすごい歪みは、やっぱクリーム時代からのこの人のファズプレイだなぁ、と思います。あのころはあのころで、若かったんですね、確かにごりごりがりがりやってましたが、まあ。
とにかく、かわらん機材のひとです。
そして、機材をとことん極めている人でもあります。全然矛盾してません。=「使い込んでる」。


要するに、基本的なギアを整えたほうが、表現に関しては、絶対いいってことです。
今回の文章はクラプトン論じゃないのですが、文章の半分もうクラプトン論じゃねえか。
今回はわたしが使ってるパソコン……というか、執筆、仕事環境について語ろうとしたのに!
ほら、ここで構成力のなさが露呈されてるぞ、っと。


いうても、現在小説を書かず、もっぱらtwitterなどで説法めいた説教したり、
仕事で企画書かいたり、みたいなことしてるので、以前の使い方とはちょい違うとは思いますが、
それでも基本スタイルは変わりません。
基本、わたしの場合それは、「執筆用パソコンはネットつながない」ことです。


え、twitterは? と思われるでしょうが、あれ全部スマホから打ってるんです。
というか最近のスマホ率は異常……いや、むしろ自分にすごく合ってるんですな。
ソファに座るなり、ねっころがっているときに、さっと、最低限(以上)のネット環境がある。
以前のように、ネットをするとなったら、PCの前にがっしと座ってことを構える、みたいな環境にない。
それはよくもわるくも、「しっかりした体勢」の作業・調べもの、ツイートじゃなくなった、ってことです。
そのぶん、twitterでは完全にだらけきった文章になってます。もっとも、メモ的にあれは使っているので、ぜんぜんそれで目的は達せられているのですが、でも文章のテンションの張り詰めはなくて……いいのか、それくらいが。オレの説教くさい文章では。そうか。
そういうわけで、わたしのネットスタイルにおいては、スマホ&タブPCが、すごく適している、というのが、ここ最近の発見でした。


そうなると、余計に「執筆」から、ネットを離したほうが、わたしの場合、集中力が増すのです。
次回に続く……


(次回、ほとんどワープロ専用機と化したノーパソと、メール&エロゲ専用機と化したデスクトップについて。しかし、こうやって回をまたぐと、とたんにかけなくなりそうな予感がするのはなぜ?)