HG 1/144 ビルドストライクガンダム フルパッケージ (ガンダムビルドファイターズ)
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2013/10/05
- メディア: おもちゃ&ホビー
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はじまりましたね、オリンピック!(遅いよ)
いつも大抵スポーツには全然興味がないのですが、この「ガンダムビルドファイターズ」を見るようになって、非常に「スポーツ」というものに興味を示すようになって、ここのところ、毎晩の夕飯30分だけ、あの胸くそ悪い「輝かしき日本勢の結果報告&海外勢の適当報告」をニュースで見ています。
なにが胸糞悪いかって、とにかく「日本がんばれ!」で押し通し、それぞれのスポーツの面白さというものを全然伝えようとしないところ!
それから、結局のところ「メダルとれたーヤッター!」
それしか価値がないんかい的な報道の姿勢!
「ベストバウト」という概念はどこへいった!
だから、わたしを含め、世の中から、またひとり、ひとりと、「スポーツなんて嫌いだ! 欺瞞だ!」の徒が増えていくのです。
実際、わたしも、日々のトレーニングとしての有用性なら認めますが(ウォーキングとか、筋トレとか)、それ以外の「競技」というもんを、自分の人生から切り離そうとしていたところでした。
ところめが
ガンダムビルドファイターズ Blu-ray Box 1 [スタンダード版] <期間限定生産 2015/03/25まで>
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: Blu-ray
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僕(セイ)が作って! 俺(レイジ)が戦う!
俺たちが! ガンダムビルドファイターズだ!
サイコーだっ!
もう、去年からハマりまくっております。
ここでひとつ。
残響(筆者)は、アニメというものを、オタクのくせにまったく見ないひとです。
前回アニメをまともに見たのは、数年前の「けいおん!」以来です。まじに。
ようするに、オリンピックと一緒で、数年に一回しかアニメを見ません。まじに。
だから、アニメ専門用語……声優とか、「バンク」とか「作画崩壊」とかわからんちんなんですが……
まあそれくらい、珍しくハマってるというわけです。
まあそれはともかく。
あんまりにもビルドファイターズ(以下ときどきビルド、BF)が楽しいので、その基本概念である「スポーツ」というものを見直す機会になりました。
その具体例として、オリンピックを見ています。自分にしては珍しく。
で、楽しいのは、やっぱニュースの放送じゃなくて、てきとーな時間にやってる、てきとーな予選試合ですね!
いや本気で。
まえまえからオリンピック抜きにして、あの手の予選試合だけは、わりに見ることがあったのです。
なぜかって、世界のいろんな風景を見れるから。「世界はひろいなー」的に。おい、それじゃ「世界ふれあい町歩き」じゃないか? 「映像散歩」じゃないか? そうですとも!(cvゴルベーザ兄さん)
で、今回のお題目。
「ビルドファイターズとオリンピック」というよりは「ビルドファイターズに見る、「スポーツ」というもの」と表記したほうがいいかもですが、まあ、わかりやすく。ここんとこは。
これから、模型ブログのくせに、何回かにわたって、この話題続けていきたいと思っています。よろしくお願いします。
今回は、「勝負は残酷である」ということについて。(第一回のテーマ)
あの胸糞悪いニュースですが、なにが胸糞悪いって、「勝った奴が正義で、負けた奴はボロクソに叩いてかまわない」ということを規定してるからです。
よく、ウチの客人もオリンピック見ながらいうのですが(家族ですらも)、
「あー、ミスした。もうあいつはダメだ」
「これだからあいつはダメなんだ!」
「まったく情けない……」
こんなことを、知ったかぶって、専門家のようにいうのです。
プロスポーツ選手とは、あたかも「こう言われること」が、義務である仕事なんじゃないか、って思ってしまって涙してしまうくらいの、舌鋒のひどさよ!
だからわたしは、だいたい黙ってるわけなんですが。
ところで、プラモデル一体「ガチ」に作るために使われる時間、というのを御存じでしょうか?
