残響の足りない部屋

もっと多く!かつ細やかに!世界にジョークを見出すのだ

ラブラブル紹介(mixi転載)

(1/22分)
先日からというか、去年から延々とわたしはSMEEの「ラブラブル」がどうのといっておりますが、
考えたらこれがどういうゲームで、わたしがどういう文脈で熱を入れて期待しまくっているのか、
今まで話してこなかったので、改めて語りたいと思います。


去年、2010年一年間ず〜っと、わたしはバカップル系エロゲばっかりやっていました。
別名いちゃラブゲー。いちゃいちゃラブラブの略です。
人の恋路を見ていて、楽しいか妬ましいかで大概の人間二分されると思いますが、
まあわたしは前者でして。そりゃ純愛系エロゲプレイするんだったら当然だよね。
で、「普通のカップル」だけじゃ飽き足らなくなって「バカップル」を志向するようになったのです。
当初は気にいった萌えゲーに過剰なまでのバイアスをかけた妄想を自家発電することによりまかなっていたのですが、
バカップルゲーへの志向はトノイケダイスケ作品で芽生え(とりわけ水月FD「みずかべ」と「さくらむすび」)、
さらなる転機となったのは2009〜10年に一連の保住圭作品をプレイしたことにより、
(こいびとどうしですることぜんぶ、ましろ色シンフォニー、ツナガル★バングル
一層この傾向が強くなりました。
この時期は精神的に辛い時期でもあったので、こういったバカップルゲーにはずいぶんと救われました。


そんな中、ひとつの衝撃だったバカップルゲーがありました。
今なおバカップルゲーの金字塔として語り継がれる傑作、2009年発売、
SMEE「らぶでれーしょん!」です。


もうSMEEのアドレス貼っておきますが、
http://www.hook-net.jp/smee/
ともかくこの作品は徹底的でした。
シナリオのダイナミクスとか、そんなものは飾りですと言わんばかりに、
およそあらゆるエレメントがヒロインとのいちゃいちゃに直結する作り。
量も質も豊富にしてレベルが高い。
いやそればっかりではなく、ヒロインや男子生徒をいじりたおすおバカなかけあいの日常シーンも無類に楽しいのですが、
付き合いだしてからの「激デレモード」はすさまじかった。
ことごとくバカップルゲー愛好家のツボを突くシチュ・言動・仕草・そしてCG差分!
(立ち絵・一枚絵すべてにおいて激デレモード以降の髪型変更可能、しかもバリエーションは×3、主人公からのプレゼントを身にまとう差分も!)
労作というか力作というか。
欠点は多々あれど、信念は本物。そしてそれを実現してのけた。
「らぶでれ」とはそんな作品でした。


そんな矢先、SMEEは次回作制作にあたって、広くらぶでれファンからの意見を募りました。
「次回作はらぶでれと同傾向でいきます。皆さまのらぶでれはここが良かった、ここは改善してほしい、という声をお聞かせください」
積極的なメーカーだな〜、と思いました。
そして発表された次回作「ラブラブル〜lover able〜」。
ここで発表されたコンセプトは、まさにらぶでれの改良版にして、さらなる発展でした。
もうこれはコンセプトページをご覧くださいなのですが、
http://www.hook-net.jp/smee/loverable/la_concept.html
いや、これ読んだ時は感動しましたね。
バカップルゲー好きの、バカップルゲー好きによる、バカップルゲー好きのためのゲーム。
何しろ公式twitterで、ラブラブル発表のときにこう言われていました。
「このゲームはシナリオゲーではありません! そこに期待しないでください! あくまで女の子といちゃいちゃするためのゲームです」
こうきっぱりと言い切るこの姿勢! 漢らしいじゃありませんか!


というわけで、ラブラブル、バカップルゲー愛好家というニッチ極まりない好事家の間では、最重要注目作として目されているのですが、
サンプルボイス、店舗別特典が公開され、いよいよ来週体験版公開。
開発も佳境というか今絶賛修羅場中のようです
ちなみにこれは公式twitterからの情報です。あまり多数の人をフォローしない残響さんがフォローしているくらいですから、
それほど大事なメーカーなのだな、と読みとっていただけたら幸いです。
いや、昨日店舗特典が公開されたばっかりだったのですが、さすがに唸りましたね。
各店舗に一人ずつ、全ヒロイン分のドラマCDときたもんだ!
わたしはソフマップで予約しましたが、キャラを確認して「勝った!」と思いました。(何に?)
いや、この花穂という妹キャラは発表当初から注目していまして。
妹属性持ちではないのですが、クレバーさと小悪魔性、いいじゃありませんか。
もちろん他のヒロインも魅力的なことに変わりなく。ていうかメインヒロイン5人にハズレいないぞ!
なので、こんなことはじめてなのですが、複数買いすら検討したほどです。
予算がないので無理ですが、ああ、しかしドラマCDだけ売ってないもんかなぁ!<それしたら特典の意味なし
大概のエロゲの初回特典は布物だったりテレカだったりするので興味ありませんが、
ドラマCDには並々ならぬ思い入れがある残響さんなので(だからドラマCDが付く傾向の多い祖父にする)、今回ばかりは何という……!
オクか! オクしかないのか!


そんなわけで、わたしのラブラブルに対する期待を書きましたが、
まあ、あんまり期待しすぎると馬鹿を見るってのも過去のエロゲーマー経験から身をもって知ってることです。
しかしラブラブルばかりは……あまりにもナチュラルに我々のような好事家を狙い撃ちしてきますから……。
でも売れるかなぁこのゲーム。
もともとの対象層がニッチな上に、手間がかなりかかっているんですよね。コンセプトページを参照してもらったらわかるように。
差分だけで膨大で……星メモも大概差分が膨大でしたが、今作はそれを凌駕するでしょう。
しかし本作は、らぶでれで最も評価が高かった激デレモード&男子クラスを担当した早瀬ゆう氏が全面的にメインでバリバリ書いていますから、
(その分氏の負担が大きいですが)
これからのバカップルゲー業界(ライター界)的にも期待の一作なのです。
(バカップルゲー三柱神ことトノイケ氏、丸戸史明氏、保住氏の中で、トノイケ氏は沈黙中、丸戸氏はホワルバ2に注力している昨今なので……)
というか、期待するなと言う方が無理な話です。
まあ、まずは体験版。
もっとも、このメーカーの場合、体験版で損する傾向が……らぶでれのときなんかまさにそうでしたからね。
あのときは原画家四人のうちの一人を個人的に地味に追っていたためらぶでれに当たることができましたが、
らぶでれの体験版、掴みが悪いこと甚だしく。
開始しばらく延々と野郎共のトークが続きますからね。
段々、じわじわと面白くなっていくタイプのゲームなだけに、まあ不利ではあります。
ラブラブルでは……多分大丈夫とは思うんですがー。多分。
とりあえず、体験版を待ちます……さて、ここまで書いたからには発売されたらプレイ日記書くべきなんでしょうか。