残響の足りない部屋

「ホームページオブ百合機械」の別館日記ブログ。毎日更新。今日も世界と逆向きに。

エロゲーマー諸子百家(10)imotaさん、動物性油脂さん

【imotaさん】

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twitterアカウント:@imota_eromanga

twitter出没度:低め

エロスケ出没度:今はふつう

imotaさんのサマリー ErogameScape-エロゲー批評空間-

結婚:幸せそうなご家庭であられる。ナチュラルに嫁さん&娘さんに惚気おって!

 

 

【動物性油脂さん】

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twitterアカウント:@animal_bater

twitter出没度:不定期というか静か

ブログ:書き場がない

えろすけ出没度:高

meroronさんのサマリー ErogameScape-エロゲー批評空間-

音楽趣味:メタラー

 

※エロゲーマー諸子百家シリーズについてはこちらをどうぞ 

 

【傾向】

静かなる紳士たちのエクストリィイイィイイィイイム!!!

 

 

いつかのときに、twitterのTLで誰かが

「変態エロゲはimotaさんとバターさん(動物性油脂さんのこと)に任せておけばいいという風潮」

と言っていたことがあって、それを読んで画面の外でコーンスープを「ブフォッ」と噴出してしまったことがありました(飲んでたの)。

確かになー。アレなエクストリームなエロゲは、imotaさんと動物性油脂さんが「両巨頭」という感じがすごいします。

まずもって、お二人が長文感想お書きになられてるリストを見れば一発というか。

imotaさんの長文感想が参照された回数 ErogameScape-エロゲー批評空間-

meroronさんの長文感想が参照された回数 ErogameScape-エロゲー批評空間-

うわあい、知らない世界。俺のようなイチャラブ百合萌えゲーマーには遠い世界である……。

 

遠い世界。かなりエクストリームな嗜好。アヴァンギャルド性癖。闇への親近性。

そのような「エロゲのエクストリーム可能性」を、日々掘っていらっしゃるのがこのお二方です。求道っぽい感じを与えず、日々楽しそうにこういう濃いエロゲをプレイされてますが、しかしやっぱこのリストすげえよ。

 

imotaさんを一言で言い表すことは極めて難しいです。ご自身はtwitterにおいて「おじさんですよ、エロゲおじさん」と韜晦されてますし、そのある種の好々爺的な余裕が、TLの良心になっていたりもしますが……しかし、日々放つ下ネタ発言のパゥアーがヘヴィ級なので、「下ネタオッサン」をはるかに越え「下ネタ重装騎士」たる面持ちすらしてくるのだから不思議なものです。

レビューもまた個性溢れるものです。作品を丁寧に読み解きながら、流れるアトモスフィア的作品世界観・作品空気感といった「本質」をしっかりとゲットし、叙述される手腕は、「ゲームの率直なネタバレをしていないにも関わらず、濃厚なゲーム本質を感得させる」ものです。

ていうか、自分はえろすけにおいて、主に同人エロゲサークル「夜のひつじ」作品を取り上げているのですが、このサークルにいざなってくれたのが、まさにimotaさんのレビューでありました。その本質をヴィヴィッドに描く筆致にいざなわれたわけです。

いきなり話は飛びますが、imotaさんはクラシック音楽にも造詣が深く、フェイバリッとは、ガブリエル・フォーレであられるようで。


フォーレ「月の光」 - YouTube

フォーレの音楽を知っている人は……まあどんな音楽かというのは、上のつべを見ていただけばわかると思うのですが、とてもやさしい音楽です。このやさしさを愛する穏やかなこころと、エクストリームなエロスが交わるところがimotaさんの個性である、と残響は思っていますが、いかがでしょう。少なくとも前者のやさしさは……imotaさんが日々ツイートされる、お幸せそうな家族像から証明される、と思うのですが(いやらしい書き方だな、残響豚め……)

 

 

動物性油脂さんには、恩があります。

今さっき、夜のひつじレビュー、ということを書きましたが、その中で「幼馴染と10年、夏」のわたしのレビューに対して、とても真摯で思いいれの深いコメントをいただいたことがあったのです。

そんな動物性油脂さん。……ああ、人間性の闇を探求なさるお方! その筆致は、「パコられ」「フラテルニテ」レビューで存分に味わうことが出来ます。どこまでもプレイヤーを責めて責めて責めまくる、人間存在の暗部に近寄っていくゲームを、まるでご自分ご自身を責めて、追及されるがごとく、いくつもいくつもプレイされていきます。

正直、イチャラブ百合クラスタたる自分には、すごく遠い境地です。……ですが、それだけに、自分の知らない世界を、知らないプレイスタイルで行っておられる動物性油脂さんのあり方は、自分にとってとても興味深い。結局、動物性油脂さんのレビュー全部読んで、それからブログを読んでいますしねぇ……。ブログのほうは、主にアニメと同人CG集についてのレビューなんですが、このCG集のとことんまでの「動物性油脂さんセレクション」が、ハードコアなんだ……。

……ただ、ひとつ、わたしは動物性油脂さんに対して、仮説を抱いているのです。この方は、闇をただマゾヒスティックに追求されるだけの方ではない……、と。

 こんなに考えさせられて、こんなに自分を振り返らせてくれる作品なんてそう多くはないのだから。
劇薬は、劇薬とはいえど薬には違いない。

――「オタサーの姫に告られた結果wwwww」の感想

 この方は、ご自分を痛めつけているのではない。むしろ、物語の中に、ご自分と共振するところを見出していって、よりカオスたる「動物性油脂さんご自身」を掘っていっているのではないか。ゲームをプレイしながら、ご自身というゲームをもプレイする(掘る)という。

そのような内省さを、動物性油脂さんの文章からは感じさせるのです。

 

 

ひとのエクストリームさを、まあネタならともかく、「エクストリーム=ウワーヘンターイ」と直結してもしょうがないなぁ、とは思います。エロゲーマーなら。

むしろ、imotaさんや動物性油脂さんのように、エクストリームな濃いエロゲのなかから、ご自身と共鳴するいろんな質感なり、哲学なりを導き出していかれて、そして我々にテキストとして「こういうことなんですけど、どうですか?」と問うてくださること。これが、エロゲレビューのひとつの正統なる、静かなる……しかし、いつの世にも必要な、受け継がれる営為なのではないでしょうか。

 

(事実誤認、取り下げご要望などありましたら、残響まで!)