数時間? それは「素体を、説明書に組んだだけの【ガンプラ】」です。
スケールモデル……そう、いま話題の「艦これ」のもととなった、戦艦とかの「接着剤必須」「パーツの成型必須」「塗装必須」のスケールモデルなんかだと、数時間で組めるひとは「神業」です。
ガンプラでも、改造・塗装を含めていくと、軽く十時間以上はいきます。ましてやオリジナル改造をほどこして、パテを云々、エアブラシ云々、ジオラマ云々……数十時間いきます。数週間余裕です。(だから積みプラが増えていく!)
で、ガンプラバトルしたら、それが一瞬でぶっ壊されてしまうんですな!(笑)
「選手が練習についやした努力」というのは、これに「概念的に」等しい、というのは、御存じですね?
だから、わたしはすべての選手(卑しい行為をした選手は当然ぬかすわけですが)を笑えないのです。
努力の意味……少なくとも、「結果に至るまでの時間の重さ」をしってるから。
それは、ただ時間を費やせばいいのではないです。
結果を出すために、少しでも「近づける」ための時間。
結果が出せなかったら、すべて無に帰す時間。
選手ーー負けた選手、とくに銀メダル、銅メダルあたりの選手はよくいいます。
「スポーツは楽しいですよ!」
「スポーツの楽しさが伝えられたら、僕はそれで充分です!」
その楽しさは、テレビの前の大衆には、伝わらない。
貴方が費やした努力を笑うのが、大衆です。
鼻くそのように扱うのが……!!
わたしが、スポーツで、もっとも嫌いなのが、このところです。
努力の否定につらなる大衆感覚もそうですが、いや、それ以上に……「勝てば官軍」的な残酷さが。
勝者はなにやっても、とにかく勝者。
もちろんその栄光は称えられるべきですが、わたしは……例えば、努力の独自性とか、演技の表現力とか、ここ一番の勝負強さとか、勝負にみせる独特の勝負勘とか……そういったものを、もっともっと、ニュースはフィーチャーしたほうがいいと思うんです。
じゃないと、この残酷さを嫌悪するひとは、とことんスポーツがいやんなる。
だからこそ、今回の羽生選手は、わたしは「すごい!」と思いました。
金メダルとったことよりも、
「フリー演技で、一回目と三回目のジャンプをかなりミスっておきながらも、その後何事もないかのように華麗に舞った【すんげえしたたかで打たれ強い勝負強さ】」
こそが、わたしの目をひきました。
あそこまでミスっておきながら、その後挽回するなんて……ガンプラバトルでいうなら、こないだのマオ君回で、魔王剣がはじかれても、さらに「何か」で向こうのビルドナックルを回避するかの如く(実際にはそんなのはなかったけど)のプレイ!
あるいは、前回のメイジン×レナート兄弟戦での、EXAMシステムで完璧に圧勝したかの如く(実際にはそんなのなかったけど)のプレイ!
……と考えると、「ミスっても、その後を普通以上にやりすごす」
というのは、
ふつうのひとは「それがふつーだよ、プロだし」
というかもしれませんが、
しかし、魔王剣以後の「もうないわ……」感を知ってる我々は。
しかし、EXAM以後の「もうないわ……」感を知ってる我々は。
ほとんど「ありえない!」の領域なのです。
だからこそ、フィギュアスケート素人……フィギュアに費やされる努力の「具体的例」を知らない自分でも、羽生選手のすごさは、わかりました。
その圧倒的な勝負強さ。
典麗な美の裏にある、非常なタフさというか……勝負にかける、粘着質なまでのポジ志向(語弊があるかな……)。
だからこそ……このツイートが、非常にしみる
修造は諦めたら怒るし手を抜いたら怒るけど、勝てなくても怒らないよ。そこのところが一番大事。
— J.D. (@j_doby) 2014, 2月 12