残響の足りない部屋

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TRPG(ソロプレイ)のある生活

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机の上にはいつものセット

最近、TRPGスタジオというオンラインセッション(以下オンセ)ツールを使って、ひとりでTRPGオンセをしています。

 

TRPGスタジオ|手軽にみんなでオンラインセッション。スマホ対応。無料。

 

サンプル画像を見てピンときた方もいらっしゃるでしょうが、同人ノベルゲーマーにとってはおなじみの「ティラノ(ビルダー、スクリプト)」系システムです。つまり、チャットみたいにリアルタイム打鍵しながらオンセを進行していって、あとでリプレイを、ノベルゲーム形式のエクスポート書き出しが出来るんです。もちろんティラノ系列のシステムなんで、あとでティラノビルダーを使って編集ができます。リプレイを、ノベルゲーム仕立てにするもよし、動画化するもよし。テキストだけ抜き取ってブログにUPるのもよし。統合的なシステムがとても便利です。

 

もともと自分は、TRPGのプレイ経験は皆無に等しいのですが、学生時より八房龍之助平野耕太の漫画を愛好し、TYPE-MOON月姫もリアルタイムで経験しておりましたから、「TRPG文化圏」を仰ぎ見る形でオタク教養を積み重ねていたものでした。常にリスペクトしてはいたものの、なかなかTPRGの卓を囲むリアル友人がいないからなぁ、と。

しかし、ある時気づきました。「TRPG、別に、ひとりでできるもん」と。そういうわけで、今TRPGスタジオで「TRPGひとりでできるもん」というオンセルームを作って、その名の通り、たったひとりで自作の箱庭世界観&自作システムで、TRPGをやっています。

自作の「レッズ・エララ神話体系」という箱庭世界観で、自分ひとりで複数のキャラをロールプレイし、GMも自分、というスタイルです。

redselrla.hatenadiary.jp

昔、小説を書いていた時は、数時間うんうん唸ってやっとこさ3000字でしたが、現在ひとりオンセをして、だいたい合計1時間半で軽く5000字書けています。しかもあまりにも楽に、ストレスフリーに。オンセ、TRPGシステムが自分には相当合ってたんだなぁ、っていう壮大な発見です。

TRPGのある生活

出たとこ勝負の完全アドリブで、TRPGスタジオのチャット画面に向かっていきなりGM&ロールプレイ、でもまこと楽しいのですが。しかしもちろん、事前にシナリオを組んでからオンセに臨めば、さらにアドリブプレイに冴えが出て、展開もendも完成度高く面白くなります。ていうか成ったw

そんなわけで、いくらひとり(ソロプレイ)とはいえ、毎日オンセをするのも、これまたちょっと焦りすぎのような気もして。なんてったってストレスフリーに趣味を行うのが大切だ、と最近気づきました。ちょっと前に、無理して作品制作をして、身体を壊しかけた経験がありまして。

なので、「オンセをする日」を決めて、そこに向けて毎日のスケジュールをゆるくローテーション進行していくようにしています。オンセの日以外はあえてオンセをしない。代わりに、

  • シナリオをある程度、箇条書きor文章化して煮詰めたり(オンセ当日用の定型コピペ文まで作れたら最高)
  • システムの調整をしたり(ここが自分は弱い所だと自覚してます)
  • TRPG卓(テーブル)で使う駒や舞台を、プラモデル改造やジオラマ作成して作ったり
  • BGM音源を作曲したり(TRPGスタジオは、MP3音源をループBGMとして鳴らせるのです)
  • 背景美術のドット絵などを描いたり(同じく、キャラ絵や背景を紙芝居のごとく配置できます)

……というように、「良いオンセ」をするために、事前に行っておいた方が良い準備っていうのは結構あります。もちろん、これらが負担になってもいけないので、各素材作成は義務ではないです。義務にするくらいだったら完全アドリブを選びます。

一番大事なのは、自分で勝手に「オンセの日を決める」ことですね。そうすることによって、毎日の日常生活に、「参加イベント」というものが生まれます。つい「日常の倦怠に埋もれがち」な自分ですが、こうして毎日毎週の中にポイントが出来ることによって、生活にハリが出るのですね。

おかげで、最近まで腐っていた自分ですが、TRPGを生活に取り入れることで、結構健康がマシになってきています(笑)

現状、他のひとをオンセに巻き込もう、とは考えていません。あくまで自分ひとりで、しばらくやっていたいのです。まだシステムが構築されていない、っていうのもあります。

が、それ以上に、「ストレス解消&生活立て直し」のセルフ箱庭セラピーのような、ひとりTRPGの孤独なたのしみを、今は充分に味わっていたい、っていう気持ちがありますね。健康な生活がきちんと立て直るまで、巻き込むのはまだはやい。過去、自分の精神の揺れで、人に迷惑をかけた話の反省の上にたち……。

そんなわけで、最近はたのしくやっております。趣味を義務化するのは大変な間違いで、「趣味の達成」をストレスにしてしまっては、完全に間違いで、自分を苛む、っていうことに気づきました。ストレスは、日々の仕事や人間関係を中心にした「リアル生活」で、相当たまっています。その上に趣味でストレス負荷をかけるのは、過積災(かせきさい)もいいところです。趣味は完全なストレスフリーでなくてはなりません。

創作も……創作ってやつぁ、相当な「やりがい」があるだけに危険ですね。バチバチに生きているって実感がドーパミン分泌ガンガンするだけに、危険です。これまで「創作こそが!」と思い込んでいた自分です。でも、創作もちょっと上手くやっていかないと、ただ自分にストレスを過積災するだけだ、って気づきました。完璧な作品を作り上げたからといって、それまでのダメな自分自身がチャラになる、ってわけではないですし。

ストレスフリーに遊んで、これまでのリプレイ(ログ)が随分溜まったので、ちょっと整えて、UPしてみる……っていうのが、自分にとっては一番良いやり方なのかな、と思っております。文章も絵(漫画)も作曲も模型も。