そんなわけで、私的これだけは観なくてはならない映画シリーズ「ガールズ&パンツァー最終章」の第四話を観てきました。
ガルパンを最初のTVシリーズから見始めて、もう10年以上かぁ〜。戦車道の物語に付き合って早10年。早いなぁ〜。
その間、AFV(戦車模型)をぼちぼち作ったり、ガルパンのスピンオフ漫画を読んだりしてきました。そしてこのブログではおなじみ、外国語で遊ぶようにもなりました。
今回、第3話の頃とは違い、ノンナとクラーラのロシア語が少しはわかるようになりました。心の中でわずかに「おぉ」と自分に驚きました。ふふっ。
ところで、この記事ではネタバレになるべく配慮して、物語の内容については書きません。内容としてはやはり「面白かった」し、これからもガルパンに付き合っていきたい、と思わせられました。次(第5話)もきちんと待ち続けよう、と気持ちあらたにした次第です。
音楽ブログとしてちょっと書けば、上記の試聴動画の時点ですでにフィンランド系民族音楽のフレーズを用いたオーケストラ劇伴(BGM)が流れていますが、この「フィンランド系民族音楽」の独特の土着哀感のフレーズって、なんで我々ワールド耳の音楽リスナーは、すぐに「フィンランド(スオミ)のあの感じ」ってわかるんでしょうね。シベリウスの薫陶なのか。それともトラッド…ポルッカやヨイクを聞きすぎたか?
もちろん本編でもフィンランド民族音楽が例によってバリバリですが、しかし今回、使用楽器を述べただけでネタバレになりそうな悪寒がしますね。おおさむい。
そういえば第3章で出たあの継続高校リーゼント娘たちですが。リーゼントすごいですね。無論我々ワールド耳はその風体からレニングラード・カウボーイズを想起してしまうんですが、しかし「驚いちゃいけないな」とも今回思いました。ほら、チルドレン・オブ・ボドムの故・アレキシ”ワイルドチャイルド”ライホの在りし日のヤンチャっぷりを考えれば、リーゼントくらいで驚いていてはいけないな、とね。風評被害か。
で、今回の日記は外国語ネタです。
ガールズ&パンツァー最終章の外国語表記は"Girls und Panzer das FINALE"ですよね。毎回のOPで曲と共に勇壮にロゴが出ます。映画を見ていて、戦車道世界にいざなわれる胸が高鳴る瞬間です。
今回、自分の外国語遊びの経験ゆえなのか、「最終章第4話」ってドイツ語でどう言うんだろう?ってふと思ったんです。そりゃ英語だとthe Last chapter 4th episode、もっときちんと書くならthe 4th Episode of last chapterです。
で、ドイツ語。
普通の会話だと「ふぃーあ(Vier、ドイツ語の4)」って言えば充分ですが。でもどうせ外国語で遊んでるのだから、もうちょっときちんとやってみたい。なので帰宅してからちゃんと書いてみることをしてみました。
まずVierを序数詞として書くとVierteになります。
あ、意外とこの数詞に関する厳密な知識って、へっぽこ外国語学習者ほど「抜ける」んですよね。黒田龍之助氏の本にも書いてありましたが、いい加減な学習者ほど数詞は1,2,3と数字で表記「出来ちゃう」から、数詞、とくに時刻や年号などをいきなり問われ、「きちんと発音」しようとすると詰まる、という落とし穴があるとか。もちろん私もへっぽこなので今回ちゃんと調べなおしました。そうでなきゃ怖いよ。
閑話休題。
で、「第●章」。最初、ちょっとネット翻訳で調べて、「Folge」なる語があると知りました。英独翻訳で「episode」を変換しても「Folge」が出る。ドイツ語で「結果」を表す語ですが、「連続刊行物」という意味もあるそうです。毎回の戦車勝負の結果、そして連続刊行。これ良くないか?と思いましたが、でもそれよりも普通に「お話、物語」の線で探った方がよいと思い直します。まぁその場合無難に「geschite」ですね。
しかしここでさらに英独翻訳を使い、「chapter」をやってみました。そしたら出たのが「Kapitel」。中性名詞(das)で、「(本の)章」。略は「Kap.」。おーなるほど。発音的にも似てる似てる。
というわけで「最終章第4話」はドイツ語だとこんな感じでしょうか。
Das vierte Kap.des Finales
もちろんKap.はKapitelを使ってよいと思います。略記を使ってみたかったんだいっ。
ところで「あれ?das Finaleじゃないの?」と思われた方。ありがとうございます。よくご覧になっています。
これは定冠詞格変化の2格(所有)で、中性名詞の場合desにして、名詞の語尾にsを付けるあれです。私も今回調べなおして、定冠詞の所有格のs(あるいはes)って教科書の最初に書いてあるのに、忘れかけてましたよ…。
まぁこの場合、「最終章の第4話」です。なのでFinaleを所有格にしましたが、もっと単純に並べて「Das Finale das vierte Kap.」でも良いのかもしれません。でもそれは上で述べた英語の「丁寧に書かない版」the Last chapter 4th episode、と同じような感じの雑な並列感があるんですよね。いや、雑な並列の方がキマる、って場合も往々ありますが。体言止めのような。
しかし改めて思うのが「Girls und Panzer das FINALE」の「ビシリと決まる」感ですよ。
だって、これ上記の所有格を仮にやってみて「Girls und Panzer des Finales」=「ガールズ&パンツァー・デスフィナーレス」って発音では決まりません。(それじゃみぽりんのタイトルコール「●●です!」じゃないですか)
「ガールズ&パンツァー・ダスフィナーレ」!って中2的に発音、否、咆哮した方が決まるじゃないですか。ちなみに&は「アンド」よりも「エン」と「ウン」の間を狙っていきましょう。大丈夫!ごまかせるから!(何を?)
ウムラウト発音で鍛えられたおれらドイツ語学習者なら楽勝でしょうが!(連帯責任を求めるなっ)
なので、やっぱりガールズ&パンツァー最終章はdas FINALEなのでした。
そもそもFinaleってドイツ語ではもちろんフィナーレで終楽章ですが、もう一個。スポーツ的意味合いで「決勝戦、ファイナル」って意味もあるんです。
要するにまさにこれからの話じゃないですか! やっぱりこのFinaleって言葉はガルパンに合っています。
まぁもっとも、ガールズ(英語)とundやパンツァー(ドイツ語)を最初から合わせてるのが混乱のもとなんですけど。そこを今更言ってもねぇ。メートヒェン(Mädchen)ウント・パンツァーでは絶対今のようにヒットしなかったと思う。今さりげにドイツ語をひどく言ってないか? まぁそこは私の大学時代のドイツ語教師の「ドイツ語のラップ(HipHop)って田舎っぽくダサく聞こえる」発言よりはまだマシと思っていただければ…。
そうだ、このあたりはだいたい日本ミリオタにおけるドイツかぶれが悪い。ていうかもはや黒森峰、西住流が悪い(完全なる責任転嫁)。
そういうわけでこの記事ダスフィナーレ!ガルパンはいいぞ!(雑)
(das Endeじゃないの?)(うるさいうるさい)(注釈の方が多いなんてお前哲学書か)