残響の足りない部屋

「ホームページオブ百合機械」の別館日記ブログ。毎日更新。今日も世界と逆向きに。

深海600m「1st ep」

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関西のシューゲイザーバンド、深海600mの音源を買いました。

公式HPはこちら。

深海600m official website

オフィシャル通販行っておりまして、そこで買わせていただきました。

 

その感想を先日twitterで実況でやりましたので、転載します。今年初のシューゲイザーアルバムでしたが、いやはや、満足でした。

 

なお、ついさっき(1/25、0:00)映像作品(mv)もできましたので、張ります。

 

twitter実況音盤リスニング】えー、一年ぶりにはじめます、TL大占領皆様ご迷惑、twitter実況リスニングのお時間です。今回の音盤は、先だって1st epを出した、関西シューゲイザーシーンの「深海600m」であります。タグは #深海600m で行います。

 

なお、深海600mの公式HPはこちら。http://t.co/BgEcKlvgou んで、深海600mのライヴ映像はこちら https://t.co/em0z8Lf83x 去年の四月の心斎橋FANJでのライヴですね。俺もいったよ!(マジ)#深海600m

 

【tr.1】このトラックは次に続く曲のイントロ、ということで。どこまでも海の中、って感じの、音響感溢れるシンセ使い。共鳴するハウリング、そこはかとなく響く低音。やがて音は泡立つようなざわめきに包まれて、不穏なとどろきになる。……そしてピアノが曲の始まりを。 #深海600m

 

【tr.2(事実上の一曲め)】「holy,out of reach of lights」海を泳いでいるかのようなピアノのゆったりとしたフレーズ。焦ることなく、規則的に。そこに、もう一つの「海の意志」かのようなクリーンギターが鳴る。ボトムをベースがしっかりと支える。#深海600m

 

ピアノとベースが海のたゆたいなら、ギターは魚か。それを表すかのように、まるで魚群めいた、ディレイを芳醇にきかせたギターが鳴る。トレモロフレーズが魚群を幻視させる。ドラムがゆったりと入る。細かいスネアワーク。海の揺らぎ。#深海600m

 

まるでモールス信号のようなギターが間をつなぐ……と思ったら、やってくるは、荘厳なオーケストラシンセと、ティンパニめいたドラム!この不穏さ……深海の、海底の不穏さ!こわいこわいこわい。しかし美しい。そして……ギャー!獣のようなギターが轟く! #深海600m

 

一定のフレーズを反復することにより、鬼気というものを表現する。ここに人間はいない!ただあるのは大きな存在の獰猛さ!それは海獣か、それとも海そのものの深淵か!?舞い上がるかのようなギターフレーズ、ドラムとベースのボトムが重すぎる。 #深海600m

 

さらにかましてくるは、ディストーションギターなのだが、この「キリモミ感」溢れるトリル奏法といったら! まるでこちらがねじ切られるようなシューゲイズサウンドだ。そしてシンセが一定にたゆたう感じで鳴らされる。海は海であるかのように。圧倒のまま終わる。 #深海600m

 

【tr.3(二曲目)】「eddying current」光に満ち溢れているかのようなサウンドからはいる。しかしそれは水中の光だと知る。反響音。この音の空間美よ。高らかに鳴るは、シンセのホーンサウンド!どこかかすれているのは、猛烈なエモーションを叩きつけているから #深海600m

 

そこからは、もう何ちゅうか、西洋と東洋が合わさった宗教音楽かっちゅう。どこか東洋的なシンセがメインフレーズを持っていって(落日の美メロであります)、そこから「荒れ狂い」を表現する轟音パート! ギターが怖い!もうなんかのバケモノの絶叫だっつのこれ! #深海600m

 

しかし……これだけ猛烈にシューゲイズサウンドしているのに、聞こえるのは「美メロ!」なんだものなぁ。童謡「うみ」で、うみはひろいな大きいな、とありましたが、それを幻想とリアリズム込みの文脈でやると、これだけ激烈な表現になるのだなぁ。それが深海か。 #深海600m

 

【tr.4(三曲目)】バンドの代名詞こと「fine」。この曲に関しては過去に書いたけどhttp://t.co/70pRkzdGhx ここで、中盤のシンフォシューゲ(?)の部分の音のふくらみと戦慄感が、よけいすごいことになってる。音をちりばめながら、無駄がない #深海600m

 

で、ブレイクのあたりで、ティンパニめいたドラムが入り、煽る。シンフォシンセとともに。そして破壊力を増したギター、安定感を増したベースとともに、黄金の海に向かって一直線に! もーこの曲がこうしてepのラストにきてこの音情景見せてくれるだけで言葉がないわ #深海600m

 

ミックス、マスタリングのことについて書くと、この盤は非常に「クリア」。各部位(バンド/楽器のキャラ)がはっきり分離して聞こえる。各メンバーのカラミが、それぞれ「海」の中でのキャラに相当するバンドなのだから、英断でしょう。というかこの分離のさせかた好み。 #深海600m

 

かてて加えて、わかってるなぁ、と思ったのが(えらそう)「ぶちかます」ときの「マス」として鳴らすときの処理。とりわけフィーチャーしてるのが、基盤に村岡氏のシンセ、上部に攻撃的な五十嵐氏のギターを対置させ、メロディを生かす。音響表現とメロディアスさを両立。すばらしい。 #深海600m

 

【総論】文句があるわけがない。村岡氏は「深海はライヴ!」と仰っていたが、いやいやどうして、録音物のここまでの高み、とは正直予想を超えていた。今回ブチギレてた(いい意味で)のが五十嵐氏のギターだった。何よりもいいのは、彼らが描く「海」の世界に完全に没入できたこと #深海600m

 

正直いままで「海」というモチーフひとつでは、長い尺の表現はできるのかいな……とくにフルアルバムとかは……と思っていましたが、これ完全に撤回します。むしろ今作、あと三曲くらいは聴きたいね!(笑) しかし、反復が手段のバンドながら、退屈が全然しなかった。 #深海600m

 

フシギなくらい、退屈しなかった。それはなんでかなー、と思ったのですが、やはり……「世界に没入できてた」からでしょうなぁ。そうよ、これよ、これこそが「音楽」よ! (おわり)#深海600m

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以上です。大満足です。これ読んでるひと、買いなさい(断言)

今も、MVの音源(要するにtr.3、二曲目ですね)聞いてるのですが、このシンフォ成分豊かでありながら、芳醇なノイズを聞かせる「世界観」よ!

前々から深海600mはフィルムスコアっぽい、と書いていますが、やはり映像があるとまた一味違いますねえ。

ミックスも、正直もっと荒っぽくなるかな、と思っていたのですが、いやいや、すごく丁寧な仕事でした。

 

 過去に書いた深海600m関連の記事

音源「fine」のレビュー(旧htmlのHP)

 


4/20心斎橋FANJライヴ予告、深海600m、僕を殺す世界へ(そして他のバンド予習) - 残響の足りない部屋


4/20 大阪心斎橋FANJライヴレポート - 残響の足りない部屋