残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

らき☆すたSSあとがき

らき☆すたSSあとがき

……もっと定期的に更新した方がよかったー!(遅い!)すいません。なまけてました。ちゃんとしろよな。ともあれ、一応書き上げて全文アップすることができました。
出来は……これアップする前に義実さんにお見せしたのですが、第二話のところでいろいろとご指摘をいただきまして。どれも致命的な欠点だったので、出来得る限りは改めました。
とくにかなたの口調については痛恨のミスでした。穴があったら入りたい。

まあとはいえ

どの部分をとっても稚拙なんですけどね。はじめてだから、というのは理由になりません。ただ、とりあえずはこれが今わたしが書けるものでした。
そもそもこのSSを書こうと思ったのも、ただ単に書きたい、って思いがぐわっと湧いてきた、ということだったのですが、振り返ってみると、自分の小説のためのいい修行になりました。
わたしは小説書いてるくせに会話文というのが苦手でして。苦手というよりは、今までそっちの技術を磨いてくるのをおろそかにしていたというか。
それでよかったのか?
いやいいわけないんですけどね。ただ創作人生なんて、ある意味ではなるようにしかならないというか。実人生も同じですが。
ただ今夏連作短編(長編)一作書きあげてみて、自分にはどういう部分が欠けているか、ということが切実にわかったのです。やっぱり事を一つ完成させないことにはわからないもんです。机上の空論ダメー!
つくづく思い知ったのが、その会話文の拙劣さ。ですので、今回のSSはいい経験になりました。そして、今書いている「第二文芸同好会」の母体となっている長編も、やはり会話主体です。これもまた習作です。
精進。

しかし思ったのですが

二次創作は二次創作なりの難しさがあるとしみじみと思いました。
キャラとか世界観はね、そりゃ思い入れがあるものですから、わりに勝手知ったるものなのです。そこに甘えるか、それをより活かしていくか、という二つの選択肢があって、言わずもがな、良質の二次創作とは後者です。
愛があるからこそ二次創作はそもそもなされるものと思うのですが、昨今の同人ではどうなっていることやら……まあ少なくとも、コンテンツとしてはともかく、今二次創作界隈で賑わっているとは言い難いらき☆すたを選択したということで、ある程度はわたしの愛も窺えるかと思います。
……う〜ん、同人って、二次創作って、もともとそういうもんじゃなかったでしたっけ? なんて考えるのはこみパ猪名川由宇イズム。あるいは古参乙。
ただ思い知ったのは、やっぱり自分はらき☆すたが好きなんだ、ということの再確認、そして、二次創作は、作品をより愛するために行われることなのだ、ということを実感することができました。
妄想は楽しいです。しかしそれを形にするのはやっかいです。しかしそのやっかいさを乗り越えることこそが愛なのではないかと。ほとんど修行ですが、しかし、コミケでパロ同人誌を配布する人の気持ちがわかりました。
会話文の訓練と共に、その精神にわずかなりとはいえ触れることが出来たことは、収穫でした。

それでは

ほんとに不定期かつ遅れに遅れまくった更新で申し訳ありませんでした。そのわりにはあんまり出来がよいとは言い難く……。
まあ、これ以上の弁解は屋上屋を重ねるだけですので止めますが、最後にひとつだけ。
自分はあんまり二次創作向いてないかもしれない、とある程度は悟ることが出来ましたが(やっぱりオリジナルの方がわたしにとってはある種の達成感はある。オリジナルでしか得られないものが)、しかし反面この文章を通して、らき☆すたをより好きになることが出来た気がします。
意味づけをあまりしすぎるのも滑稽ですが、このことだけは確かなので。

本日のBGM『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(ギタリスト、ライ・クーダーキューバに単身乗り込んで現地のミュージシャンと音楽交流。同名の映画にもなりました(ヴィム・ヴェンダース監督)。音楽の深く……あまりパッとひとことでは言いたくなくなるくらいの充実ぶりです)